代々木の東京体育館で開催されているバドミントンヨネックスオープンの2回戦を観戦してきた。この大会のことに気が付いた時には既にアリーナ席は全席売り切れ。私は2階席からの観戦である。

 

 選手の母国はかなり偏りがあり、日本、中国、韓国、台湾、タイ、デンマーク、マレーシアが目立ち、インドネシア、インド、ドイツが若干。米露EU主力国はほとんどいないのね。

 

 全日本に届かない選手が各国の選手に挑んでいたが、それなりにいい試合はしても勝つところまでは行かなかった。でも希望は持てる内容だった。

 

 五輪組では男子ダブルスの遠藤、早川が他の日本ペアにストレートで敗退。奥原、山口は圧勝。数野・栗原は全く不振でストレート負け。数野はネットにやたらに引っ掛けるし、相手チームの女性選手と打ち合って打ち負けるし、栗原はレシーブができないしで、五輪時とは別人であった。ただ、この大会では彼らはシードではないし、相手の韓国ペアもノーシードとはいえ1回戦で第4シードにストレート勝ちしているので、そういうものかもしれない。

 

 高橋・松宮は順当に圧勝。攻守のバランスの良さは相変わらずで、安心して観戦できた。

 

 目立った選手では、男子シングルスのLee Chong Weiが別格。五輪3連続銀メダルの無冠の帝王であるが、登場しただけで会場はものすごい沸き立ち方で驚いた。プレーぶりは圧巻でスマッシュのスピードはもとより、相手の後方に放つショットは図ったようにエンドラインに着陸して相手選手を茫然とさせること両手以上の回数。股が余程に柔らかいのかレシーブも自然に返していく。これほど分かりやすい強さを持った選手がいようとは。。。

 

 女子ダブルス第2シードのペダセン・ユールのペアも守りの堅さが印象的。日本の福島・廣田ペアが猛攻をかけるが、身体の正面を襲うスマッシュを肘から先をコンパクトに使ってきれいに返していく。接戦になる場面はあっても一度たりともリードは渡さず、さすがに五輪銀メダリストと感じたものである。

 

 追加で雑感。可愛いと評判の高橋沙也加(高橋礼華の妹)が勝ち上がったのだが、遥かに端っこのコートでよく見えなかったのが残念。勝った選手はアリーナ最前列で待ち構えるファンにサインをするのが倣いのようで、Lee Chong Weiも程々にこなしていたが、山口茜は一直線に退場。このマイペース振りは大物の証だろうか?

 

 

 会場にはフードスペースもあるが、客の数に対し圧倒的にキャパ不足。サンドやおにぎりの屋台でも入れればいいのに、とその点のみが不満であった。次回似たような機会あれば、たっぷりお弁当を仕込んでいくことにしよう。(※千駄ヶ谷の駅が改修中で当てにしていたお蕎麦屋さんがなかったのよ)