高橋昌明『京都<千年の都>の歴史』岩波書店(岩波新書),2014年9月,978-4-00-431503-2


平安の都、日本の<千年の都>として、今も愛される京都。しかし今の京都には、実は平安当時の建物は一つも残っていない。この都はいかにして生まれ、どのような変遷をたどり、そして「古都」として定着するに至ったのか? 平安京誕生から江戸期の終わりまでその歴史をたどり、「花の都」の実像を明らかにする。



著者がこの書を成すにあたって意識したのは、同じ岩波新書の林屋辰三郎『京都』であるという。なるほど、道理でこの高橋本と林屋本が一緒になって入荷している書店があるわけである。