• 23 Aug
    • 五輪マラソン、もう少し考えてみた。

      誰でも考えることは似通っているようで、昨日の私のエントリーと同趣旨のことを花田勝彦(GMO監督)が語っていた。(ペースメーカー廃止、東京五輪コースでの夏の大会開催、速さ<強さ等) 他の競技の今回の成功事例から参照できないかもう少し考えてみると、 ◎「世界ランキング制導入による上位ランカーの選手選抜」はどうだろうか。 1)ランキング作成は日本独自視点でも構わない。というか、日本が提唱して将棋のレーティングのようにランキング評価をできるようにすればよい。結果として、外国の強い選手と戦う経験値が増えるだろう。 2)選考レースがないとマラソンの露出が減る、と増田明美が心配していたし、選考レースの収入を重視する向きもあるのだろうが、女子卓球が選考をランキング準拠にして不人気になったわけではないよね? 勝てなければいかに選考レースが多くても不人気になるだけですよ。 3)この方式だと、バルセロナの女子選考時のように一発屋が入ってしまう可能性をゼロにできるメリットもある。五輪に出たいなら、前もって引き出しを多くしてください。初レースの成果だけで五輪に出るというのはもうなしということで。 ◎競歩と同じようにしませんか。 実業団の力が弱いからということもあるのだろうが、中央集権的な練習、合宿、海外派遣等、見習うべきところは多い。戦術面でも、無理やりのメダル狙いは誰もせず、状況を冷静に観察して都度プランの切り替えをしていた。特攻的な突っ込みをよしとするフルマラソンやトラックとはずいぶんな差だ。 でも、なんも変わらないのだろうな。

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    • 将棋王位戦:木村快勝2-2

      昨日今日で行われた将棋王位戦第4局は木村の快勝。 1図で飛車成りを許すしかないのであれば、後手の模様がいいわけがない。相居飛車戦だと飛車角の威力差は振飛車戦の比ではない。 遡れば、6筋で仕掛けて銀がぶつかったのに、銀桂のいずれも交換に持ち込めず△5四銀と撤退するしかないのであれば(しないと▲5五角が炸裂)、勝ち味の少なさは明白。 面白くない作戦になってしまったものだと思う。 まだ羽生復調とまではいかないのだろうか。

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  • 22 Aug
    • リオ五輪、男子マラソン:「惨敗」

      リオ五輪の日本人選手の成績に対し、メディアは「惨敗」と表現している。 惨敗とは文字通りひどい負け方をすることを意味するのだが、あれはひどい負け方だったのだろうか? 調整不調で94位に沈んだ北島はなるほど惨敗だが、佐々木、石川は実力はそれなりに発揮したと言えるのではないか。 優勝したキプチョゲの優勢は事前から知られていたことであり(なんといってもフルマラソン7戦6勝、5連勝中)、大本命が実力通り押し切ったといえるレース。日本選手団は持ちタイムでも特に上位ではなく、16位なら御の字。途中で2時間4分台のエチオピア選手をはじめ有力選手が棄権をしていることを鑑みると「惨敗」ではない。 問題は惨敗ではなく普通に勝ち目がどこにもなかったことである。宗猛によると「NTで合宿をしようとしても実業団各チームの協力はなく、実業団連合の練習会ですら同様」だったという。瀬古、宗兄弟、中山、森下の頃、アフリカ勢は今ほど出てきておらず、ライバルは欧米、韓国といったところだった。当時は実業団メインの練習で十分に対抗もできたのだが、その成功体験を引きずっているのではないか。今では東アフリカ諸国からタレントが陸続と登場し、あまつさえ国籍変更でバーレーンとかスイスからも出るようになってきている。従来の延長の練習ではどうにもな らないところまできている。 先月、拝聴したランニングセミナー(野口、高岡が講師だった)では、1万Ⅿで30分未満のタイムの持ち主が一番多いのは日本で、層の厚さは間違いなく世界一であるとの指摘がありつつも、それがフルマラソンの成績に繋がっていないとされていた。当ブログでは何度もいっているが、冬レース向きのサイクルしか組んでいないのだからそれも当然なのだろう。男子五輪のフルマラソンの最高タイムはいまだにロス五輪で4位入賞した宗猛の2:10:55(あの激暑の中で素晴らしい・・・)だという。30年経っても・・・であるなら、これをターゲットにしたプロジェクトを組み、まずはクリアすることを目指すのが現実的。冬レースの2時間5分より夏レースの2時間9分の方が意義があることをまず指導部が認識する必要がある。馬鹿の一つ覚えでタイムの絶対値のみを比較するのはやめよ。マラソンには世界最高はあっても世界記録がないことを理解できないのか? ペースメーカーもタイム狙いの大会であればともかく選考レースでつけるのはやめよ。選手をひ弱にしてどうする? 瀬古がペーサーを使っていたかよ? 体調管理は中央集権的にできないか。練習方法はそれぞれの工夫でいいと思うが、血液データとか心肺能力とかは中央で毎日のデータをみれる方がよいと思う。日本の陸上界は連邦制であり、維持したい気持ちが強いのだろうが、このままだと先細りは明白である。 でも、現状維持の慣性モーメントがワークしてしまうのだろうという諦念が強い。恐らくこういうエントリーを2020年も書いているのではないか。

