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緩和ケアにかかりたい、緩和ケアを受けたいという

皆さんはこちらをご覧になって頂ければ幸いです。

こちらもご参考ください『緩和ケアの正しい探し方』


「がん終末期予後判断指針」(大津版)はこちら

「皮下点滴とその方法」はこちら

です。




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2016-06-29 07:09:07

緩和ケアのことまで考えて病院を選ぶ 進行がんの場合 今井雅之さんと川島なお美さんの違いを目にして

テーマ:ひと言
治る病気の場合は、緩和ケアのことまで考えなくて良い場合もあります。



なぜ「考えなくて良い」ではなく、「考えなくて良い場合もある」なのか。



それは私のブログの読者さんにも、何とか治ったけれども、苦痛緩和はなかなかしてもらえなくて大変つらかったという方から何度もメッセージを頂戴しているからです。


治る病気でも、しっかりとした緩和ケアは必要です。



しかし治る病気の場合は、病気が治ることで苦痛が緩和されるので、まだ(相対的には)良いです。



問題は治らない病気の場合です。



Aさんは某がん全身骨転移の、少し動いただけでも激しい痛みが出て、私の勤務している病院に入院した方です。


偶然、ある事情があって、その全く同時期に某がん(Aさんと同じがん)全身骨転移で、他県に入院した患者さんのBさんを、私は知りました。


Aさんの痛みは、入院後すぐに私へ関与の依頼が担当の先生からあり、医療用麻薬や他の鎮痛薬を組み合わせることで、骨の激痛は大きく緩和されました。


検査も矢継ぎ早に進み、ご本人・ご家族と治療方針が話し合われて決定した上に、飲み薬の抗がん剤(分子標的薬)が開始になり、それも良く効いて(※注;抗がん剤が効けば腫瘍が小さくなる、あるいは炎症が軽減されるので、痛みは減る)、患者さんの痛みはほぼゼロとなりました。


もちろん抗がん剤が効いていますから、命の長さも延びたと考えられます。


がんは同じステージでも個人差がありますから、単純な比較はできませんが、同じがん同じステージ、がんの広がり方(や発症時期など)も同等だったBさんはどうなったか。


全身骨転移の痛みは激烈です。動いただけでもものすごい痛みが襲ってきます。


BさんはAさんと異なり、緩和医療医がいる病院ではなく、また有効に動いている緩和ケアチームもありませんでした。残念なことですが、痛みの治療も医療用麻薬をどんどん増やすのが主体のものでした(※注;骨転移の痛みは時として、医療用麻薬をどんどん増やすというやり方ではうまくいかないことも多く、様々な工夫が必要になります)。


骨転移痛は、薬でなくても放射線治療を痛みの緩和目的に行うなど、様々な緩和法があるのですが、それらが為されることはなく、なにせ少し動いただけでも激痛なので、Bさんの生活はベッド上でした。


夜も寝返りのたびに激痛です。夜間はご家族が一生懸命背中をさすってあげたそうです。


Bさんの痛みはあまりにひどく、検査もスケジュールが遅れがちであり、結局治療が開始されることはなく、お亡くなりになってしまいました。


単純比較はできませんが、緩和医療に長けた担当医あるいは緩和ケアチーム、あるいは緩和医療の専門家・専門医がいる病院とそうでない病院では、同じような進み具合の患者さんでも明暗を分けてしまうかもしれません。


仔細な事情はわかりませんし、本当に緩和ケアを受けていたかどうかについて知る立場にありませんが、テレビを通して拝見していて、昨年お亡くなりになった有名人の方でちゃんとした緩和ケアを受けていた方が川島なお美さん、そうでなかった方が今井雅之さんだと感じます。


今井雅之さんの心が痛む会見は今もネットで拝見できますが、痛みで夜も眠れない、と訴えておられました。為されるべき緩和がされていないのです。


一方で川島なお美さんはぎりぎりまでご自身のお仕事を全うされました。ぎりぎりまで、少なくとも周囲からは元気に見えるレベルを保持することも、緩和の力が適切に及ぶことで可能となります。


むしろ最近では、緩和医療をしっかり行っていると、「本当に最後」の経過が早く見えるようです。それだけ自他覚的に穏やかに時間が過ごせるようになっていることが影響していると思います。


もちろん個人差があり、私も病院内でもとりわけ難しいケースも受け持たせて頂いておりますから、全ての方が緩和医療を受けることで万事OKとも言えないのが難しいところですが、担当される先生の緩和技術や、周囲に緩和医療の専門的供給者がいるかどうかは、一般の方が考える以上にものすごく重要なことです。


完全に治るのが難しいがんの場合は、できれば病院を選ばれる際に、そこには有効に機能している緩和ケアチームはあるのか、可能ならば読売新聞が出している『病院の実力』などのデータを参照に、年間の緩和ケア介入数なども参考にしながら、先の先まで考えて選ばれるのが良いと存じます。


地域ごとにも緩和医療の充実具合には大きな違いがあります。


一番良いのは、担当の先生が良い緩和医療を施行してくれることに尽きます。


少なくとも専門書の拙著は、難しい痛みの場合のヒントもたくさんあると思うので、ぜひそのような知識が広まり、施行されればと願います。


また現在進行形でお困りの方は、この記事も参考に、どうしても症状緩和してもらえなければ、他の緩和ケアの専門供給施設に関与してもらうことが策となるでしょう。


苦しまれている方々が少しでも楽になることを願っています。





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