2005-07-01

65.側に居るのはあなたじゃない

テーマ:彼女じゃない恋愛

男からの着信がある度に、彼へ電話をした。

男からのメールがある度に、彼へメールした。

男から私へ、私から彼へ、彼から私へ、私から・・・やっぱり彼へ。


<ねぇ、このシカトいつまで続けたら終わるの?>

私は随時男の行動を彼に愚痴った。

<彼の事ばっかりやね、何だか寂しいよ>

そんな私に彼はこういった。

<ごめんね、でも、あなただけを考えることは今は難しすぎるよ。シカト、つらい>

<そうだね、ごめんね。でも、俺の言う通りにしなくてもいいんやで、連絡したかったらしたらいいんやで>

<そうしたいと思ったからしてるんだよ。でも一人じゃ怖くて、聞いてほしいの>

<あぁ、聞くよ。なんかあったらいつでも連絡してこい>


彼の返事があるから、この状況に耐えられているように思えた。

だけど、そんな道筋も一方通行な時がある。

彼は社会人になってた。

あの頃とは違った。

返事が返ってこない事に不満を覚える。

「会議中」の伝言に寂しくなる。

次第に男からの着信とメールで埋まる携帯。


どんな思いで私は男からの電話をうけたのだろうか。

よく解からない。


「やっと出てくれた」

「・・・・・」

「俺、よく考えてみたよ。俺、せのりの事何もしらなかったなって思った」

「それで・・・」

「ちゃんと考えたんだ、でも解からなかった。だから知りたいと思った」

「うん、考えても解かる筈ないよ。沢山話して知っていかなきゃいけなかった事だもん」

「教えてほしい。どんな事だって聞くよ」

「レイプされた」

「え?」

「レイプされた」

「・・・・・」


心無く私が男にそう告げてから少しの無言な時が流れた。

レイプされたと言われて男性はどんな反応をみせるのだろうか。

私は男に知って欲しかったわけじゃなかった。

どんな反応を見せるのか私が知りたかったのだ。


無言・・・・。


「俺は・・・別にいいよ」

「私は嫌」

「俺が癒すから」

「私はもう癒されてる」

「じゃぁ、俺は何をすればいい」

「もう連絡してこないで」

「それしかないの?」

「他に何がある?」

「もっと俺の事も見てよ」

「見る気はない。あなたの連絡は苦しいだけ」


再び訪れた無言に私は電話を切った。

決着をつけようとしたのだろうか、それとも男に何らかしらの想いがあったのだろうか、それとも・・・何だろう続きが出てこない。

理由は他にあるような気がしたけれど、出てこない。

彼に、男は私を愛していたなんて言われたからだろうか・・・。

私は何を思う?

男からの折り返しの着信・・・。

音のない光だけを放つ携帯をよそに、私は眠った。

馬鹿・馬鹿・馬鹿と液晶は光ってる。

そう、私が馬鹿なんだ・・・と、眠った。


<おはよう、仕事が忙しいよ。大丈夫か?電話出てないか?返事してないか?あかんで!俺は何だか最近寝不足です>

<おはよう、ご苦労様。電話、出たよ>

<そか・・・。何て?>

<別に変わらない>

<何で出るん?>


考えた、いっぱい考えた。

気持ちに気付けぬまま、私はメールを打っている。

私は一体どんな気持ちだったのだろうか。

送信画面を確認する。


<放ったらかしにするからじゃん。彼氏は別れないって言いながら毎日連絡してくるんだよ。少しでも早くあなたの事だけ考えたいのに。望まないけど私の側にいるのは彼氏なんだよ。それが現実なんだよ。あなたとは遠く離れてるのに、連絡もなくなったら怖いの!だから自分で何とかしようと思ったんじゃん>


そうだったんだ。

いや、そうでした。

口にして初めて自分の気持ちだと確信する。

私は彼に対してこんな風に思っていいものなのかという不安があった。

だから気付かないフリをしていた。

口にする前に気付いてしまったらきっと、私は彼に言わなかったと思う。

いや、彼に伝えたくて気付かないフリをしていた。

気持ちを押し殺す前に、彼に伝えたかった。


<近くにいてやれなくてごめん>


そして、彼の言葉がより私の想いを確かにする。

でも不安はまだ残る。

彼の近くに居るのは彼女のような気がする。

こんなにも彼に望んでもいいものなのだろうか。

男性にこんなにも期待したことなんて一度だってなかった。

彼といると、私は思いのまますぎる。

「側にいて」そう思った。

そう思ったら、素直な自分とは裏腹に、彼へと返信する。


<ごめんなさい。わがまま言い過ぎた。ちょっと私変になってるんだわ、きっと。もう電話には出ないよ。出ても変わらないこと解かったから。何だろうね、何故かあなたを頼ってしまう。何とかしてくれそうな気でいた。あなたに触れていることで、彼氏と別れられる気がした。けど、連絡なくて別れられない気がした。おかしいね・・・。携帯からあなたの名前が消えて、急に怖くなった。でも、もう大丈夫だよ>


