中国 内陸の労働事情
■中国 内陸の労働事情
まいど、おおきにさんです。コテコテのナニワ企業経営者、戸田大介です。
中国は1995年に施工された労働法で、労働時間は一日8時間、一週間44時間とされ、一月36時間を超える時間外労働は禁じられている。
また、平日の時間外勤務、いわゆる残業は法定賃金の1.5倍、休日勤務は2倍、法定祝日に勤務させる場合は3倍の割増賃金を支払わなければならないとされている。
沿海部にある大型の工場や外資の工場では、特に割増賃金等上記に則って支給されるようである。
内陸にある中国現地の企業では、まだ法律に則って割増賃金を支払っている企業はほとんどないようである。
少なくとも私の知人の食品工場では、上記のような割増賃金を支払われていない。
通常、基本の給料があり、それは日当計算で支給されている。
それに、食事が無料で提供されている。
月給にすれば1,000元程度である場合が多いようである。
法定祝日に働かせる場合は、普段より食事の内容を豪勢にしているだけだそうである。
ただ、アルバイトであれ、10年前と比べると、当時は一番安い日当では10元/日で働いていたのである。
それが、今は少なくとも3倍の30元/日になっている。
日当で働くアルバイトは不満があるとすぐに仕事を辞める。
だから、管理が非常に難しい。
また、辞めた日に給料を精算しろと要求されることもある。
欲しければ支給日に取りに来いと言って追い返すのが普通である。
中国現地の企業でも、食事用の内容等、些細な不満によってストライキが発生することがある。
アルバイトでない従業員でも、不満を募らせ辞めていくリスクは、外資と全く同じである。
しっかり働かせるためには、最低限の教育は必要である。
根幹となる技術をどの従業員に学ばせるのか、それは非常に重要なポイントのようである。
習得する技術があると熱心に働く労働者も多い。
しかし、技術を習得して自分でもできると思って、辞めて行く労働者も多くいる。
そのため最近は、中国の企業でも守秘義務のある労働契約書を取り交わすことも多くなっている。
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