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  • 17 Aug
    • リオ雑感

      相変わらず各種目を観戦しております。gorin.jpで効率的に観戦できるので助かる。 またいくつか感想を。(含むマイナー種目) ・箱根駅伝ランナーの塩尻(順天堂大学)が急きょ出場権をもらい、3000M障害に出走。調整も何もあったものではなかったと思うが、粘りの走り。自己ベストに及ばず、予選落ちとなったが、健闘したことはよく分かる。こういうレースならその時間は貴重な経験となるだろう。 ・200M男子、飯塚のタイムで予選落ちですか。レベルが高すぎる。これで400継は100の3人と飯塚ですかね。前もこのネタについては書いたけれど、練習ではなぜか飯塚が2走をしているようで、やっぱり不思議だ。私にはセオリー無視に思えるのだが、どういう理論があってカーブに慣れた200走者を直線の2走に起用するのだろうか? ・セーリング、テレビでは一度しか映ったところを見ていないけれど、結構健闘。動きがダイナミックだし、コース取りの戦略とか観戦していて面白い競技だと思うのだけれど、日本の放送局の注目度は低い。 ・女子バスケット、最後は力尽きたけれど、これも大健闘。今更だが、豪州戦を最後まで粘れれば決勝トーナメントの組み合わせも変わり、さらに上位に行けた可能性もあった。「たられば」を語れるのはそれだけの力があった証拠でもある。女子バレーボールはそこまでいかなかったですね。 ・女子5000M。大逃げを打った上原、まんまと粘りついて決勝進出。こういう企てが成功するのをはじめてみた。決勝は下位だろうと思うけれど、よかったね。 ・バドミントンも観戦しております。多くの男性視聴者同様ミックスの栗原のチェックはしました。決勝T1回戦敗退で残念。ダブルス準決勝で応援席にいましたね。そのダブルスだが、松友は人気がでそうだ。これだけ勝つとバドミントンを志す少女も増えそう。結構、五輪経験者がTVで活躍していて、モデルとなるでしょう。 ・女子シングルスの奥原、山口は対戦前日も同じ部屋のままだったのだろうか?と気になっていたのだが、そのままだったという。将棋界だと「味が悪い」ということで変えそうです。 ・部屋を変えるといえば、飛び込みシンクロのブラジル女子(ペアの年上がカヌーの男性選手を自室に引き入れ、ルームメイト兼パートナーを追い出した件)は受けた。情熱に身を任してもいいけれど、パートナーを追い出すのはダメでしょう。 ・卓球女子の銅メダルに全国民歓喜。柔道の銅メダルにはなぜか静か。そういうものなのでしょうね。私だってそうだもの。福原、石川、伊藤それぞれ小さい頃から取り上げられてきて、国民の娘状態なのでしょう。今回大会には伊藤のダブルスパートナーの平野も帯同しているが、今後に対し気合が入ることでしょう。 ・女子遠泳の2位争い。フランスの選手がイタリアの選手にのしかかり、先にタッチしてゴールイン。即座にレッドカードが出て失格。恐らく見えないところではえぐいことが行われている。 ・対して、女子陸上5000Mでは美しい助け合いが。善行は身を助け、当事者2人は決勝進出。けがが軽ければいいのだが。

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  • 15 Aug
    • NHKと日本テレビは愚か者

