高齢化社会を迎えた日本では、病院や接骨院などの診療機関への社会的なニーズは高まるばかりです。ニーズが生まれれば競争も生まれるため、私たちデザイン会社は様々な診療所から「ライバルに勝てるホームページ」の制作依頼を受けることなります。
たくさんの病院・診療所から患者さんが通院先を選ぶ(良し悪しを判断する)材料のうち、ウェブサイト(ホームページ)の有無が大きなポイントになっているのは間違いないでしょう。
それでは、ウェブサイトさえ持っていればそれで良いのでしょうか。
清潔な院内の写真、権威をあらわす様々な肩書き、圧倒的な専門知識…これだけの情報を揃えたにも関わらず、ウェブサイトがマーケティングに貢献できているか疑問に感じている医療機関や診療所も多くあることでしょう。
米国の医療機関向けマーケティング支援企業 MD CONNECT社のブログ に「病院のマーケティング戦略の一環としてのウェブサイト」という記事が掲載されました。本日はこの記事を読んだ感想を、翻訳を交えて紹介したいと思います。
病院のマーケティング戦略の一環としてのウェブサイト
効果的な病院サイトを作ることは、以前と比べてかなり複雑になっています。
医療メディアの「ヘルスリーダーズメディア」によると、医療費を支払う側の人たちは、病院の品質基準について厳しく批評する傾向があるそうです。病院のウェブサイトに載っている主張や、ページ内容の公正さと妥当性も、以前よりも細かくチェックされています。
病院のウェブサイトは、患者教育を提供することよって患者とのつながりを高め、大きなマーケティング戦略の一部を担うように要求されているばかりか、SEO最適化まで求められています。病院のマーケティング担当者にとってはとにかくアタマが痛いことでしょう…!!
(中略)
優れた病院のウェブサイトにするためには、コンプライアンスに準ずるように務めつつ、マーケティングの戦力になる必要があります。患者は検査・治療をうける病院を探しているのため、ウェブサイト上でマーケティングのメッセージを強く伝え、事実で裏付ける必要があります。
ウェブサイトの効果を改善するための要素は、国家品質討論会と保健研究及び品質管理局による「消費者向けインターネット中心の医療行為データの公開リポート」に書かれた指針が参考になるでしょう。
?
レポートより抜粋:
最新技術や医療理念の自慢だけじゃない病院サイトの構成とは
●透明性への配慮
関連する安全と品質データを示し、ほかの病院との比較をすることができる。
医務と統計資料の説明が、一般に理解できる範囲の用語で書かれている。
●デザインへの配慮
使い方の簡単な説明、多言語翻訳、はっきりと識別できる宣伝、そして適切なスタッフ情報が含まれている。
●信憑性についての配慮
最新更新日、統計資料、連絡先情報が含まれている。
●用語についての配慮
一般の患者がウェブサイトの内容を容易に理解できることを確認する。
専門用語を最小限に抑え、医学用語の定義を提供する。
●連結性についての配慮
患者となる人や地域に対して、簡単に病院と連絡がとれる手段を提供する。
コンテンツの確認と厳密な審査を行ったのち、サイトがデスクトップパソコン、ノートパソコン、タブレット、そしてスマートフォンなどすべての電子端末で簡単に動作するように対応する必要がある。端末が何であっても、来訪者にとって必要十分な閲覧経験を提供するべきだ。
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最後に。ウェブサイトは全体的なマーケティング戦略における役割を果たせるよう、新しい患者をひきつける必要があります。
病院ウェブサイトの設計とコンテンツには、SEOで成功するためのキーワードの使用が必要です。
サイトにリンクするブログ記事や、フェイスブックの投稿、そしてツイートという形での「持続的な情報の流れ」は集客の役に立ちます。
同時に、検索目的においてもサイトの鮮度(最新性)を高いのもにする手助けにもなっています。
病院ウェブサイトは、とても活動的で、進化し続ける概念です。
工夫なく単純に設計してインターネットに公開するものではありません。
最も工夫された設計と、最も効率的なコピーを開発するために、病院のマーケティングチームは「品質基準」「使用者に対する透明性」そしてマーケティング道具としての競争力をもつためのニーズを見積もり、バランスをとっていく必要があります。
※この記事はMD CONNECT社のブログに掲載された「The Website as Part of a Strategic Hospital Marketing Plan」を翻訳した内容です。
記事の感想:いかがでしたでしょうか。
医療機関のウェブサイトに携わる人にとって、大変参考になる記事だと思います。
病院側からの一方的な情報発信ではなく、患者との双方向のコミュニケーションを意識することで患者のサイト利用満足度が上げることが重要ですね。大きなマーケティング戦略の視点でも、最終的な病院の評価につながっていきます。
もしあなたが病院や接骨院のマーケティング担当者で、これからホームページの制作会社を選定場合は、このような俯瞰的な視線があるかどうかを判断材料にすると良いでしょう。
