本日もアメブロのドクター部門2位のようです。

 

 

せっかくたくさんの方が見てくださっているので、緩和医療医について少しだけ。

 

 

皆さんは緩和医療をご存知ですか?

 

 

私の専門は緩和医療・緩和ケアですが、特にがんの患者さんの心身の苦痛を和らげる専門家です。医療用麻薬など症状を和らげる諸薬剤の専門家でもあると言えます。

 

 

もちろん緩和医療は普及し続けていますから、専門家ではなくても、様々な科の先生方が緩和医療を実践するようになって来ています。

 

 

しかし中には難しいケースも少なくありません。

 

 

例えば難治性の痛みだとか、吐き気だとか、息苦しさ等など。

 

 

病気とともに様々な苦痛が出る可能性があるのです。

 

 

それに対して、原因を突き止め、適切に症状緩和薬を用いて、できるだけ症状が軽く療養できるように意を尽くします。専門家としての豊富な経験と知識が、それを支えています。

 

 

なお緩和ケア、緩和医療=末期ではありませんので、毎度のことではありますが、これはお伝えしたく存じます。

 

 

そのような思い込みがあるため、苦痛を我慢するようなケースが未だに散見されます。病気の進み具合がいかようであろうとも、症状は可能な限り緩和されたほうが良いです。

 

 

「何科なのですか?」と尋ねられることもありますが、「緩和医療科」「緩和ケア科」ということになります。

 

 

また緩和医療・緩和ケアの専門家は少ないですから、かかれる環境にいらっしゃる方はそれはそれでラッキーとも言えると存じます(手前味噌のようで申し訳ありませんが)。

 

 

ところでアメブロドクター部門のブログの説明には

 

 

「回診の様子、タレント・政治家・芸人といった幅広い付き合い、小児科・動物病院・内科・美容整形・歯科・皮膚科といったジャンル、オフの日に楽しんだ旅行 や家族との時間、他クリニックの医師との意見交換を兼ねたランチの様子……」

 

とありますが、そんなキラキラした(?)ライフスタイルというよりは(そもそもタレント・政治家・芸人さんと幅広い付き合いなど絶無で、場違い感が……)、

 

 

職人のような臨床家(患者さんを診療することを主ななりわいとしている医師)であり、今回はたまたま(小林麻央さんのことがあって、検索が増え)見て頂いている方が増えているようなので、間違いでブログランキング上位になっているようなものですが、これも知ってもらう機会にとの思いのもと、せっかくなので私の仕事を簡単に紹介しました。

 

 

緩和医療・緩和ケア、在宅医療・ケアの施行や普及にあたっては、医療者はもちろん、患者さんやご家族、一般の方の理解や支援も欠かせません。

 

 

その一助となるために様々な書籍を著しています。

 

 

間もなく医療者向けの易しい医療用麻薬(モルヒネなど)の専門書が医学書院から出るほか、

 

 

以前出した本の新書版(青春出版社)が昨日出版されました。

 

 

 

 

 

 

 

また、来月には幻冬舎から新作が上梓されます。完全な新作です。また詳細が出ましたらご紹介します。

 

 

そしてご存じの方もいらっしゃると思いますが

 

 

漫画『家栽の人』で有名な魚戸おさむ先生の、在宅医療を描いた漫画『はっぴーえんど』(小学館のビッグコミックで連載中)の監修を務めています。

 

 

来月には単行本第一集が出る予定です。

 

 

 

 

 


これらのように、臨床医の仕事をしながら、特に緩和医療や在宅医療、終末期医療について知って頂く活動も行っています。

 

 

数日もすれば平常運転になると思います(それがあるべき状況です)。そして普段の読者さんの多くは常連さんだと存じます(いつもありがとうございます!)。また引き続きどうぞよろしくお願いいたします。