      何で佳境のバドミントンを放送せずに、両局とも同じ競技を放送しているの? 女性ダブルスが勝った瞬間を確認できなかったし、ピンチの男子ダブルスも観戦できない。 抗議したいくらい。

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    • リオ五輪、女子マラソンは強者のために

      昨日の夜、眠いのを我慢して観戦した。 私の事前の予想はメダルはありえない、後方待機策をとれば入賞は可能、メダル狙って突撃すると恐らくは二桁順位という全く華やかさに欠けるもの。結果はその通りだった。 集団の位置取りが不適当と有森が指摘しているが、そういった戦術レベルの差ではないと思う。今回のトップ3は昨年の世界選手権のトップ4と被る。要は超一流ランナー、横綱クラスが力通りのレースをしただけのことで、日本選手団は前頭上位ではあってもその上を狙うだけの戦力になっていなかったということかと。前頭でも日の出の勢いで上昇中の力士とかB1だけど過去2期連続昇級してきた棋士であれば、時の名人を倒す期待がぎゅんぎゅんに溢れることはあるけれど、今回は田中にそういう香りがあるかも?とは思ったが、年齢からしても福士と伊藤はそうではなかったですね。 改めて思うが、もう冬のレースで選考するのはやめない? 全く意味がない。それから「積極的なレース」推奨もやめてほしい。本番はペーサーが付かないのだから、選考レースでペーサーつけてタイムを稼いでも意味ないですよ。次の東京は地獄の暑さのレースになるのだから、これに備えて同一日同一時間帯でのレースをこれから発足させ、適性を見極めていけばよい。世界選手権だって真夏の開催なんだから。東京開催が難しければ、熊谷とか館林とか多治見とかでやってはどうか。手を挙げる自治体はいるでしょう。 レースに戻ると、 ・福士と田中はなぜクレープ付のキャップを脱ぎ捨てていたのかな? 暑さは募っていたはずだが? ・ベラルーシの選手を競歩出身ということで注目していた。上下動の全くないフォーム。競歩ゆえか? 素晴らしく合理的なフォームだったと思う。中盤、無駄に先頭を切らなければと惜しまれる。 ・当たり前だが、誰も足がループしたりしてないのですよ。市民ランナーではシンプルに真っ直ぐ足を出すということができない。。。 ・あのコースは相当に走りにくそう。カーブ、折り返しが多すぎるし、狭い個所もいつくも。終盤に乱入するファンが頻出。何とか制止していたが、アテネ五輪で邪魔されたデリマさんの敵討ちか? そんなわけがなく、国民せいでしょうね。 ついで。 女子3000M障害で高見沢が最初の1000Mトップ争いをして、そこで当然ながら足が売り切れ、グダグダになってその組1位から46秒も遅れてゴールイン・・・・ 私はこういうレースでは経験値を増やすことはできないと思うが、陸上界では「いい経験」として総括したい傾向があるみたい。レース後のインタビューで聞き手も選手も同じスタンスだったし、ああいう暴走レースは恐らくは指導者も容認していたのではないかと想像する。 折角の機会の3分の2を無駄に捨ててしまったとしか思えない。実力不足なりに全距離をきっちり走り切るレースをして自分の強さ、弱さを分析するだけのレース脳、練習脳がほしいところ。その方が他の選手との呼吸、戦術への理解も増えたのではないかと思うのだが。そもそも普段、こういう練習をしてないわけですよね。練習でできないことを本番でどうしてしようとするのかな? 全く理解不能です。思い出作りにはなるのだろうか。それは本人の主観だから。。

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  • 12 Aug
    • マイナー競技の状況は?

      メダル数が3位になっているとか今さっきのNHKニュースでもてはやしていたけれど、この後、陸上が始まるので今だけの状況なのは明白。 盛り上げたいのであれば、マイナー競技で頑張っている競技も取り上げればいいのに。どうなっているんだろうか?と射撃とかセーリングとか全く新聞記事にもテレビにも映らない競技結果を確認しに行く。※そもそも決勝トーナメント行の女子バスケットからしてほとんど映らない。 セーリング女子470級の吉岡、吉田の現時点の総合成績は2位らしいのだけど、このままメディアはノーマークで行くのか? ストレス溜まりますわ。

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  • 11 Aug
    • 王位戦、羽生通常運航モードへ