たくさんの病院・診療所から患者さんが通院先を選ぶ(良し悪しを判断する)材料のうち、ウェブサイト(ホームページ)の有無が大きなポイントになっているのは間違いないでしょう。
それでは、ウェブサイトさえ持っていればそれで良いのでしょうか。
清潔な院内の写真、権威をあらわす様々な肩書き、圧倒的な専門知識…これだけの情報を揃えたにも関わらず、ウェブサイトがマーケティングに貢献できているか疑問に感じている医療機関や診療所も多くあることでしょう。
米国の医療機関向けマーケティング支援企業 MD CONNECT社のブログ に「病院のマーケティング戦略の一環としてのウェブサイト」という記事が掲載されました。本日はこの記事を読んだ感想を、翻訳を交えて紹介したいと思います。
病院のマーケティング戦略の一環としてのウェブサイト
効果的な病院サイトを作ることは、以前と比べてかなり複雑になっています。
医療メディアの「ヘルスリーダーズメディア」によると、医療費を支払う側の人たちは、病院の品質基準について厳しく批評する傾向があるそうです。病院のウェブサイトに載っている主張や、ページ内容の公正さと妥当性も、以前よりも細かくチェックされています。
病院のウェブサイトは、患者教育を提供することよって患者とのつながりを高め、大きなマーケティング戦略の一部を担うように要求されているばかりか、SEO最適化まで求められています。病院のマーケティング担当者にとってはとにかくアタマが痛いことでしょう…!!
(中略)
優れた病院のウェブサイトにするためには、コンプライアンスに準ずるように務めつつ、マーケティングの戦力になる必要があります。患者は検査・治療をうける病院を探しているのため、ウェブサイト上でマーケティングのメッセージを強く伝え、事実で裏付ける必要があります。
ウェブサイトの効果を改善するための要素は、国家品質討論会と保健研究及び品質管理局による「消費者向けインターネット中心の医療行為データの公開リポート」に書かれた指針が参考になるでしょう。
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レポートより抜粋:
最新技術や医療理念の自慢だけじゃない病院サイトの構成とは
●透明性への配慮
関連する安全と品質データを示し、ほかの病院との比較をすることができる。
医務と統計資料の説明が、一般に理解できる範囲の用語で書かれている。
●デザインへの配慮
使い方の簡単な説明、多言語翻訳、はっきりと識別できる宣伝、そして適切なスタッフ情報が含まれている。
●信憑性についての配慮
最新更新日、統計資料、連絡先情報が含まれている。
●用語についての配慮
一般の患者がウェブサイトの内容を容易に理解できることを確認する。
専門用語を最小限に抑え、医学用語の定義を提供する。
●連結性についての配慮
患者となる人や地域に対して、簡単に病院と連絡がとれる手段を提供する。
コンテンツの確認と厳密な審査を行ったのち、サイトがデスクトップパソコン、ノートパソコン、タブレット、そしてスマートフォンなどすべての電子端末で簡単に動作するように対応する必要がある。端末が何であっても、来訪者にとって必要十分な閲覧経験を提供するべきだ。
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最後に。ウェブサイトは全体的なマーケティング戦略における役割を果たせるよう、新しい患者をひきつける必要があります。
病院ウェブサイトの設計とコンテンツには、SEOで成功するためのキーワードの使用が必要です。
サイトにリンクするブログ記事や、フェイスブックの投稿、そしてツイートという形での「持続的な情報の流れ」は集客の役に立ちます。
同時に、検索目的においてもサイトの鮮度(最新性)を高いのもにする手助けにもなっています。
病院ウェブサイトは、とても活動的で、進化し続ける概念です。
工夫なく単純に設計してインターネットに公開するものではありません。
最も工夫された設計と、最も効率的なコピーを開発するために、病院のマーケティングチームは「品質基準」「使用者に対する透明性」そしてマーケティング道具としての競争力をもつためのニーズを見積もり、バランスをとっていく必要があります。
※この記事はMD CONNECT社のブログに掲載された「The Website as Part of a Strategic Hospital Marketing Plan」を翻訳した内容です。
記事の感想:いかがでしたでしょうか。
医療機関のウェブサイトに携わる人にとって、大変参考になる記事だと思います。
病院側からの一方的な情報発信ではなく、患者との双方向のコミュニケーションを意識することで患者のサイト利用満足度が上げることが重要ですね。大きなマーケティング戦略の視点でも、最終的な病院の評価につながっていきます。
もしあなたが病院や接骨院のマーケティング担当者で、これからホームページの制作会社を選定場合は、このような俯瞰的な視線があるかどうかを判断材料にすると良いでしょう。