【読書記録】農で1200万円!日本一小さい農家が明かす脱サラ農家はじめの一歩 西田栄喜氏著 まとめ
・著者は石川県能美市で日本一小さい専業農家「風来」を営まれている通称源さん。
・初期投資143万、小さなビニールハウス4棟、耕地面積は全部で30アール、労働力は夫婦2人だけ。
・50品種以上の少量多品種の野菜栽培+直売、ネット販売で年間売り上げ1200万、所得600万。
プロローグ
・農家を目指すな、「百姓」を目指そう
百姓=百の仕事ができる=リスク分散の考え方
・143万の内訳 起農当時1991年
- パソコンとプリンター、ラベルや原材料シール…15万円
- 漬物などを入れた袋の封をする脱気シーラー…15万円
- 2坪の大型冷蔵庫…75万円
- 小型の氷温冷蔵庫…中古5万円
- 農業機械の管理機…10万円
- 加工場改造費…5万円
- 鍬や鎌など農機具が15万円
☆起農で143万、というのは驚異的な数字だと思います。
調べた限りでは自己資金600万、借入金で1000万以上、というのが一般的と思っていました。
小さく始める、というビジネスの定石を反映されていてすごい!
中古の農機具などを安く買うというのも参考にさせていただきます。
・小さい農、を始めるときにはまず「引き売り」
☆農協などとの関係もあると思いますがお客さんに直に接することができる、というのは大きな活力になりそうです。
4小さい農はじめの一歩
準備の準備期間
・どうなりたいかを掘って掘って掘り下げる
☆これが「成功する農業」(読書記録https://ameblo.jp/seofarm/entry-12556882862.html)で言われていた6つのステップにあたるのだと思います。ここは考え続けたいです。
・世帯年収で350万を確保せよ
・準備段階で効果的なのがブログ
☆実はこの本を読んでこのブログをはじめました!
自分が勉強していること、感じたことをまとめておくことで、周りの方に僕はこんな人間ですよ、というのを知ってもらえるかもしれない。
後に続く方の参考になれば、とも思います。
・おすすめの本「図解 家庭菜園ビックリ教室」農山漁村文化協会
☆早速読んでみます!
準備・研修
・研修したいと思ったところの商品はぜひ購入
・研修中は自宅で研修先と同じものを育て、フィードバックを得る
・研修中は経営者の目線で全体的にみる
・袋や段ボールなどの消耗品を取り扱っている業者とのつながりをもっておく
・野菜は足音を聞いて育つ 家の近くにあって通いやすいことが成功への近道
・最初は自分の目の届く範囲で管理しきれる面積にすること
・周囲の人は見てないようで見ている 雑草の管理などしっかりしていると信用される
・いい畑作の条件は第1に水はけがいい、第2に日当たりがいいこと
・10アールあたり年間1~2万で借りるのが相場
実践
・農機具
- 平鍬
- 三本鍬
- アメリカンレーキ
- 三角ホー
- 配管用スコップ
- ホンダこまめF210
- 培土器、ホンダこまめF210・F220用ニュースターローターDX分割型
ヤフオクなど利用して安価に入手できる
・中古を買うときは、個人からの出品より農業機械を普段から扱うお店からの方がよい
・日本農業システム(アイアグリ株式会社)アウトレット品が販売
・エンジン付きの農業機械は信頼できるところから買うこと(近所の農協)
☆わかりやすいところでいうと車の購入に近い?
・何を育て、誰に売り、どう稼ぐかというビジネスプランを本気で考える
目標所得(利益)金額から逆算
・農業だけの売り上げで1年目に100万に届けば将来の可能性大
まずは売上100万をめざそう
・資金調達の裏技 NPOバンクとクラウドファンディング
・広告宣伝費は0にする
・ないならつくる、DIY力を上げて経営のディフェンス力強化
・大きな差がつく!キャッチフレーズとコンセプト
☆まとめ感想
6次産業化を推し進めている方でした。
特筆すべきは本業である農業に加えて、それ以外の業務に関するトライ&エラーの回数。
シールを発注せず自宅のプリンターで作成し、お客様の反応が悪ければ即改善、の部分を読んだときはすごい!と思いました。
小さく経営する、のお手本のような話。
PC、SNSを上手く活用するのはこれからの時代必須だと思っています。
他にはない独自の強みを作り、自ら情報を発信していく=知ってもらう努力をするのが大事、と色んな分野で言われていますね。
未経験の自分が何で突き抜けられるかは試行錯誤しながら考えていく必要がありそうです。