さあいよいよこの瞬間がやって来た
今年1月に行われた「≒」リリースツアーファイナルで発表された日本武道館公演
あれから半年以上、ツーマンツアーや東名阪熊のワンマンツアー、THE ORAL CIGARETTESや04 Limited Sazabysといった仲間と共に行ったONAKAMA 2016、そして数多のフェス出演と武者修行やフェス出演で経験値を蓄え、遂にこの武道館に立つ瞬間がやって来た
14時に会場に到着すると、早くも物販が打ち切られており、早々に諦めることに
会場には同じ日にZEPP DiverCity(Tokyo)でライブを行っている忘れらんねえよ、盟友のTHE ORAL CIGARETTES、04 Limited Sazabys、更には尊敬する先輩NICO Touches the Wallsから祝福の花束が届いている
ギリギリまで客席が解放された日本武道館には熊本だけに青い熊が映し出され、今やアリーナバンドとなったKANA-BOON、盟友のTHE ORAL CIGARETTESが見守るなか、定刻を5分過ぎた辺りで「開演まであと5分‼」とモニターに告知され、映し出されたのは2013年12月に行われたTSUTAYA O-WESTでのワンマン
この直後に初めてCOUNTDOWN JAPANに出演するのだが、この時点ではまだまだコアな存在に等しい
このワンマンで田邊は
「いつか必ず武道館でワンマンをやります‼」
と宣言
それから時は流れ、メジャーデビューの発表、この日本武道館ワンマン開催の発表と過去から今へ(この映像はリハでメンバーは見てなく、登場前に見たところ「スタッフが泣かせに来ている…」と興奮気味だったらしい)
この狭間に「MEMENTO」や「もっと光を」、「Survivor」といったキラーチューンが生まれたことを懐かしがりながら、運命のカウントダウンが「20」からはじまり0になると一気に暗転
「Break Down The Clock」が流れ、観客が高揚するなか、メンバーが姿を現すがメンバーの衣装はいつもと同じ
スーツを着用することも派手な衣装を着用することもない
普段とほとんど変わらない
それは武道館でライブ、というよりライブハウスやフェスの会場でライブをしにきた
そんな感覚である
3年の間に高村の髪は緑髪から黒髪に戻ったが
メンバーが各々のポジションにスタンバイするといつもなら「始めるよ〜‼」と田邊は開会宣言を行うが、この日はまるで神秘的な聖歌を唱える
これはアルバム「NOISY SLUGGER」に収録されている「opening」である
以前、NICO Touches the Wallsの代役としてCOUNTDOWN JAPAN15/16に出演したとき、この時も田邊は曲に入る前にこの神秘的な歌詞を丁寧に紐解くように届けた
このライブが彼らにとって重要なライブであることは言うまでもないが、大事なときにしか歌わないこのオープニングで始めたとき、お客さんをはじめこの日、この日本武道館に集まった全ての方が改めて認識しただろう
はじまりは「DAY × DAY」
いきなり爆薬が使用されるロケットステートとなったが、この日の注目は座席指定の会場でブルエンがどのようなライブを行うか
ブルエンといえばフェスもそうだが、ワンマンでもモッシュやダイブが非常に多い
この「DAY × DAY」も、
「3,2,1!!」
を合図にダイバーが気持ちよく泳ぐのがテンプレートとなりつつあるが、この日はモッシュはおろかダイブは確実に起こらない
そうした環境で聞くので、いつもと少し違和感がある
しかし、そんな違和感を取っ払うのは成長著しい辻村のベース
武道館は言わずもがな、音響が良いとはいえない
そのため多くのバンドが音作りに苦戦を強いられるのだが、辻村のベースはその影響を全く感じさせない
むしろこの環境でも重心低めな音が腹にグサッとささる強度な安定感
溜めに溜まりまくった「HALO」のエモさも威力を全く落とさず、ガッツリ観客の心にぶつける
「掌が一杯‼」
と興奮さながらに話す田邊とそれを落ち着かせようとする辻村のMCはいつもながら微笑ましいが、ここのところフェスであまり演奏されない「MEMENTO」で田邊は音作りにかなり苦しいんでいた印象
この曲は一発で持っていかれるイントロのギターリフが肝
それだけに火力が少し欠ける
だが、そんな不安を吹っ飛ばしたのはまさかの「声」
この曲が発表された頃の田邊はPVでトレードマークのだて眼鏡をまだ着用してなく、声も今とやや異なる
それが長い年月を経てこの大きなアリーナ会場で鳴らされるのは感慨深いこと
が、その余韻に浸る間もなく辻村と江口によるセッションでバチバチと火花を散らせば、田邊の荒々しいギターリフが「Survivor」を呼び込み、赤外線を連想させるレザーが次々と飛び交い、一瞬で緊迫感が漂う
イベントも含めて初めて武道館でライブを行う田邊は見る側とやる側の違いについて、感じたままに話すが、初めて来た武道館は4年前のSPYAIR、更に一昨日の行われたMr.Childrenにも来ていたようだが、
