病気になると外出がおっくうになります。


もちろん身体の調子が悪いので外出を考えられない、ということがあるでしょう。


しかし、そうやって家での生活が増えると、概して気持ちにも良い影響を与えないものです。


病気のことばかり意識してしまい、気持ちがうつうつとし、悪いことばかり考えて、滅入ってしまうことがあるでしょう。


考えるより、行動。


多少大変でも、頭脳労働よりも身体を動かす。


これを重い病気と付き合う一つの工夫とされている方もたくさんいらっしゃいます。





「私は温泉が趣味で」


「それでは行ってみたら?」


「でも先生、私は乳がんで」


確かに、皮膚に浸潤している進行乳がんだとなかなか温泉には行きづらいかもしれません。


「確かに・・・」


その時、一緒に働いている看護師が教えてくれました(持つべきものは良いスタッフです)。


「先生、ピンクリボンのお宿があるじゃないですか」



皆さん、ピンクリボンのお宿、ご存じですか?


ピンクリボンのお宿ネットワーク


”「ピンクリボンのお宿ネットワーク」(会長 畠ひで子=匠のこころ吉川屋女将)は、乳ガンを患い、手術を受けて回復の道を歩みながらも、術後を気にして旅をあきらめてしまうという女性の方たちに、もう一度、誰の目も気にせず旅に出かけてもらい、心ゆくまで旅館・ホテルでの入浴などを楽しんでいただきたいという目的で2012年7月に設立されました”


上記のサイトから宿泊施設一覧を一冊無料でもらうことができます。


またネット上でも各温泉施設紹介ページがあります。


ピンクリボン温泉ネットワーク


”ピンクリボン温泉ネットワークとはJ.POSH温泉パートナーへの参加を通じ、乳がん患者さんが専用入浴着(市販品または市販品と同様の素材で作られたもの)を着用しての大浴場の利用可能に積極的な施設(温泉地・温泉旅館)の全国ネットワークです”


もちろん乳がんでなくても、がんの患者さんの受け入れに熱心な宿泊施設ですから、いろいろと考慮してくれるかもしれません。


ぜひシルバーウィークは温泉へ。


あるいは皆さんの周囲にそのような方がいらっしゃったらぜひ教えてあげてください。