      一昨日、昨日で行われた将棋王位戦第3局は羽生勝利。あやのある局面はあったが、全般的には押し気味に進めており、全面的とまではいわないが、通常の調子に戻ったように思われる。これで2-1、王位戦は波乱はなさそう。 この将棋、木村の進め方がよく理解できない。1図の△7五歩は先例はあるが、先手全勝である。有名局はこの前の棋王戦五番勝負第四局。 何かいい考えがあるのかと思ったのだが、特になく、2図に至る。このまますんなり香車得になるわけがない。そもそもこの局面からして先手の飛車の方が機能で勝っており、後手が進んで求めるべきものではないはず。 ▲4六角以下手順に先手の桂馬が跳ねだし、それを取り切れず、香車得もできていないのだから大損としか思えない取引である。 3図でプロでなくてもこのままだと1九馬が使えなさそうだから、銀を取っておくか、まず通るよね、という判断に立ちそうなもの。木村は単に△1四同歩。飛車しか持ち駒がないので▲7一角に対する防ぎがない。。 敢えて言うが、オリンピックから引きはがすだけのクオリティはなかったかな。

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  • 09 Aug
    • 陛下のお言葉

      昨日の「お言葉」を聞いて。 同じことを感じた人も多いと思うのだが、思考に漏れがなく、行き届いておられる、平易にお話をされる、説得力がある、その上で本物の優しさを感じさせる。これほどの君主が現代の日本におられること自体が既に奇跡である。歴史を振り返っても、身勝手な天皇は数多くいたし、諸外国だと暴君も多かったわけだが、ここまで無私にならないと天皇は務まらないのだろうか。お気の毒な気もする。 陛下が庶民に生まれ、政治を志しておられたら、という仮定は思いっきり無意味だが、もしそうであれば「レトリック、ラベルで事象を切り取り、思考を停止させる今風の政治家とは対極の思慮深い、もしかすると一般受けはしないかもしれないけれど、政治の安定を望む国民の支持を受けるような政治家」になったのではないかと想像する。本件で予想されるリスクを全く考慮していなかった現代の政治家たちは己の怠慢、思慮のなさを猛省し、速やかに結論を得るよう努力されたい。 今上天皇の後を継ぐ人達は恐ろしく高い水準のモデルを前に萎縮しなければいいのだが、とも思います。 ついで。本件が改憲議論に発展することを警戒している人達がいますが、9条は措いておいても、衆議院の優越とか参院選における区割り問題(このままいくと地方の議員が絶滅してしまう。参議院を地域代表的な性格を帯びたものに変えるべきだと思う)とか最高裁裁判官の国民審査の修正(すっかり形骸化していますよね)とかもう限界だろ、という条項が複数あり、てこ入れが必要な時期であると思う。憲法があらゆる勝ちに優越しているわけではないので、この辺は楽に制度が回るように考えてほしいものである。

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  • 08 Aug
    • リオ五輪自転車ロードレース:何このコース?

      リオ五輪が始まったが、時差もあり、あまり観戦できていない。日本人選手は競泳は好スタートを切り、女子重量挙げも大健闘だが、他の競技は体操、バレーボール(私は爆発力のある迫田かおりをもっと使ってほしいと思っている)、卓球、サッカー(6時間前に現地入りしたチームに負けるんだね・・・)と見込み通りのパフォーマンスに達していないものが目立つ。テレビで全く中継されていないようだが、女子バスケは初戦勝利、女子ホッケーは初戦引き分けでまずまず。もう少しカバーしてほしいです。 日曜日に自転車ロードレースの録画を観戦。えぐい坂道(箱根五区?)を登っていき、狭い急坂を猛スピードで降りてくる。中継バイクが追い付けないほどの高速。。。最終盤でトップ集団の内2人が急な下りで接触落車で棄権、追撃していた第2Gからも落車棄権者が発生。一人抜け出したポーランドの選手が金メダル戴冠か(残り数キロで20秒以上の差があった)と思いきや、後続2人が猛追し、ゴール前で団子。追いつかれたポーランドの選手に足は残っておらず、そのままベルギーが1位。実にエキサイティングだった。 あれと同じ難度のコースを東京で組もうと思うと、奥多摩に行くか、他府県だが千葉の鋸山、茨城つくば山、神奈川丹沢を使うしかないが、さすがにそれはしないか。東京中心部には結構な坂道があるので上手くつながらないかな。あの連中なら難なく登り切りそう。 と、感心していたら、女子ロードでも落車で大けがをした選手が出ている。路面もアスファルトでない部分が多いし、難しそうだなと思ってはいたが、ことによるとやりすぎの設定だったのではないかと疑ってしまう。 ※自転車ロードレースの場合、立小便はデフォルトで許容されている。一般レースでもそうなんでしょうか? ウルトラマラソンではネガティブな反応がランネットのレビューでは多いけれど、あるトレランの大会(私が良く参加する埼玉方面の大会ではありません)で尿意は自然に処理するようスタッフがトイレを探す選手に言い切っていたことを思い出した。