「トイレに行ってたらシートが分からなくなって、1時間ぐらい立ち見で見ていた(笑)新米のファンみたいに(笑)」
と座席が分からなくり、(辻村によると1時間)行方不明になった話で笑わせる
また、せっかくの武道館なので幾多のアーティストが行ってきた「アリーナ‼」、「1階‼」、「2階‼」を行うが浜崎あゆみを匂わせたり、矢沢永吉を憑依させようとして慌てて止められることに
更にアリーナならではのウェーブも行われるがその直後に、田邊がバンドTシャツ調査をはじめ、04 Limited SazabysのバンドTシャツを着用していた観客を弄り始めるが、
「バンTをそのバンドを代表していると思わないと」
と語ったのが田邊らしい
この日も田邊は、
「他の人が嫌がる行為をしないこと」
「隣の人が最後まで笑顔で居られるようにすること」
と注意していた(スタンディングではないためか、いつもより少なめ)
ブルエンの客層は比較的、マナーも良くサークルモッシュもほとんど行わず、ダイブのやり方も上手いのだが、
「皆を守れなくてごめん」
と田邊が1月のZEPPで悔しがっていたように、どうもブルエンのファンはマナーが悪いと思われがち
キュウソネコカミのセイヤ、04 Limited SazabysのGENも田邊に通ずるところがあり、これは1人の自己中心的な行動がファンの品位を落としてしまうことを知って欲しいからだろう(実際、UNISON SQUARE GARDENは新参と古参の対立が未だに根強くライブハウスでは混沌とした光景が見られる)
バンTを着用したらそのバンドの代表、これは紛れもない事実
中でも多くのアーティストが集まるフェスではその事をしっかり脳裏に入れておかなくては
コズミックな江口のギターが跳躍力を生み出す「アンバランス」で黄色い照明が会場を照らすと、サビに合わせて観客が文字通り「JUMP」する
合唱パートが多い「HEEEY!!」では田邊が最後のサビの前にギターを置いて、花道を歩くがMr.Childrenの「しるし」を歌い出すので、辻村にすかさず制止され、「ONE」では高村の高度なドラミングが炸裂
「今日ここに来るまで楽しいこと、面白いことあったでしょ?でもそれ以上に悲しいなことや苦しいことあったよな。普段、「ウェーブしようぜ‼」なんていったら相手にされないでしょ?俺達が世間をそういう風に見ているからかもしれないけど(笑)今日ここにいる奴等はみんなあんたの味方だ。最後まで楽しもうぜ‼」
と早くも田邊節を決めると、久々の「ANSWER」の
「世界をもっと受け入れてよ 誰かのルールなんて気にすんなよ」
がより響く
最近は演奏されることが少なくなってきたが、やはり名曲
メンバーが一度ステージを去ると、モニターに
「火の国の男が燃える」
と表示されどこに高村がいるか探す展開から前回、スタジオコーストで一瞬にしてだだすべりに追い込まれたたかむラップへ(アリーナ中央に高村が登場し、観客はどよめく)
今回は2週間前から練習してきたため、前回よりはグダっていないが、観客の反応は完全に二極化(笑)
だが、最後のお題「メンバーのいいところ」では、
「俺達と10000人、合わせてBLUE ENCOUNTと言ってしまうところがかっこいい‼」
とべた褒めする辺り、メンバー間は本当に仲がいいことを伺わせる
全体的な内容は赤点だが(笑)
ラッパーに扮した高村が客席を去ると、高村以外は既にステージでスタンバイ
だが、先ほど違いよく見るとストリングス隊が
これはこの武道館のために召集された4人からなるLIVER'S QUARTET
田邊が武道館でやった見たかったベタの1つである(そういえばDragon Ashが武道館でライブをやったときもストリングス隊がいた)
ストリングス隊が奏でる繊細な音色、ブルエンが鳴らす激しきも切ないアンサンブルが自然に調和すると、鳴らされたのはこの日仕様の「You」
前半こそアレンジらしいアレンジもなくオリジナルさながらだが、後半になるとストリングスが加わり一気にプレミアム感が増す
そしてこの編成になったとき、「確実に聞きたい‼」と思っていた「はじまり」の美しさ
この曲の歌詞は田邊が昔の自分と向き合いながら綴ったもの
つまりこの曲の歌詞は紛れもなくノンフィクションである
だから、
「僕たちが見たこの夢は」
とこの武道館を差し、
「明日を繋いでいくよ」
とはまさにこの日のための詩
元は高校サッカーの応援歌であるが、動じにこの武道館へと繋がっていたのである
それがストリングスも加わり、更に輝きも放つ
BLUE ENCOUNTはエモやミクスチャーに分類されるので、BPMが早い曲が目立つが歌詞の暖かみが伝わってくるのはこのミドルテンポ
「誰よりも。」や「EVE」、こうしたミドルテンポのバラードもやはり素晴らしい
このストリングスが共演した直後、田邊は自身が作曲した曲を自画自賛するが、
