こんにちは。
中郷鍼灸マッサージです。
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今回は痛風です。痛風というとプリン体や尿酸値なんて単語が出て来ますが、どのように関係しているのでしょうか?
○ プリン体
尿酸の原料になる物質。「プリン」は核酸の分類であるプリン塩基からきている。①細胞の寿命が尽き、デオキシリボ核酸(DNA)、リボ核酸(RNA)が分解され、塩基が体内に放出される。そのうちアデニン、グアニンとこれらの分解産物。②激しい運動時、ADP2つからATPが1つとAMPが1つ作られる。このAMPが分解されプリン体が作られる。③ビールやレバー、魚卵などプリン体を多く含む食物の摂取。①、②が体内のプリン体の80%を占める。なお、アルコールは肝臓で解毒されるとき尿酸のもととなるATPが多く分解され尿酸の生成が促進される。また、乳酸も作られ、尿酸の尿からの排泄を悪くする。
○ 尿酸
プリン体が肝臓で分解されて尿酸が作られる。それ以上は分解されない最終代謝産物。一定量を超えると尿に混じって排出される。胆汁とともに腸内に移り、便として排出されることもある。汗として排出される量はごくわずか。健常者の血中尿酸量の平均値は男性5,5㎎╱dl、女性4,5㎎╱dl。血液や水に溶けにくい。7,0㎎╱dlを超えると高尿酸血症と診断され、血中に溶けきれない尿酸は尿酸ナトリウムとなって関節やその周辺に沈着する。過剰に排泄された尿酸は腎臓や尿路にたまって、結石を作ったり、腎機能を障害する原因になる。抗酸化作用があり、活性酸素の毒性を抑えているという仮説がある。
○ 尿酸が増える3つのパターン
①尿酸産生が過剰。②尿酸排泄が低下。③両者の混合。体内では、血漿などの細胞外液に溶け込んでいて、1,200㎎ほどある。通常1日に700㎎ほどの尿酸が合成されるが、尿で500㎎、便から200㎎排出される。このバランスが保たれている限り、問題ないが、尿酸がたまってくると血中の尿酸値が上昇する。
○ 尿酸が増える3つの原因
①生活習慣に問題は無いが、どうしても高くなってしまう。②生活習慣に問題がある。③他の病気になり、その病気や治療薬で高くなる。悪性腫瘍、抗がん剤、放射線治療、腎臓病、利尿剤。
○ ②生活習慣に問題がある
A過食や飲酒。 B激しい運動。 Cストレス。
皮下脂肪型も内臓脂肪型も尿酸の産生が増え、排泄が減る。脂肪細胞から血液中にホルモンのような物質が分泌される(アディポサイトカイン)。善玉アディポサイトカインのなかでアディポネクチンは高尿酸血症、痛風に関わりがあるとされている。肥満して肥大化した脂肪細胞からは分泌が減少し、尿酸値が高くなる。
○ 痛風
尿酸値が9.0㎎╱dlを超えると痛風発作を起す危険性が高まる。前触れなく、発作が起こり激痛に見舞われる。はじまりから24時間ほどでピークを迎え、3日ほど続き、だんだん痛みが和らぎ、7日から10日ほどで消える。尿酸値が7.0㎎╱dlを超えると尿酸は血液中に溶け込むことができず、溶け込めなかった分は尿酸ナトリウムという結晶になって関節や腎臓などの組織のなかに少しずつ溜まっていく。尿酸ナトリウムの結晶は関節では関節の壁に染み込む。何かのきっかけで剥がれ落ちると異物と認識して白血球が結晶を攻撃する。白血球が結晶を貪食するとき炎症を引き起こす物質(起炎物質)が放出され、毛細血管は拡張され、血流は増大し、激痛、腫れを生じさせる。また、他の白血球が呼び寄せられ同様の反応が連鎖的に起こり、ごく短期間に極めて激しい痛みになる。
○ 対処法
・ 肥満の解消
・ 適度な運動
・ アルコールの制限
・ ストレスの解消
・ バランスの良い食事
・ 薬物療法
○ 薬物療法
尿酸値を下げる薬:尿酸生成抑制薬・尿酸排泄促進薬
発作時の薬:抗炎症薬・痛風治療薬(コルヒチン・白血球の働きを抑える)
○ 鍼灸治療
鍼灸治療についてですが、手元の本には明確なことが記されていません。
・ 肝臓、腎臓と関わりがあるので、これらを整える。
・ 肥満、ストレスも悪化する要因なのでこちらも対処する。
といったところでしょうか。
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