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  • 06 Aug
    • 先週のNHK杯戦(豊島勝ちだったが)

      先週のNHK杯戦の島本―豊島戦、今頃ですが振り返りです。 この日はゴルフに出かけていてビデオで観戦できたのは漸く昨日のこと。豊島鎧袖一触で快勝だろうな、との予想は裏切られ、島本(NHK杯戦では珍しいウエアであった)が大善戦というか豊島が温かったのかな。 恐らくは豊島の1図の△5一金が踏み込み過ぎでノーマルに△3一金なら後手に分があったと思う。飛車で金を切られ、▲4一金と寄付きを食ってしまうのでは何をしているのか訳が分からない。豊島は序盤はよく研究しているし、中盤でも気骨のある手を繰り出せるし、A級、タイトル戦の常連になってもおかしくない資質の持ち主なのに、糸谷、佐藤、稲葉に先行されているのは、この辺の終盤の不安定さゆえではないか。今期も勝ちまくってはいるのだが、竜王戦の対青島戦の敗退なども終盤失速によるものだった。 ところが島本も勝ちをものにできない。2図で▲5三角は詰めろ逃れとしては気持ちは分かるのだが、詰めろを逃れるのであれば▲8六玉と上部を目指す方が分かりやすかったのではないか。直接△8八飛を打たせる理由はないし、この角の位置では△4三金と引かれると当たりになってしまう。 島本は前期フリークラスからの復帰を見事に果たしたのだが、その構成勝ち星をみてみると、フリークラス棋士(有森、森、堀口、伊藤)がかなり入っていて、それ以前にフリークラス脱出を狙った熊坂が時の竜王とまで戦ったり、伊奈が王位リーグで全敗して目を潰したのに比べると、適当に勝ち上手く負けたという感じが残る。案の定というか今年は怒涛の連敗モードであり、こういうことならフリークラス脱出規定も見直しを考えてもいいのではないか、とすら思える。レーティングを導入して、一定レーティングを一定期間越えたら認めるとか、ですかね。 熱戦ではあったが、観戦後の違和感が濃すぎて自分で検証する気になったものである。もしかすると後手がずっと勝っていましたという結論ならごめんさない。でも、多分、この見立ては間違っていないのではないか。

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  • 03 Aug
    • 丸山の激辛流

      次にもう一個の山の丸山―深浦だが、この将棋の丸山は強かった。 後手深浦に好きに攻めさせ、中央をかち割られて銀桂交換の駒損。その代償にゆるゆると▲8二角。 横歩取り8五飛車戦法の黎明期からこの種の角打ちは手間がかかりすぎるとしたものだが、本局の場合は香車を5九に設置する効果が絶大。かつ角を引き成るラインが活きているので一度は△6四角以下の角交換が行われ後手玉のこびんが空く(この効果は本局では顕在化しなかったが)。そのためには△3三角~△8八歩以下の猛攻も甘受して、▲7四歩を間に合わせてしまう。実に骨のある指し振りである。 丸山に関しては、以前から激辛流を謳われていた頃の方が相対的には強かったのではないか、とみている。あの頃のようなシステマティックな指し振りが消え、何となくいい人になったのがその後の停滞とリンクしているような印象があるのだが、こういう指し方ができるのであれば、過去二回挑戦して1-4、1-4とやられている渡辺相手でもいい勝負になるかもしれない。 もっとも終盤で玉の早逃げを指せず、混戦にしてしまったところなど、激辛流と称され、名人になった頃の凄味がやはり失せてしまっているのかと思わされるものがあるのだが・・・ 当時の彼なら1秒で指したのではないか? 押し出しがないので将棋オタクの分析対象になりにくい棋士だが、20世紀末には伸びしろが有力棋士の中でも最もありそうな雰囲気を湛えていたことを思い出す。まさか今に至るまでタイトル3期止まりになるとは思わなかった。自分自身でこの経緯を検証してみる意欲はないのではありますが。。