「KANA-BOONみたいにマグロ解体ショーや宙吊りギターは出来ないけどたかむラップはやらなくて良かったんじゃないかな(笑)」
と先ほどのたかむラップが標的に
このセクションのために、人件費が4人割かれたようだが、その4人はなんと朝4時から召集されたことも明かされる
「「CDを出したい‼」と12年前に結成し、初めてライブをやったときにやったのがさっきたかむラップの時に流れていた「LIFE」って曲なんだけど、「この曲かっこいいでしょ‼」と言ってたらお客さんが誉めざるを得なくなってしまい(笑)、ようやく「the beginning of the beginning」というCDを出せるようになり、「これで世界を変えられる‼」と思ったら500枚しか売れず(笑)、「ツアーやりたい‼」って思ったら自費で賄わなければならず、渋谷でガソリンスタンドのアルバイトをしたあと、タピオカが入ったカフェのアルバイトと油まみれの中で生活をしておりました。それが報われたのは2013年、初めてサマーソニックという大型フェスに立たせてもらい、フェスに出る夢を叶えることが出来ました。で、その時多くのモノノフ(ももいろクローバーZのファンの通称)が待つなか、怯えながらステージに立たせてもらったんだけど、モノノフの方優しくてよかった~。そして、今年ミュージックステーションに出る夢も叶えられて、BEGINの方が特に優しくて…」
と田邊が感慨深そうにブルエンの歴史を語るなか、
「まだ叶えられてない夢があります」
と深刻そうに語ったのは、先日NHKで放送された「BLUE ENCOUNT 地元熊本に届ける想い~もっと光を~」で明らかになった高校時代、田邊が江口のギターを壊して武道館で必ず返却すると約束したエピソード
辻村「普通だったらキレるよな(笑)」
江口「かっこいいから「おう」と頷いちゃった(笑)」
と振り替えるなか、田邊が持ってきたのはかつて壊してしまった江口のギター(Amazon primeにて購入)
約束を果たしたことに誰もが歓声をあげるが、江口がそのギターで演奏しようとするので、田邊が
「まだ後半大事な曲あるから‼」
と慌ててストップ
戻ってきたのが嬉しいのはわかるが、音作りもせずにこのギターで演奏するのは無謀すぎる(ギターやベースは細かくボリュームを弄ってオリジナルの音を形成していくため)
間髪入れずに江口と田邊が熱い抱擁を交わすが、身長差もあり、これは笑い話に
そんなブルエンは昨日、放映がスタートした「ラストコップ」にて初めてドラマ主題歌を担当することになったのだが、田邊があまりにも古い土曜9時のドラマを並べるため、観客は付いていけず(笑)
更にこの日はドラマ関係者も来ているということで、半ば強制的にドラマ視聴アンケートで視聴率100を達成させると、その勢いで
「ブルエンをドラマに出させてもらえないでしょうか!?」
と田邊がまさかの懇願
関係者は考えてみるとのことだが、これでドラマにブルエンが出演したら凄いこと
本人たちは脇役でも出る気満々のようだが
そして満を持して「Last Hero」がベールを脱ぐがドラマ主題歌とは思えないほど攻めに攻めたギターロック
このギターロックを更に個性化させるのは幾何学的なリフを鳴らす江口のギター
ブルエンは辻村と高村からなるリズム隊がバンドの屋台骨を形成しているが、更にオリジナリティーを生み出すのに貢献しているのは江口
この個性的なギターはヒトリエのシノダに並ぶインパクト
そんな興奮が覚めないなか、炎と共に観客の心までも燃やす「JUST AWAKE」、
「当たり前の毎日が本当は何よりも幸せ」
がグッと来る「THANKS」を伝えると、恒例の「LIVER」のブレイクで田邊が花道から再びタオル検査を開始
「THE ORAL CIGARETTESいるねえ。KANA-BOONも。KEYTALKは先にやられてたからいい(笑)SUPER BEAVERもいますよ‼」
とやはり他のバンドのグッズを弄り倒し、ブレイクを抜けるといつもの爆風劇
そのまま江口のライトハンド奏法と共にレザーが乱れ飛ぶ「ロストジンクス」から、
「どんなところから見られても俺はカッコつけたりしないから‼」
と叫び、「だいじょうぶ」では
「あなたが笑ったそれだけで…救われるやつがどこかにいる‼」
と力強く叫ぶ
そして、
「12年間、夢を追いかけ続けた結果、分かった残酷なことがあって。それはせっかく出来た夢も馬鹿にされること。一部の人に馬鹿にされ、野次られてきた。でも夢を追いかけ続けたら、色んな人が応援するようになってくれた。ときどき心配させたり、迷惑かけることもあるけど。でも夢を追いかけ続けたら、馬鹿にした奴の120倍の奴等に感謝を届けることが出来るんだよ‼父ちゃん、母ちゃん、今までありがとう。マネジャーの今村さんと吉田さん、2012年に夢を失った俺らにまた夢を見させてくれてありがとう。キューンミュージックの皆さん、俺たちのCDを何枚も出させてくれてありがとう。そして、ここにいるみんな、俺達と関わってくれてありがとう‼」