彼からの返事はなかった。

私が強がると彼はいつも黙った。

メールでも電話でも会っている時でも。

私はそんな彼の沈黙に胸を痛める。

私は嘘つきです・・・。

大丈夫なんかじゃないのに。


また、男からの着信を携帯が知らせている。

大丈夫なんかじゃない。


彼が遠い。

「守る」って言ったじゃん。

もっともっと守ってくれないと、私は大丈夫になんかならない。

どんどん彼を求めてしまう。

わがままになる。

恋愛って怖い。

「彼女」って、こんな想いを伝えられる特権なんだな。

でも、私は彼女じゃないから・・・。

何処まで、彼に伝えていいのか解からない。


私の側に居るのは、彼がいい。



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6 ■> ammoniteさん

2時間かけた文章を読んで、解かるとは言えないかもしれません。きっと伝えきれずに心に残した言葉もあるのだろうなと読み終わって少し思いました。
ぶっちゃけ私は愛を注ごうと思った事がまだありません。彼に対しても例外ではない。自分が注いでいる愛を感じる事が出来ずにいます。彼は私の何を愛と呼んでいるのかと不思議に思う事ばかりです。だから、ammoniteさんが気付いた事に私はまだ気付けずにいます。
彼が与えてくれるものは彼じゃないと得られないものだと今でも思っています。だからこそ離れられないのかなと…。
もしも、自慰行為にあたる癒しならば、私に彼は必要ないと思う気がします。だからこそ私はいつまでも受け入れられない気はしています。

5 ■自慰行為?

せのりさんならお分かりになるでしょうか。あたしが受け止めようとしているのはあたし自身かも知れない、と今は思っています。
(この後の文章をもう何度も打っては消し、打っては消ししています。何度打ち直しても長くなってしまって。冗談抜きでかれこれ2時間近くになっています^^;
簡単に書くことにします。理解できなかったら遠慮なく聞いてくださいね。
あたしは空が欲しかったんです。けれど空になれる人などいるわけがないと思っています。事実、彼はあたしに空を感じさせてくれたのだけど、今ではそこにあるのかないのか分からない。あるのかないのか分からないなんて、それだけでもう空じゃありません。
でも、ある時気付いたんです。あたしのほうが空になろうとしているのだと。空になれる人などいないと思っていたのに、自分がそうなろうとしていることに。あたしはあたしの求めた愛を彼に注ごうとしているのかもしれません。そしてあたしはどんな状態でも彼を受け止めようとしている自分自身から、時間差で安らぎを得ています。これはある意味自慰行為なのかもしれませんね。

4 ■> ammoniteさん

あはは、言うてもそんなに悪い男でもなかったのだろうけどね。多分、一般的な男だったように思う。恋愛に苦労せずに、好きだから一緒にいれば良い的な恋愛をこなしてきた男だと思う。私にはあまりに言葉をしらなすぎた男が物足りなくて嫌悪感さえ感じた。男の事を見なかった私にはこの男の気持ちを一生知ることはない。愛されていたのかどうなのか…。でも、この男本当イジメ甲斐のある男ですよ。Mな私がかなりのSになりましたからね。ぷぷぷ。
何となくあやふやなこの記事で、ここまで読み取られたなと感動。この頃は「彼女じゃないから…」という言い訳が自分でもなんなのか理由がよく解かっていませんでした。だから何?という歯痒いもので、素直になれない自分を責めました。そういう事なんですよね、存分に甘えられない…。
受け止めるという事…私には、大変どころか出来なさそうです。

3 ■俺は…・・・別にいいよ ???

アホか、こいつっ! 何がいいんだ?!
あたしはこの男を本当に嫌いみたいです。いぢくっていじめたくなります(そういうのやらせたら得意です、多分^^;)

彼とのやり取り、あたしとそっくりです。甘えたことがないから甘え方が分からない。甘えたくても自分の立場が邪魔をしたり、そうかと思えば、ヤケになったかのように何もかもさらけ出して。受け止めるほうは大変ですよね。
今はあたしが受け止めるほうになっていますが。……、大変です。

2 ■> uraprdさん

彼を思いっきり信じているのか・・・。
彼を信じきれないのか・・・。
何故かリスキーな術で彼を試そうとしてしまう。
誰も気持ちよくはないのに。
そして、小さな保険。
穴を埋めさえすれば救われると想う心情。
こうして書いて見ると自分の馬鹿さ加減に嫌気がさします。

1 ■揺れるね

彼のこと思えば思うほど
彼の穴埋めをしてしまう。
自分の心にあいた彼の穴に
誰かを詰めとこうとする
だって彼が好きだから。
私とせのりさんは同一人物でもないのに
恋愛って、どうしてこう根っこがつながってるんだろうね?
いつも不思議。

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