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キスしただけで肝炎になる性行為感染症はあります。キス病(Kissing disease)というもので、唾液中に病原体が存在できるために、キスだけで移ってしまう可能性があります。
キス病(Kissing disease)には、伝染性単核球症という少し難しい病名がついています。この単核球症はリンパ球の事です。原因ウイルスの、EBウイルスがある型のリンパ球に感染すると、そのリンパ球を攻撃する別の型のリンパ球が増加します。最初は発熱に始まり、リンパ節が腫れてきます。ウイルス感染したリンパ球を攻撃する場所が肝臓に及ぶと肝炎と似た症状となります。

症状としては、だるさ、食欲不振、少しのお酒で酔いが回ります。場合によっては、尿の色や白目の色が黄色または茶色っぽく変わる黄疸(おうだん)を来すことがあります。
幸いな事にほとんど自然に治ってしまいます。一部の人が、無症状の状態で唾液中にウイルスを持っていて、次の感染源となります。次に感染した人は、また、忘れた頃に肝炎になる可能性があるので注意が必要です。
子供が幼いうちに親から子供へ感染した場合は、子供の免疫系の応答が弱くて、微熱とリンパ節が腫れる程度で症状が軽くて、肝炎の症状までは起きません。知らないうちに多くの人が垂直感染(親から子供へ感染)している事が多い病気です。
しかし、キス病に関しては、本人が感染した事がなくて、相手の唾液中にウイルスがあった場合は予防方法がありません。
ホームページより抜粋引用。

唾液量が少ない人(ドライマウス)状態の人や、歯周病なども感染しやすいと言われています。
ですから、パートナーとキスをする時には、口内を健康に、清潔に保つ必要があります。
うがいや、歯磨きなどをまめに行う、口臭予防にも心がけるなどが大切になります。これらは、他人にも迷惑をかけないことにもなるのです。
ましてや、愛する人には、キスで病気を感染させることだけは避けたいものです。
ですから、普段から口腔内の健康、唾液量を増やし、清潔に保つ、うがいや、手洗いなどもまめに行うなど、また、刺激の強い食べ物を避けるなども大切なパートナーに対しての思いやりなのです。
そして、愛する人と愛を交わし合う、確認し合うのには、キスはとても大切な行為です。
五感プロデュース研究所、研究員、荒木行彦、