と声を震わせながら田邊を中心にメンバー全員で礼をすると、
「だけどまだ終わりじゃねえ‼まだ終わらねえ‼」
と叫び、来年の3月に幕張メッセで初のワンマンを行うことを発表
これまでサマーソニック、COUNTDOWN JAPANでステージに幾度と立ってきたが単独では初、更なる挑戦となる
「泣き虫って言われたっていいよ‼俺はあんたと夢を叶えられた時が幸せだから‼言っただろ?俺とあんたでBLUE ENCOUNTだって‼何万人に馬鹿にされるようが、何十万人に感謝される作品作り続けるから‼ありがとうございました、BLUE ENCOUNTでした‼」
と宣言し、最後はブルエンをこの武道館へ連れていく大きなアンセムに育った「もっと光を」
このバンドを知ったのは「TIMELESS ROOKIE」がリリースされた頃
初めてこの作品を手に取ったときは、今とは異なりそこまでピンとこずにこのバンドと関わることもほとんどないと思っていた
それを代えたのがこの「もっと光を」
当時、ビルボードのラジオチャートをこの曲がおおいに駆け回し、気になってCDを手に取ったところ、一気に心を奪われた
その時は微かだった光も、ライブを重ねるにつれ、やがて大きくなりこの日の観客の大合唱は眩しくても暖かい光そのもの
ブルエンの願いと観客の心が1つになった瞬間だった
アリーナのお客さんがこの曲で飛んだ紙テープを持ちながら、いつものように「もっと光を」を歌いながらアンコールを待っているとスクリーンが降りてきて、重大発表
をやる前にメンバーの秘蔵写真が一気に放出され、会場大爆笑(メンバーも知らなかったとのこと)
改めて発表された重大発表は来年2nd Albumをリリースすること
更に大規模な全国ツアーを行うことも発表するが、会場発表の前にまたも秘蔵写真が先に公開される(笑)
今度こそ公開されると幕張メッセはツアー中盤の3月20日
更にファイナルは福岡国際センターであることも発表
福岡なら遠征も可能なので、余裕があれば遠征も検討したい
そしてアンコールで登場すると、先ほど発表した幕張メッセ公演をあまりにもあっさり発表されたことにショックを受けながらアルバムの製作を始めたことを明かし、出来たばかりの新曲を披露
曲の全体像はandropの「Colorful」に近いものを感じるが中身はストレートなラブソング
今までのブルエンはエモい曲が大半を占めていたが、新作はこれまでと全く異なるカラーを見せるのか
アンコールで演奏されるのが珍しい「NEVER ENDING STORY」で大合唱を起こすと、最後は初期からブルエンを支えてきた「HANDS」
この曲を象徴する
「いつだって君のその手は いつでも世界を変えれるよ」
は、ブルエンから観客へのメッセージ
「俺らに続け‼」と言わんばかりのエモーショナルなメッセージを届けた
演奏後は記念撮影をセンター、上手、下手とそれぞれ行うが、その直後にアルバムのタイトルが発表
そのタイトルは「THE END」
その直後にハッシュタグ「#ブルエンTHEEND」をTwitterで一斉送信したがこのアルバムは何を意味するのか?
僕が思うにこの「THE END」とはかつてUVERworldがリリースした「LAST」、これに通じると思う
この時、UVERworldは「LAST」を「最高の」、「究極の」ととらえている
つまりブルエンが今解散したらどんなアルバムを作れるのか
こう考えればポジティブにいけるだろう
これで解散だったらへこむけど
思えばこの1年、BLUE ENCOUNTは武道館に向けて挑戦の一年だった
田邊が「しんどい」と弱音を漏らした過去最多のツーマンツアーに、東名阪のワンマン
更に過去最多のフェス出演、これまでで最も多忙な一年だっただろう
それを乗り越えてたどり着いた武道館、そこには全ての人々に降り注ぐ広大な光があった
その時、BLUE ENCOUNTは進化した
あなたのためのバンドから、あなたと共に生きるバンドとなったのだ
だがここで終わっていいはずがない
このバンドは人々を支える光、誇張表現で表すのであれば太陽である
田邊の吐く言葉には何一つ偽りもない
カッコつけるための美辞麗句もない
弱さを包み隠さず本音をぶつける、その姿に誰もがひかれ、彼らについていくようになった
彼らには人々を支える希望であり続ける、そんな使命が託されている
この日、武道館という大きな夢を達成したがこれはまだまだ通過点
苦節12年、何年も250クラスのライブハウスで活動を続けていたブルエンが東京ドームクラスの大きな会場でワンマンをやる日が来たら、涙なしには見られないだろう
今日は終わりではなく、始まり
新たなるブルエンの始まりである
泣き虫だっていい、迷ったっていい、けどこちらは全力で彼らを支える
だから大きな夢をまだまだ見させてくれ‼
セトリ
DAY × DAY
HALO
MEMENTO
声
Survivor
アンバランス
JUMP
HEEEY!