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    • 雑な読み(竜王戦久保-三浦)

      昨日の棋聖戦に続き、竜王戦準決勝の方も少し感想を。 まず準決勝の久保―三浦戦。先手久保が石田流から3筋に飛車を転戦。この系統の指し方は以前のA級順位戦久保―谷川で谷川勝利となった将棋が代表例だが、先手の攻めの間口が狭く、わざわざ選ぶものではないと思っていた。それを採用した久保にどういう目算があったのかと思って観戦していたのだが。。。 1図は久保が好手、決め手とも思い、繰り出した▲6七歩の局面。三浦は△4二歩▲5三金と金を遠ざけてから△6七歩成を決行。 「△6七歩成にはびっくりしました。一直線に進めて先手玉は詰まないし、後手玉には詰めろがかかります。それで先手が勝てないとは思いませんでした」(久保) ところが詰めろがかかっているはずの2図は詰めろではないのだから、こちらはひっくり返る。らしくもない雑な指し方であり、これでは完敗も当然か。久保といえばさばきの華麗さに目を奪われがちだが、真骨頂は根性、粘りにあると私は見ている。こういう指し方だとその根性の発揮しようがない。作戦思想にそもそも齟齬があったのであろうか。

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    • kindle unlimited

      今日からKindle unlimitedが利用可能となるということで、昼休みに早速対象作品をチェックしにいった。 同じことをされた方は直ぐに気がついたと思うが、「義母」「美姉妹」「女教師」といった名詞がタイトルについた作品比率が異様に高い。Orz 恥ずかしくて検索するのを躊躇っちまったぜよ。 しかも同時期に10作品しかキープできないのね。 将棋本は結構な数が対象になっており、せいぜい利用しよう。ランニング、マラソン、トレーニング系はほとんどないようでうーん。小説も偏りがかなりあり、表看板の池井戸作品は2作だけか。 でも結局は私はこのサービス、利用すると思う。kindle購入後、読書量がものすごく増えていて、そういう自分が嫌いではないから。

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    • 甲子園:女性マネージャーの練習参加

      何となく刺さったこの件。「男女差別だ!」と否定的に捉える意見が目立つ一方、「いや硬球は当たると危ないのだから規制は妥当」とする意見も少しはあり。 危ないなら規制は妥当です。 でも女性だけが危険に直面しているのか、ノッカーが反射神経の衰えた男性高齢監督の場合は安全なのか、ヘルメット等の防具を具備すれば安全性は担保できるのではないか等突っ込みどころが多すぎる。、それでなくてもヒール役として最適な高野連対主人公女子高生(美形)という設定なので、皆さん燃え上がるのですね。 女性選手容認論議ではなく、練習補助参加の安全性という論議だから、高野連の分は悪そう。 高校野球大会は「お祭り」のように私的自治が通りきる世界ではないので、規制の合理的な根拠がほしいところではありますね。「危ないから危ないんだ」(そこまでは高野連はいっていないけれど)というのは、「いやなら参加するな」と似通ったコミュニケーション拒否症候群を感じます。 ついでにいえば、女性選手の混合参加は本当に論外なのかも議論してもいいのではないか、とも思わないではない。そういう土台はまだないけれど練習参加の可否をきっかけに議論が広がることはよいことだと考えます。

