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温かいものを持つと大らかな気分になり人を好意的にみるようになる、と研究者ら

1023日】多分、「手が冷たい人は心が温かい」という表現はご存じだろう。今や科学技術のおかげで、それが反対であることを証明できる。

コ ロラド大学 (ボールダー) 准教授のLawrenceWilliams, PhDとエール大学心理学教授のJohn A. Bargh, PhDは、温度が感情に与える影響を評価するため、大学生で2つの研究を実施した。その結果、温かいものを持つと実際に他者を好意的に見るようになり、大らかな気分になるらしいことを発見した。

一つ目の研究の対象者は平均18.5歳の大学生41人であった。試験官は、試 験が行われる建物のロビーで各参加者に会った。試験官は、上りのエレベーター内でクリップボードに情報を書き込む間コーヒーカップを持っていてほしい、とさりげなく参加者に頼んだ。参加者はそのコーヒーが実験の一部だとは知らなかった。参加者の半数は温かいコーヒーカップを持たされ、半数はアイスコーヒー のカップを持たされた。

試験室では、参加者の知らない人についてまとまった情報を言葉で(知的、手際が良い、まじめ、現実的、注意深いなど)聞かせた。次に、参加者はその人の性格を質問紙で評価した。温かいコーヒーを持った人は、アイスコーヒーを持った人より、その架空 人物を温かい人だと評価する傾向にあった。

「我々がある人が温かい人か冷たい人かを質問する場合、どちらにしてもその人の体温は37度である」と論文の共著者であるBargh氏はニュース発表で言う。「このような表現には、温かい、冷たいということが何を意味するのかについての原始的経験が暗に生かされている」。

2つ目の実験では、参加者53人に温かいまたは冷たい治療用パッドを持たせた。参加者はこの製品を評価することが自分らの役目だと思っていた。「テスト」終了後、報酬を参加者自身がもらうか友人にあげるかを選ばせたところ、温かいパッドを持っていた人は友人に報酬をあげる方を選ぶ傾向にあった。

「体温は我々が他者をどう見るかだけではなく、我々自身の行動にも影響を与えるようだ」とBargh博士は言う。「体が温かければ他人が温かく見えるだけでなく、自分も寛大で信頼できる温かい人になる」。

研究の主著者であるWilliams博士は、ニュース発表で「例えば大きな会議で手を伸ばして他の人に触れたり、手をつないだりするといった経験が重要な影響を与える。しかし、我々はそれに気付いていない」と述べた。

今回は、人の触覚に関する話題である。特にこれからのシーズン寒くなると良く人肌が恋しいと表現されることがあるが、温もりや暖かな飲み物などはこれからのシーズン、心が癒されるものである。

好みの暖かな飲み物を飲むと人の脳では、ギャバなどの抑制物質が分泌されて、ホットする感覚に成るのである。

良く皆さんが、冬場などホットココアや紅茶など好みの飲み物を飲んだ後にホットする気分に成ったことは無いだろうか、脳などが疲れたときには余計に感じるのである。

これらに似たケースが、柔らかな物に触れたりする触覚で心地良いと感じることが出来るのです。

例えば、最近の洗剤のテレビCMなどでタオルを洗って仕上がりが柔らかいなどと表現しているように、人の触覚は冷たい物より暖かな物、堅い物よりは、柔らかな物が人の感覚に好まれるのである。

私も良く、これからのシーズン、マフラーやアスコットタイ、スカーフなども好んで着用するが、カシミヤ、シルクなど肌触りの良い素材を私は選んでいる。

触っても心地よいし、身につけても暖かで心地良いのである。

だから、下着にも私は拘り、コットン100%で無ければ、肌触りも良くないし、化繊などが混じっていると肌が痒くなることもあるのです。

先ほどの記事では手が冷たい人心が温かいと言われておりますが、実は科学的根拠や医学的根拠に掛けるものである。

手が冷たいのは、血行の悪さや低体温症などの疑いもあり、特に女性は冷え性気味の方々が多いのである。

だから、手が冷たい人は心も冷たいとは限らないのである。心は脳の思考性の問題であり、言動によっても勘違いされる人も多いように、人の心の温かさは、理解しにくいのが現状である。

最近、言葉足らずから、言葉で人の心傷つけたり、触れ合いか不足から勘違いなどされるケースも多々ある。

やはり、優しい言葉と態度は、人の心を温かくさせてくれる。だから、私は出来る限り大勢の人達に優しく語りかけ、困っていれば手を差し伸べ、助けて上げるようにしている。これらが人への思いやりであり、優しさに繋がるのです。

皆様も、これからのシーズン、友人や知人達に優しい言葉と思いやりの態度で接すれば、いつもより温かい人と思われるはずである。

冷たい人とイメージされるよりは、温かい人とイメージされる方が得ではないかと思う。 五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、