ONE
ANSWER
You
はじまり
Last Hero※新曲
JUST AWAKE
THANKS
LIVER
ロストジンクス
だいじょうぶ
もっと光を
(Encore)
新曲
NEVER ENDING STORY
HANDS
※以下は公式より許可が出たため、撮影しました
今年1月に行われた「≒」リリースツアーファイナルで発表された日本武道館公演
あれから半年以上、ツーマンツアーや東名阪熊のワンマンツアー、THE ORAL CIGARETTESや04 Limited Sazabysといった仲間と共に行ったONAKAMA 2016、そして数多のフェス出演と武者修行やフェス出演で経験値を蓄え、遂にこの武道館に立つ瞬間がやって来た
14時に会場に到着すると、早くも物販が打ち切られており、早々に諦めることに
会場には同じ日にZEPP DiverCity(Tokyo)でライブを行っている忘れらんねえよ、盟友のTHE ORAL CIGARETTES、04 Limited Sazabys、更には尊敬する先輩NICO Touches the Wallsから祝福の花束が届いている
ギリギリまで客席が解放された日本武道館には熊本だけに青い熊が映し出され、今やアリーナバンドとなったKANA-BOON、盟友のTHE ORAL CIGARETTESが見守るなか、定刻を5分過ぎた辺りで「開演まであと5分‼」とモニターに告知され、映し出されたのは2013年12月に行われたTSUTAYA O-WESTでのワンマン
この直後に初めてCOUNTDOWN JAPANに出演するのだが、この時点ではまだまだコアな存在に等しい
このワンマンで田邊は
「いつか必ず武道館でワンマンをやります‼」
と宣言
それから時は流れ、メジャーデビューの発表、この日本武道館ワンマン開催の発表と過去から今へ(この映像はリハでメンバーは見てなく、登場前に見たところ「スタッフが泣かせに来ている…」と興奮気味だったらしい)
この狭間に「MEMENTO」や「もっと光を」、「Survivor」といったキラーチューンが生まれたことを懐かしがりながら、運命のカウントダウンが「20」からはじまり0になると一気に暗転
「Break Down The Clock」が流れ、観客が高揚するなか、メンバーが姿を現すがメンバーの衣装はいつもと同じ
スーツを着用することも派手な衣装を着用することもない
普段とほとんど変わらない
それは武道館でライブ、というよりライブハウスやフェスの会場でライブをしにきた
そんな感覚である
3年の間に高村の髪は緑髪から黒髪に戻ったが
メンバーが各々のポジションにスタンバイするといつもなら「始めるよ〜‼」と田邊は開会宣言を行うが、この日はまるで神秘的な聖歌を唱える
これはアルバム「NOISY SLUGGER」に収録されている「opening」である
以前、NICO Touches the Wallsの代役としてCOUNTDOWN JAPAN15/16に出演したとき、この時も田邊は曲に入る前にこの神秘的な歌詞を丁寧に紐解くように届けた
このライブが彼らにとって重要なライブであることは言うまでもないが、大事なときにしか歌わないこのオープニングで始めたとき、お客さんをはじめこの日、この日本武道館に集まった全ての方が改めて認識しただろう
はじまりは「DAY × DAY」
いきなり爆薬が使用されるロケットステートとなったが、この日の注目は座席指定の会場でブルエンがどのようなライブを行うか
ブルエンといえばフェスもそうだが、ワンマンでもモッシュやダイブが非常に多い
この「DAY × DAY」も、
「3,2,1!!」
を合図にダイバーが気持ちよく泳ぐのがテンプレートとなりつつあるが、この日はモッシュはおろかダイブは確実に起こらない
そうした環境で聞くので、いつもと少し違和感がある
しかし、そんな違和感を取っ払うのは成長著しい辻村のベース
武道館は言わずもがな、音響が良いとはいえない
そのため多くのバンドが音作りに苦戦を強いられるのだが、辻村のベースはその影響を全く感じさせない
むしろこの環境でも重心低めな音が腹にグサッとささる強度な安定感
溜めに溜まりまくった「HALO」のエモさも威力を全く落とさず、ガッツリ観客の心にぶつける
「掌が一杯‼」
と興奮さながらに話す田邊とそれを落ち着かせようとする辻村のMCはいつもながら微笑ましいが、ここのところフェスであまり演奏されない「MEMENTO」で田邊は音作りにかなり苦しいんでいた印象
この曲は一発で持っていかれるイントロのギターリフが肝
それだけに火力が少し欠ける
だが、そんな不安を吹っ飛ばしたのはまさかの「声」
この曲が発表された頃の田邊はPVでトレードマークのだて眼鏡をまだ着用してなく、声も今とやや異なる
それが長い年月を経てこの大きなアリーナ会場で鳴らされるのは感慨深いこと
が、その余韻に浸る間もなく辻村と江口によるセッションでバチバチと火花を散らせば、田邊の荒々しいギターリフが「Survivor」を呼び込み、赤外線を連想させるレザーが次々と飛び交い、一瞬で緊迫感が漂う
