中国 茅台酒の小売価格が温家宝首相の発言で下落 | 3分でわかる中国食品・食材攻略

中国 茅台酒の小売価格が温家宝首相の発言で下落

■中国 茅台酒が温家宝首相の発言で下落

まいど、おおきにさんです。コテコテのナニワ企業経営者、戸田大介です。

先日アテンドした、中国人は日本で購入する腕時計はお得だと言って、自分用、嫁さん用からお父さん用、義理のお父さん用などと言って、一人平均5個は腕時計を購入していました。

最低一人10万円は腕時計を買っていました。

人気だったブランドはシチズン(西鉄城)、セイコー(精工)、オリエント(東方)でした。


公務員の三公消費の一つ、公務員による接待交際費で飲まれる白酒、茅台酒。

3月の両会期間中に国務院での廉政工作会議の席上で、温家宝首相が、今年も三公消費の予算は増額せず、0成長を継続して実施することを強調し、公費による高級酒、タバコの購入禁止発言をしました。

その翌日、茅台、五糧液、盧州老窖の株価がそれぞれ6%以上下落しました。


その後、53度の飛天茅台の小売価格は、春節時の2,000~2,400元(約26,000~31,200円)をピークにじわじわと1,400~1,800元(約18,200~23,400円)に値下がりしています。

3,4月が高級白酒の販売数量が低迷する時期であることを考慮しても、今までにない下げ幅となりました。


もっとも、53度の飛天茅台の小売価格は、2009年ごろはまだ600元(約7,800円)程度でした。

2006年ごろの貴州茅台からの工場出荷価格は308元でした。


それがわずか2年で2,500元近くまで値上がりしていたので、インフレの影響を考慮してもそれ以上に値段が上がっていたことがわかります。

ちなみに2011年の貴州茅台からの53度の飛天茅台の工場出荷価格は619元(約8,047円)でした。


政府、国家指導者の発言によって一つの商品の小売価格にまで影響が出るのが、現在の中国経済です。

通常、高級白酒の価格は中秋節の前から上昇を始めますが、今年は価格がどう変動するのか気になります。

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