中国人の色に対するイメージとは? 縁起がよい赤色 | 3分でわかる中国食品・食材攻略

中国人の色に対するイメージとは? 縁起がよい赤色

■中国人の色に対するイメージとは? 縁起がよい赤色

まいど、おおきにさんです。コテコテのナニワ企業経営者、戸田大介です。


中国で、縁起のいい色は赤色です。

お祝い事に欠かせない色で、結婚式で新婦はほぼ必ずと言っていいほど赤い衣装を着ることが多いです。

最近になってやっと西洋式で白いウェディングドレスを着る新婦も増えて来ました。

白いウェディングドレスを着ても、やはりお色直し後は、赤いドレス等の衣装を着ます。



中国で長年白いウェディングドレスがあまり着られなかった原因は白が、縁起の悪い色で、葬式のイメージがつきまとっていたからです。

中国ではお葬式のときに亡くなった者の親族は、生成りの衣装を着ます。



中国では、ご祝儀やじるし紅包(hong2 bao1)を入れるポチ袋は赤色しかありません。

旧正月、春節の時は中国の街全体が赤くなったかと思うほど、街中に赤色が溢れかえります。



また、中国では年男年女は赤い下着を身に着けると習慣があります。

このため、下着売り場に行くと赤い下着がこれでもかと思うほど多くて、日本人は面食らってしまいます。



赤色と並んで、縁起がよく、豪華なイメージでよろこばれる色は金色、ゴールドです。

商品のパッケージ、特に贈答品やタバコなどの包装デザインを見ると、赤色と金色が多用されていることに気づきます。

赤い箱に金色の文字と言う組合せは、中国のパッケージデザインでは鉄板のコンビです。



緑は本来元気のある色です。

最近では環境保護を表し、緑色食品(有機食品、オーガニック食品)と言うような意味にしようされたりと、良いイメージで使用されることが多いです。


ただ、注意して欲しいのは、男性が緑色の帽子を被ってはいけないことです。

帯緑帽子とは、妻に不貞された、妻を他の男性に寝とられた情けない男を意味するからです。


工場等、従業員に制服を作る時、帽子のカラーをを緑色にすることだけはN.G.です。

あの宅配便で有名なクロネコヤマトの制帽も中国では、従業員の猛反対で緑色にすることを断念したと言う逸話があります。



黄色はその昔は、皇帝だけが身にまとうことを許された高貴な色でした。

中国の皇帝の衣装は、黄色、五爪の龍がシンボルとなっています。


しかし、黄色は同時に猥褻なものを表現する色でもあります。

日本で言うところの、いわゆるピンク色が中国では黄色なのです。


そのため、ピンク小説、エロ小説のことを中国では黄色小説(huang2 se4 xiao3 shuo1)と言います。


中国の警察ではしばしば掃黄(sao3 huang2)と言われる、売春取締を強化した運動が展開されます。


こうしたことから、中国では黄色のイメージは必ずしもよくないため、無難に考えると避けた方がいい色だと言えます。



オレンジ色は特別なタブー、禁忌もなく、比較的中国人万人に受ける、好まれる色です。

要するに使いやすい色だと言うことです。



黒色のイメージは中国でも主に、悪、闇、非合法ことが多いです。

日本では無認可のタクシーを白タクと言いいます。

中国では白タクのことを、黒車(hei1 che1)と言います。



昨今,日本史上においては、黒が高級感のある色として、多様な製品の包装、パッケージ等を黒くすることでより販売数量が増加した商品がとても多いです。

しかし、この黒色にしてしまおう作戦をお隣中国で実行しても同じようにうまくいく可能性は限りなく低いでしょう。



こう言う各色の持つイメージを理解して、中国でウィンドウショッピングをすると、赤色を使用した包装、パッケージの製品が多いことも納得できると思います。


プレゼントの包装しかり、自社のイメージカラーや商品の色を中国で考える際の参考に少しでもなれば幸いです。

3分でわかる 中国 ビジネス 攻略

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