イベントも含めて初めて武道館でライブを行う田邊は見る側とやる側の違いについて、感じたままに話すが、初めて来た武道館は4年前のSPYAIR、更に一昨日の行われたMr.Childrenにも来ていたようだが、
「トイレに行ってたらシートが分からなくなって、1時間ぐらい立ち見で見ていた(笑)新米のファンみたいに(笑)」
と座席が分からなくり、(辻村によると1時間)行方不明になった話で笑わせる
また、せっかくの武道館なので幾多のアーティストが行ってきた「アリーナ‼」、「1階‼」、「2階‼」を行うが浜崎あゆみを匂わせたり、矢沢永吉を憑依させようとして慌てて止められることに
更にアリーナならではのウェーブも行われるがその直後に、田邊がバンドTシャツ調査をはじめ、04 Limited SazabysのバンドTシャツを着用していた観客を弄り始めるが、
「バンTをそのバンドを代表していると思わないと」
と語ったのが田邊らしい
この日も田邊は、
「他の人が嫌がる行為をしないこと」
「隣の人が最後まで笑顔で居られるようにすること」
と注意していた(スタンディングではないためか、いつもより少なめ)
ブルエンの客層は比較的、マナーも良くサークルモッシュもほとんど行わず、ダイブのやり方も上手いのだが、
「皆を守れなくてごめん」
と田邊が1月のZEPPで悔しがっていたように、どうもブルエンのファンはマナーが悪いと思われがち
キュウソネコカミのセイヤ、04 Limited SazabysのGENも田邊に通ずるところがあり、これは1人の自己中心的な行動がファンの品位を落としてしまうことを知って欲しいからだろう(実際、UNISON SQUARE GARDENは新参と古参の対立が未だに根強くライブハウスでは混沌とした光景が見られる)
バンTを着用したらそのバンドの代表、これは紛れもない事実
中でも多くのアーティストが集まるフェスではその事をしっかり脳裏に入れておかなくては
コズミックな江口のギターが跳躍力を生み出す「アンバランス」で黄色い照明が会場を照らすと、サビに合わせて観客が文字通り「JUMP」する
合唱パートが多い「HEEEY!!」では田邊が最後のサビの前にギターを置いて、花道を歩くがMr.Childrenの「しるし」を歌い出すので、辻村にすかさず制止され、「ONE」では高村の高度なドラミングが炸裂
「今日ここに来るまで楽しいこと、面白いことあったでしょ?でもそれ以上に悲しいなことや苦しいことあったよな。普段、「ウェーブしようぜ‼」なんていったら相手にされないでしょ?俺達が世間をそういう風に見ているからかもしれないけど(笑)今日ここにいる奴等はみんなあんたの味方だ。最後まで楽しもうぜ‼」
と早くも田邊節を決めると、久々の「ANSWER」の
「世界をもっと受け入れてよ 誰かのルールなんて気にすんなよ」
がより響く
最近は演奏されることが少なくなってきたが、やはり名曲
メンバーが一度ステージを去ると、モニターに
「火の国の男が燃える」
と表示されどこに高村がいるか探す展開から前回、スタジオコーストで一瞬にしてだだすべりに追い込まれたたかむラップへ(アリーナ中央に高村が登場し、観客はどよめく)
今回は2週間前から練習してきたため、前回よりはグダっていないが、観客の反応は完全に二極化(笑)
だが、最後のお題「メンバーのいいところ」では、
「俺達と10000人、合わせてBLUE ENCOUNTと言ってしまうところがかっこいい‼」
とべた褒めする辺り、メンバー間は本当に仲がいいことを伺わせる
全体的な内容は赤点だが(笑)
ラッパーに扮した高村が客席を去ると、高村以外は既にステージでスタンバイ
だが、先ほど違いよく見るとストリングス隊が
これはこの武道館のために召集された4人からなるLIVER'S QUARTET
田邊が武道館でやった見たかったベタの1つである(そういえばDragon Ashが武道館でライブをやったときもストリングス隊がいた)
ストリングス隊が奏でる繊細な音色、ブルエンが鳴らす激しきも切ないアンサンブルが自然に調和すると、鳴らされたのはこの日仕様の「You」
前半こそアレンジらしいアレンジもなくオリジナルさながらだが、後半になるとストリングスが加わり一気にプレミアム感が増す
そしてこの編成になったとき、「確実に聞きたい‼」と思っていた「はじまり」の美しさ
この曲の歌詞は田邊が昔の自分と向き合いながら綴ったもの
つまりこの曲の歌詞は紛れもなくノンフィクションである
だから、
「僕たちが見たこの夢は」
とこの武道館を差し、
「明日を繋いでいくよ」
とはまさにこの日のための詩
元は高校サッカーの応援歌であるが、動じにこの武道館へと繋がっていたのである
それがストリングスも加わり、更に輝きも放つ
BLUE ENCOUNTはエモやミクスチャーに分類されるので、BPMが早い曲が目立つが歌詞の暖かみが伝わってくるのはこのミドルテンポ
「誰よりも。」や「EVE」、こうしたミドルテンポのバラードもやはり素晴らしい
このストリングスが共演した直後、田邊は自身が作曲した曲を自画自賛するが、
