稗田・・・山田と同じ会社の先輩。元説明下手。
山田くん・・・稗田と同じ会社の後輩。説明・理解力不足で悩んでいる。
稗田
「山田君。話がわからなくなる一番の理由ってなにかわかるかい?」
山田くん
「一番の理由ですか・・・。うーん・・・頭の回転が遅いから?」
稗田
「ちがうちがう。早くても、ある理由のせいでわからない話なんてたくさん
あるんだよ。」
山田くん
「その、ある理由とはなんですか?」
稗田
「それはね、“相手が使ってる単語がわからない”という理由だよ。」
山田くん
「確かに、わからない単語がでてくると
その後の話が全部わからないことがあります。
でも、話す順番もだいじなんじゃないですか?」
稗田
「そう。話す順番も大事。
だけど、優先順位をつけるならやっぱり単語なんだ。
理由は、
①単語はわかるけど 順番が整ってない話をわかる
②単語はわからないけど 順番が整ってる話をわかる
これって、②の方がしんどいんだ。
人の推測能力は、単語によわくて、順番につよいからね。
だから、単語がわからないと、その意味を推測できずに、わからなくなってしまう。」
山田くん
「へー。そうなんですね。
確かに、よく知ってる分野は“ぐちゃぐちゃ”っとした説明でも
すんなりわかります。」
稗田
「だよね。でも、知らない分野を知らない単語のままで
整った順番で話されてもやっぱりわからないからね。」
山田くん
「知らない単語が出てきたときってどうしたらいいんですか?」
稗田
「とにかく、質問と確認。
僕の場合よく使うフレーズは
“今、~という単語がでてきましたけど
それってどういう意味ですか?(又は、こういう意味ですか?)”」
山田くん
「僕、相手の機嫌が悪くなるのがこわくて、あまり質問できないんですよね。」
稗田
「たぶん、やさしいからだろうね。
相手の本当の目的は君に話をわかってもらうこと。
でも相手がこれをわかってないときもあって、
そのときの相手の目的は早く話を終えることになってる。
でも、やさしさでそれにのっちゃだめだよ。
伝わってないことでトラブルが起こったり、何日か後に聞き返したりして、
結局時間がかかっちゃうことになるからね。」
山田くん
「そういうこと、いままでにありました。
質問、確認するようにします。
でも、いきなり仕事相手の人にするのがひけるんですけど。」
稗田
「その場合は、街中の店員さんを相手に練習するといいよ。
僕も普段からしてるし。」
山田くん
「そうですね。それなら、私生活にとりいれられるから
続きそうです。」
稗田
「めざせ!つっこみ上手!」
山田くん
「はい!」
●まとめ
話をわかるコツは、
わからない単語を質問・確認すること!