$五感プロデュース研究所、-3
映画「トロン・レガシー」のプロジェクトがスタートしたときには、まだ脚本もできていなかった。僕はプロデューサーに呼ばれて、「君ならトロンの世界をどう表現するか」と聞かれ、「実際の3D映像で見せるから時間と予算が欲しい」と頼んで、3分間の短いトレーラー(予告編)を作った。
それわ「コミック・コン」(アニメや映画の評価を確かめてから実際の映画づくりに入った。
「トロン・レガシー」は最新の3D映画技術を駆使しているが、僕は脚本づくりにも参加して、ストーリーとキャラクターになによりもこだわった。映画を撮影している最中に僕にも息子がうまれたのだが、この映画は父と子のつんながりを軸としたヒューマンドラマだ。
技術は日々進歩しており、映像の世界でもどんどん新しいことができるようになっている。しかし、技術進歩にばかり目を奪われていると、大事なものが何かを見失ってしまう怖さがある。
じつは、僕がこの映画で表現したかった重要なテーマの一つがそれなんだ。
映画で描かれているデジタル世界を僕たちは一から作り上げた。フォトリアスステック(写真のように現実的)なデジタル人間や建物、登場人物が着るコスチュームやさまざまな乗り物などすべてオリジナルでデザインした。
僕自身も建築家、デザイナーとしてのバックグランドがあるが、自動車やファッションなどさまざまな分野のデザイナーが50~60人ほどの映画づくりにかかわっている。
週刊ダイヤモンド、新年合併号より抜粋引用。
このトロン・レガシーはヒューマンドラマの3D映画として、昨年の12月17日に世界同時上映されヒットしている映画でもあります。
私はまだこの映画を拝見していないが、この映画の3D映像などの話題性ではなく、バックグランドにある。デザイン性、独創性、クオリティーの高さに私は注目をして、この映画を取り上げたものです。
監督のジョゼフ・コジンスキー氏は、スタンフォード大学で機械工学を学んだ後、米コロンビア大学で建築の博士課程修了している。インテリでもある。
他にも、この映画には、自動車やファッションなどの様々なデザイナーが50~60人が映画(トロン・レガシー)に関わっているのです。
このトロン・レガシーでは3D撮影のために、ソニー製のデジタルカメラ2台を使って光通信網で世界同時に作業、制作したものである。
2010年公開の「アバター3D」で使用したものより、更に次世代のカメラだ。今後、予想される3D映像は「裸眼で見られる3D映像」3D専用メガネをかけると、どうしても煩わしさや映像が暗くなってしまう、その点4Kデジタルシネマと呼ばれる「超高精細な映像」技術の普及にも期待している。
フルハイビジョン映像の4倍の解像度を実現する。技術であり、色鮮やかな映像表現が可能となるでしょう!!
また、私共が構想している。映画上映に合わせて、風を吹かせたり、香を発生させることで、これらクリアーで立体的な映像に合わせて「臨場感」を醸し出す工夫で、より一層リアルな3D映画と4kデジタルシネマの融合により、最先端映像技術により、「異次元世界」が体験出来ると予想されます。
これら最先端映像技術もそんなに遠い日ではなく、近年中には何処かの映画会社や映像制作会社から発信されると予想されるのです。
これらエンターティーメント、映画、テレビ、アトラクションなどの制作、監修、プロデュースなどに私共が関わりが持てたらと願っている。
五感プロデュース研究所、研究員、荒木行彦、