「KANA-BOONみたいにマグロ解体ショーや宙吊りギターは出来ないけどたかむラップはやらなくて良かったんじゃないかな(笑)」
と先ほどのたかむラップが標的に
このセクションのために、人件費が4人割かれたようだが、その4人はなんと朝4時から召集されたことも明かされる
「「CDを出したい‼」と12年前に結成し、初めてライブをやったときにやったのがさっきたかむラップの時に流れていた「LIFE」って曲なんだけど、「この曲かっこいいでしょ‼」と言ってたらお客さんが誉めざるを得なくなってしまい(笑)、ようやく「the beginning of the beginning」というCDを出せるようになり、「これで世界を変えられる‼」と思ったら500枚しか売れず(笑)、「ツアーやりたい‼」って思ったら自費で賄わなければならず、渋谷でガソリンスタンドのアルバイトをしたあと、タピオカが入ったカフェのアルバイトと油まみれの中で生活をしておりました。それが報われたのは2013年、初めてサマーソニックという大型フェスに立たせてもらい、フェスに出る夢を叶えることが出来ました。で、その時多くのモノノフ(ももいろクローバーZのファンの通称)が待つなか、怯えながらステージに立たせてもらったんだけど、モノノフの方優しくてよかった~。そして、今年ミュージックステーションに出る夢も叶えられて、BEGINの方が特に優しくて…」
と田邊が感慨深そうにブルエンの歴史を語るなか、
「まだ叶えられてない夢があります」
と深刻そうに語ったのは、先日NHKで放送された「BLUE ENCOUNT 地元熊本に届ける想い~もっと光を~」で明らかになった高校時代、田邊が江口のギターを壊して武道館で必ず返却すると約束したエピソード
辻村「普通だったらキレるよな(笑)」
江口「かっこいいから「おう」と頷いちゃった(笑)」
と振り替えるなか、田邊が持ってきたのはかつて壊してしまった江口のギター(Amazon primeにて購入)
約束を果たしたことに誰もが歓声をあげるが、江口がそのギターで演奏しようとするので、田邊が
「まだ後半大事な曲あるから‼」
と慌ててストップ
戻ってきたのが嬉しいのはわかるが、音作りもせずにこのギターで演奏するのは無謀すぎる(ギターやベースは細かくボリュームを弄ってオリジナルの音を形成していくため)
間髪入れずに江口と田邊が熱い抱擁を交わすが、身長差もあり、これは笑い話に
そんなブルエンは昨日、放映がスタートした「ラストコップ」にて初めてドラマ主題歌を担当することになったのだが、田邊があまりにも古い土曜9時のドラマを並べるため、観客は付いていけず(笑)
更にこの日はドラマ関係者も来ているということで、半ば強制的にドラマ視聴アンケートで視聴率100を達成させると、その勢いで
「ブルエンをドラマに出させてもらえないでしょうか!?」
と田邊がまさかの懇願
関係者は考えてみるとのことだが、これでドラマにブルエンが出演したら凄いこと
本人たちは脇役でも出る気満々のようだが
そして満を持して「Last Hero」がベールを脱ぐがドラマ主題歌とは思えないほど攻めに攻めたギターロック
このギターロックを更に個性化させるのは幾何学的なリフを鳴らす江口のギター
ブルエンは辻村と高村からなるリズム隊がバンドの屋台骨を形成しているが、更にオリジナリティーを生み出すのに貢献しているのは江口
この個性的なギターはヒトリエのシノダに並ぶインパクト
そんな興奮が覚めないなか、炎と共に観客の心までも燃やす「JUST AWAKE」、
「当たり前の毎日が本当は何よりも幸せ」
がグッと来る「THANKS」を伝えると、恒例の「LIVER」のブレイクで田邊が花道から再びタオル検査を開始
「THE ORAL CIGARETTESいるねえ。KANA-BOONも。KEYTALKは先にやられてたからいい(笑)SUPER BEAVERもいますよ‼」
とやはり他のバンドのグッズを弄り倒し、ブレイクを抜けるといつもの爆風劇
そのまま江口のライトハンド奏法と共にレザーが乱れ飛ぶ「ロストジンクス」から、
「どんなところから見られても俺はカッコつけたりしないから‼」
と叫び、「だいじょうぶ」では
「あなたが笑ったそれだけで…救われるやつがどこかにいる‼」
と力強く叫ぶ
そして、
「12年間、夢を追いかけ続けた結果、分かった残酷なことがあって。それはせっかく出来た夢も馬鹿にされること。一部の人に馬鹿にされ、野次られてきた。でも夢を追いかけ続けたら、色んな人が応援するようになってくれた。ときどき心配させたり、迷惑かけることもあるけど。でも夢を追いかけ続けたら、馬鹿にした奴の120倍の奴等に感謝を届けることが出来るんだよ‼父ちゃん、母ちゃん、今までありがとう。マネジャーの今村さんと吉田さん、2012年に夢を失った俺らにまた夢を見させてくれてありがとう。キューンミュージックの皆さん、俺たちのCDを何枚も出させてくれてありがとう。そして、ここにいるみんな、俺達と関わってくれてありがとう‼」
と声を震わせながら田邊を中心にメンバー全員で礼をすると、
「だけどまだ終わりじゃねえ‼まだ終わらねえ‼」
