今期から大和証券杯が大分観戦しやすくなった。入場者の制限がなくなり、感想戦の記述の有り様が後日並べ直すときに分かりやすくなったのである。

 今期も出場者がなかなか風変わりである。

第5回より出場棋士の選抜基準を以下の通り刷新致しました。
選抜基準日は平成23年3月31日現在とし、 年間成績(第5回は2010年4月1日~2011年3月31日)の「対局数」「勝星数」「勝率」の3部門の順位を足して数字の少ない棋士から、八段以上8名、六・七段4名、四・五段4名の合計16名を選抜する。「対局数」「勝星数」「勝率」の3部門の順位を足して数字の少ない棋士から、八段以上8名、六・七段4名、四・五段4名の合計16名を選抜する。(→相変わらず第5期の表記のままなのだが)

 この結果、久保、森内、谷川、丸山が脱落。この選抜基準だと予選で星を稼ぎやすいB2に有利なのではないかと思ってリストをみていると中川八段の名前があった。前年度優勝者の優遇もないのだろうか?

 さて、昨日の将棋は菅井-三浦戦。当然先手菅井五段の振飛車と思われたがなぜか相矢倉。この年頃だから、戦法の幅を広げておくのはよいことだ。ただ、この場合はうまくいかなかった。

 1図の▲2六歩は私も自然と思ったのだが、ここは1筋の位を突き越すべきとのこと。▲2六歩は取り敢えず桂馬の進出の権利を確保しつつ様子をみる、最近の考え方にも合致した指し手と思ったのだが、ここは端突き越しの権利を行使するべき場面だったのか。

 言われてみるとそういうものだと思うが、最近、勝又教授の「後回しにできる手は後回しにせよ」の影響を受けすぎているのかもしれない。

 せんすぶろぐ

 ところで・・・
 
北浜健介 > なるほど。三浦さんは菅井さんの矢倉は予想されていましたか。
三浦弘行 > 完全に意表をつかれました。本当に菅井さんが指していたんですか。
いやいや。冗談ですが。
北浜健介 > ははは。

 三浦八段、いい感じ。数年前のNHK杯戦解説で島八段(当時)が突然負けてしまって、どぎまぎしていた頃とは隔世の感がありますな。