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  • 02 Aug
    • 棋聖戦第5局振り返り

      改めて棋聖戦第5局を並べてみた。 「そうか・・・一手損角換わりで防衛ってかなり珍しいだろうな」というのが最初の感想である。糸谷-森内の時の第2局が一手損角換わりで糸谷勝利であったが、その前の2年連続の丸山1-4敗退の印象が強く、もうタイトル戦では採用されないだろうと思っていた。羽生の立場からすればよい戦型選択であったと思う。この戦型が随分指された頃は序盤研究一発で決まることもあったが、最近は実戦例自体が減っており、永瀬にしてみても目が慣れていないという効果はあっただろう。 受けて立った永瀬の指し回しだが、あまり感心しなかった。腰掛銀志向の後手一手損角換わりであれば先手のメニューはかなり充実していたはずだが、メニューに穴が開いているリスクを考えたのか、右玉志向。それはいいとしても、玉や金がいったりきたりするだけで、手損。いや、それが右玉ですから、といえばそれまでだが、終局までぶっ通しで後手を引かされていた印象がある。 ▲4五桂と跳ねたものの、その桂馬を支えるために▲4六歩。銀交換後玉のラインに△8四角と打たれ防ぐために▲6七金左。上がったスペースに△7八銀と打ち込まれ、8筋防衛のために▲7五歩~▲7六銀。このレベルの対局でこれだけ後手を引かされては勝ち目が薄い。※これが大山名人だと玉はとっくに角のラインを回避して3八に移動していてそもそも角は打たれないという将棋のつくりになっている。 自玉の深さを恃みに羽生はさらに△6八金の強打。上ずった金を持ち駒の金を捨てて下げてやるのはありえないのだが、この局面でいえば、先手歩切れに付け込む△2五香を打てれば自動的に挟撃が完成し、後手玉の安全度が改善する。 「まだまだ戦うという手ですね。1発は△2五香と打つでしょう。△4四歩は▲5三金から、先手の桂が生還します。局面は混戦ながら、先手持ちです。先手は△6六馬に気をつければいいです。先手は金銀5枚持っていますから」(屋敷九段)という解説があったが、よく分からないな。成桂を作れても自分の遊び金と相手の持ち駒の金の交換なら後手はハッピーでしょう。金銀五枚あっても歩切れの方が厳しいはず。 ▲6七銀で▲6七金打ではどうかと考えてみた。△5七金が残るので▲6六銀とつるべ打ちして▲6三成桂のようなクリンチ狙いはどうかということだが、△7三飛と浮かれると歩を入手する方法がなく、どうも先手にペースが来ないようである。それでも本譜は先手玉が寄ってしまったので銀を引くより金を打つ方がよかったのだろうが、大同小異なのだろう。 この対局では羽生の残り時間が永瀬のそれとほぼ同じくらいのまま推移していたようで、終盤の余裕につながったのではないかとみる。この番勝負でいえば、第2局の後手番にもかかわらずの超積極的攻撃等一歩間違えば前期王将戦第4局みたいになりかねないところもありながらの踏み込みぶり。さすがだったと思う。 まだまだタイトル戦ラッシュが続くが、王位戦は防衛、王座戦は挑戦者に分がありというのがデフォルトの予想です。

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    • 都知事選総括

      都知事選はご案内のように小池圧勝でした。政策論争皆無のまま選挙戦が推移し、私個人としては都知事選は選挙期間6か月ほどかけてふるい落としを厳しくすればいいのではないかと思うところもあった。小池のどの相手にも喧嘩上等で臨む姿勢が受けたというのはあるのでしょうね。自分の周りにはいてほしくないけれど、政治家としては有用な資質なのか? 喧嘩して終わりにならなければいいのですが。 私の周りの女性陣は「増田さんはそもそも知らないけど、小池さんのことは知っているから」という理由で彼女への投票意欲を示していた。で、「どう知っているの?」と訊くと返事はないのだが、選挙というのはそのレベルのものなのだ。 当ブログでは鳥越には立候補の会見で自分の年齢を覚えていない点等能力に疑問がある旨の指摘をしていたが(「防空壕に入った」という下りは恐らくは捏造かと思うので誠実さにも疑問がある)、そもそも挑戦者なのに喧嘩上等のスタンスを取りきれないところからして候補者としての資質はなかった。女性疑惑についても「発言の機会が与えられてラッキー」と反撃の機会にするような気迫を見せればまだしもだったが、隠れたまま。討論会も回避。これでは戦闘ポイントが稼げるわけないじゃん。2割ちょっとの得票率では改憲を許さないどころの話ではない。前回よりも投票率が一気に上がった今回投票で野党四党合わせて2割。改憲は是認されたと民進党や共産党は総括するのですか? しかも投票前日に岡田の代表選不出馬発言とか、もう戦う人の集団とは程遠いですよ。 増田はねぇ。自民党支持層すらまとめられないのだから、勝てるわけないですよね。喧嘩はしていたけれど、石原父とか変な応援団がくっついていて足を引っ張られましたかね。小池にいた熱烈シンパが全然いなかったようで、この辺が長年選挙を戦っていた人との差なのでしょうか。 小池の標的にされた都議の人達、とばっちりもいいところだと思うのだが、こうなると融和するしかないのでしょうね。悔しいだろうけど。臥薪嘗胆して足を引っ張る材料をせっせと探したりするのでしょうね。 私は小池の「政治家はビジョンを示すのが役割」という考えには全面的に添えないところがある。というのは一人の人間にそこまで任せていいのかよ?という猜疑心を払拭できないからですね。その人が線路を外れても電車は走っていってしまいました!という事例がいくらでもあるではないですか。ビジョンを提示するにしても衆知を尽くしてください。そもそも、今回彼女はビジョンを本当に示したと言えるのかな? 小泉純一郎との違いはそこにあります。

