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【専門分野】

◯主としてがんの患者さんの痛みの緩和(軽減)

◯がん患者さんの痛み以外の心身の苦痛の緩和

◯がん・非がんを問わず終末期医療・ケアの実践

◯医療用麻薬(モルヒネ、オキシコドンなど)の使用


臨床医なので、上記の現場の実際を理解していることと、執筆・講演活動を通して「一般の方に上記をわかりやすくお伝えすること」も得意分野と言えると存じます。



緩和ケアにかかりたい、緩和ケアを受けたいという

皆さんはこちらをご覧になって頂ければ幸いです。

こちらもご参考ください『緩和ケアの正しい探し方』


「がん終末期予後判断指針」(大津版)はこちら

「皮下点滴とその方法」はこちら

です。




最新作
『「幸せな人生」に必要なたった1つの言葉』です。







緩和医療の易しい専門書、一からの緩和医療の組み立て方『世界イチ簡単な緩和医療の本』と、緩和医療で使用する薬剤『間違いだらけの緩和薬選び』です。



大切な方を看取るご家族、介護者の方に、看取りの仕方・心をお伝えする本『大切な人を看取る作法』です。




新版『死ぬときに後悔すること25』です。

(おかげさまで単行本版は25万部のベストセラーになり、以前テレビでも紹介されました


よろしくお願いします。


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2016-07-23 06:29:13

医療用大麻推進者も医療用麻薬を貶めず正確な情報普及にご助力を 巨泉さんモルヒネ過量投与?の件

テーマ:医療
インターネットを拝見していると、大橋巨泉さんのモルヒネ”過量投与”の件に関しては、冷静な反応も多いようです。



私のおじいちゃん、おばあちゃんが亡くなった時にモルヒネを使っていたけれども、モルヒネのせいではなかったと思う……という発言も散見されました(全くその通り!)。



もしモルヒネで死期が早まるのだとしたら、医療用麻薬を使いながら数年外来に通っている方がいることの説明が付きません。



メディアも独自の判断で、そのまま流すことは避けたところがあると聞いています。確かに、何らかのコメントを併記しなければ、非常に誤解につながりやすかったため、良い判断であったのではないかと思います。



ところが、例えばツイッターを見ていると、気になる発言もちらほら。



自身やご家族が使っている方ではない方たちの中に、やや気になる発言が認められたのです。



それは(全部ではありません)一部の、医療用大麻推進論者の方々です。



先の参院選でも、政党や候補者の中に医療用大麻の導入を訴える党(方)がおられました。



以前より知名度が増しているためか、この話題が出た際も、積極的に「モルヒネは☓☓、それに対して医療用大麻は◯◯」の文脈で、比較し、導入を呼びかける人が多くいました。



先に医療用麻薬について、今一度確認しておきますが、医療用麻薬は量がとても大切です。



しかも適した量が個人ごとに違うため、一概に◯mgは多い、とか、そのようなことは言えません。



またオピオイド間の強弱を、例えば「フェンタニル最強」とか「オキシコドンはモルヒネより強い」等の発言もされる方がいますが、換算量が同じならば基本的には同程度の強さなのです。



だから例えば、フェントステープ(フェンタニルの貼り薬)8mg/日とMSコンチン(モルヒネの飲み薬)120mg/日だったら、mg数が全然違うし、モルヒネも強そうだから、モルヒネが強い! ……とはなりません。



このような場合は換算すると、フェントステープ8mg/日は内服モルヒネ換算で240mg/日で、単純に言えば、フェントステープ8mgがMSコンチン120mgより力価で言うと2倍ということになります。



しかし体質による差もあるため、医師は慎重に様々なことを考えて、量を設定します。



ゆえに、量を併記しない強弱勝負などは意味がありません。



ところで、大麻はどれくらいの鎮痛作用があるのでしょうか。



大麻の中の薬理作用を示す代表的物質の1つ、テトラヒドロカンナビノールとコデインの比較はあって、この文献
Campbell , 2001 。英語>によるとテトラヒドロカンナビノール10mg=コデイン60mg(=内服モルヒネ換算6mg/日)です




モルヒネの通常開始量は20mg/日ですから1/3程度です。また等換算量でもテトラヒドロカンナビノールのほうがコデインより副作用は多いです。



ただ、大麻類はテトラヒドロカンナビノールの他にも、様々なものがあり、栽培して使う医療用マリファナもあります。全体としての鎮痛効果については、海外でも相反する見解が提出されています<※例えばこんなサイト もありました。英語>



1つ言えることは、モルヒネなどの医療用麻薬(正確に言えばオピオイド)が、がん鎮痛に有効なことは、議論の余地がなく、医療用大麻のような議論には既になっていないということです。



がんの患者さんの鎮痛に関しては、オピオイドが主力であることは明確な事実です。



また一般的な、確立された、セオリー通りの使用法に則る限り、精神症状も出しにくく、安全性も高いのです。



従って、がんの患者さんの痛み止めに関してモルヒネなどのオピオイド、医療用麻薬が良いことは明白なのですから、少なくとも「医療用大麻を導入すれば、モルヒネなどの危険な薬剤を使用することから避けられる」などというのは言いすぎです。



私としてはその医療用大麻導入如何の話に、モルヒネを引き合いに出して頂きたくないです。
残念ながら日本においてはいまだ一般の一部に流布している誤解とは裏腹に、モルヒネ類は正当な方法に則る限り、大きな副作用もなく、良い薬剤だということは既にはっきりしており、心配なく使用できるように社会全体が配慮してゆくことが重要です。



実際に何百例と医療用麻薬製剤を導入してきましたが、患者さんに拍子抜けされることも多々あります。多くの場合、便秘と初期の眠気(数日で改善)以外起こりません。吐き気も対策すればほぼ出ないですから、逆に関係ない吐き気まで医療用麻薬のせいにされてしまうくらいです。



ちなみに難治性の痛みでは効果で拍子抜けされることもあり、万能薬という幻想からも程遠くもあります。だから痛み治療の専門家が存在しているのだとも言えるでしょう(モルヒネをちょっとでも投与すれば誰でも痛みから完全解放されるのだったら痛み治療の専門家<や専門科>が必要になることもないわけです。専門家がいるということは・・・そういうことです)。



モルヒネ類やオピオイドを下げて、医療用大麻を上げるのではなく、医療用大麻の推進者の方は(医療用大麻の良さと同時に)医療用麻薬の正しい情報も引き続き語って頂ければ、モルヒネなどに一般の方が怖さを持つことから遠ざけてくれるはずだと思います。



誰もが、がんの患者さんが良くなることを願っているはずです。だったら、良い薬剤である医療用麻薬を過剰に悪く伝える必要はないはずですし、むしろ、正しい使用法に則る限り、安全で怖くなく、有益性が高く、不可逆的な障害など来さない、精神症状も起こさないという事実を、ぜひ伝えてほしいと願います。



緩和医療の一専門家としては、医療用大麻よりも、便秘になり難い成分を付加したオピオイドが早く使用できるようにしてほしい、ということです。手っ取り早く、困っている方々が、たくさん救われるでしょう。開発・製造・販売権は既に本邦でも取得されているので、早くしてほしいですね。





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