と叫び、来年の3月に幕張メッセで初のワンマンを行うことを発表
これまでサマーソニック、COUNTDOWN JAPANでステージに幾度と立ってきたが単独では初、更なる挑戦となる
「泣き虫って言われたっていいよ‼俺はあんたと夢を叶えられた時が幸せだから‼言っただろ?俺とあんたでBLUE ENCOUNTだって‼何万人に馬鹿にされるようが、何十万人に感謝される作品作り続けるから‼ありがとうございました、BLUE ENCOUNTでした‼」
と宣言し、最後はブルエンをこの武道館へ連れていく大きなアンセムに育った「もっと光を」
このバンドを知ったのは「TIMELESS ROOKIE」がリリースされた頃
初めてこの作品を手に取ったときは、今とは異なりそこまでピンとこずにこのバンドと関わることもほとんどないと思っていた
それを代えたのがこの「もっと光を」
当時、ビルボードのラジオチャートをこの曲がおおいに駆け回し、気になってCDを手に取ったところ、一気に心を奪われた
その時は微かだった光も、ライブを重ねるにつれ、やがて大きくなりこの日の観客の大合唱は眩しくても暖かい光そのもの
ブルエンの願いと観客の心が1つになった瞬間だった
アリーナのお客さんがこの曲で飛んだ紙テープを持ちながら、いつものように「もっと光を」を歌いながらアンコールを待っているとスクリーンが降りてきて、重大発表
をやる前にメンバーの秘蔵写真が一気に放出され、会場大爆笑(メンバーも知らなかったとのこと)
改めて発表された重大発表は来年2nd Albumをリリースすること
更に大規模な全国ツアーを行うことも発表するが、会場発表の前にまたも秘蔵写真が先に公開される(笑)
今度こそ公開されると幕張メッセはツアー中盤の3月20日
更にファイナルは福岡国際センターであることも発表
福岡なら遠征も可能なので、余裕があれば遠征も検討したい
そしてアンコールで登場すると、先ほど発表した幕張メッセ公演をあまりにもあっさり発表されたことにショックを受けながらアルバムの製作を始めたことを明かし、出来たばかりの新曲を披露
曲の全体像はandropの「Colorful」に近いものを感じるが中身はストレートなラブソング
今までのブルエンはエモい曲が大半を占めていたが、新作はこれまでと全く異なるカラーを見せるのか
アンコールで演奏されるのが珍しい「NEVER ENDING STORY」で大合唱を起こすと、最後は初期からブルエンを支えてきた「HANDS」
この曲を象徴する
「いつだって君のその手は いつでも世界を変えれるよ」
は、ブルエンから観客へのメッセージ
「俺らに続け‼」と言わんばかりのエモーショナルなメッセージを届けた
演奏後は記念撮影をセンター、上手、下手とそれぞれ行うが、その直後にアルバムのタイトルが発表
そのタイトルは「THE END」
その直後にハッシュタグ「#ブルエンTHEEND」をTwitterで一斉送信したがこのアルバムは何を意味するのか?
僕が思うにこの「THE END」とはかつてUVERworldがリリースした「LAST」、これに通じると思う
この時、UVERworldは「LAST」を「最高の」、「究極の」ととらえている
つまりブルエンが今解散したらどんなアルバムを作れるのか
こう考えればポジティブにいけるだろう
これで解散だったらへこむけど
思えばこの1年、BLUE ENCOUNTは武道館に向けて挑戦の一年だった
田邊が「しんどい」と弱音を漏らした過去最多のツーマンツアーに、東名阪のワンマン
更に過去最多のフェス出演、これまでで最も多忙な一年だっただろう
それを乗り越えてたどり着いた武道館、そこには全ての人々に降り注ぐ広大な光があった
その時、BLUE ENCOUNTは進化した
あなたのためのバンドから、あなたと共に生きるバンドとなったのだ
だがここで終わっていいはずがない
このバンドは人々を支える光、誇張表現で表すのであれば太陽である
田邊の吐く言葉には何一つ偽りもない
カッコつけるための美辞麗句もない
弱さを包み隠さず本音をぶつける、その姿に誰もがひかれ、彼らについていくようになった
彼らには人々を支える希望であり続ける、そんな使命が託されている
この日、武道館という大きな夢を達成したがこれはまだまだ通過点
苦節12年、何年も250クラスのライブハウスで活動を続けていたブルエンが東京ドームクラスの大きな会場でワンマンをやる日が来たら、涙なしには見られないだろう
今日は終わりではなく、始まり
新たなるブルエンの始まりである
泣き虫だっていい、迷ったっていい、けどこちらは全力で彼らを支える
だから大きな夢をまだまだ見させてくれ‼
セトリ
DAY × DAY
HALO
MEMENTO
声
Survivor
アンバランス
JUMP
HEEEY!
ONE
ANSWER
You
はじまり
Last Hero※新曲
JUST AWAKE
THANKS
LIVER
ロストジンクス
だいじょうぶ
もっと光を
(Encore)
新曲
NEVER ENDING STORY
HANDS
※以下は公式より許可が出たため、撮影しました