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  • 01 Aug
    • 大会予定(大分決まりました)

      年度下期の大会エントリーをこのところ、次々と決めています。以下の通りになりました。 8月27日:立山マラニック:前日宇奈月温泉に立ち寄って温泉にどっぷり浸かるつもりです。以降3週間に1回のペースで大会参加。 9月18日:山梨ぶどう:激坂20キロで心肺を鍛えられればと。 10月9日:えちごくびきのウルトラマラソン 10月30日:厚木マラソン(ハーフ) 参加費3000円、参加者数2000人のストレスの少なそうな大会。ここも坂が多いのでいい調整になるでしょう。 11月20日:つくばマラソン。2年ぶりの参加。0回戦何とか突破です。これまで4回参加して全てタイム短縮しているが、その年度のベストになったことはない大会。高速コースとはいっても気温が高いのでしょうね。 11月27日:目黒マラソン(10キロ)。ご近所の駒沢通り、目黒通り、山手通りをルートとするところにひかれてエントリー。よく自転車でコキコキ走っていたところをランするのも興趣があるでしょう。フル1週間後だが、そこはまあいいや。 この後は、まだ募集前だが、「はが」(12月)「勝田」(1月)エントリーは既定路線。東京に例年通り落選するようなら静岡再戦になります。 その次のウルトラの募集は既に始まっているのでエントリーをしました。 3月26日:伊豆大島ウルトラマラソン。非常に地味で、人気は同じく離島の隠岐の島には遥かに及ばないようだが、宿泊費やフェリー代の割引もあり、経済的に参加できそう。エイド超充実、温泉楽しみ。宿、レンタカーも確保済み。36年ぶりの訪問になります。前に訪問したのは大学入学時のクラス合宿で。この時はレンタサイクルがブレーキ利かずで下りで大転倒したのですが、今回は「ご安全に」でいきたいものです。

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    • 羽生、棋聖戦防衛

      今日行われた将棋棋聖戦第5局は羽生が快勝。どうにかこうにか3冠を維持した。 先番を握った永瀬だが、その利を生かせず、作戦思想が不明のまま。明日にでも自分なりの感想をエントリーにするつもりですが、歩切れのまま香車を2五に置かれては勝ち目はないですよね。 羽生にとっては名人戦の時のような対局間隔が詰まっていないことも幸甚だったのでしょう。また踏み込みが良くなったとも思います。

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  • 28 Jul
    • 王位戦1-1、羽生復調か

      昨日今日で行われた将棋王位戦第2局は後手番羽生の快勝。 きっちり囲った羽生に対し、あちこちで歩の防衛線が切れているのにも関わらず前掛かりの木村。まとめきれるのかな?と疑問だったが、いきなり角を切り飛ばして飛車を侵入。彼らしくない指し回しのように思える。。。 1図以降大差になったのだが、1図では▲2四歩に代えて▲9二香としてはどうだったのか?とは誰でも考えるところ。▲9二香△5一歩▲7二龍△9二飛▲同 龍△3九角▲5三歩△同 角▲6四歩△同歩▲6一飛△4二角▲8一龍といった展開か? それで先手よしではないにしても、本譜は後手の飛車が5筋に移動、先手の銀と交換に持ち込み、角がさばけたわけで、まだしもましな選択だったかとも思える。 この将棋、木村は早囲いのまま速攻を仕掛けたかったと思われるのだが、▲3五歩以下の仕掛けは△3七歩成以下上手くかわされてしまい、この辺りから作戦がコースアウト始めたように思われる。 いずれにしても、羽生の指しっぷりには間然としたところがなく、復調モードになりつつあるように感じる。

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せんす

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将棋、マラソン関係の感想を辛口で書いていきます。政治、経済、世間一般の話題もそこそこ書きます。

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