わたくしのブログは別に大谷昭宏氏の発言にイチャモンをつけるのが目的ではないのだが、こうもいろいろと言ってくれると取り上げざるを得ないんですよ。7月29日日刊スポーツ掲載の大谷明宏「フラッシュアップ」。


敬老パスやめてスクールバスに 孫のためお年寄りはご協力を 

少し前のこのコラムに、わが家の横は集団登校の集合場所。朝、コーヒーの香りのなか、子どもたちの元気な声が聞こえてくる、と書いた。だけど、そんな悠長なことは言っていられないという気がしてきた。


岡山県倉敷市で小学5年、11歳の少女が下校途中に連れ去られた事件で、自宅に少女を監禁していた49歳の男が逮捕された。その動機を聞いて、心が凍りついた。


男は好みの女の子を物色。閉じ込めて将来は妻にしようと思っていたという。


1990年、新潟で当時9歳の女の子が男の自宅に監禁され、9年2カ月後に発見されたとき、女の子はすでに大人の女性になっていた。あの事件を報じたときの驚がくがよみがえってきた。


ことここに至って、私は登下校にスクールバスを導入すべきではないかという思いに傾いてきた。そして唐突だが、ぜひお年寄りのみなさんの協力を仰ぎたいと思っている。


通学路に防犯カメラを、という意見も多いようだが、倉敷の女の子の通学路は2キロ。その道路にいったい、いくつカメラをつける気なのか。それに防犯カメラは犯罪の抑止や犯人検挙に役立つが、こんな男の犯行そのものを止めることはできない。


一方、ミッシングチルドレンと呼ばれる子どもの誘拐、性的監禁事件があとを絶たないアメリカでは、スクールバス通学か親の車での送り迎えが全体の9割を占めている。とはいえ、日本の自治体は、どこも財政難。スクールバス導入の経費はどうするんだ、という声も当然出てくる。


でもね、調べてみると、バスや地下鉄の敬老パス。一部有料化した都市もあるが、自治体の負担額は大都市で100億。中都市でも数十億円。もちろん、スクールバス運行の全額はまかない切れないだろうが、ここは子どもの安全のために、ちょっとゆずって、敬老パスはパスします、というのはどうだろうか。


そう言えば、少し前までは「ゆずり合い」の言葉が入った標語が随分あったな、と思って調べてみると、ありました。「ゆずり合い あなたの心の みせどころ」。


おじいちゃん、おばあちゃん、ちょっと考えてみてくれませんか。



「子供の安全を守るためにスクールバスが必要」「だが自治体はどこも財政難」というご高説はわかった。だがどうしてそこから「敬老パス廃止!」という結論が必然性をもって出てくるのだろうか。日本の年寄りすべてが小金持って余裕かましている、こうおっしゃるわけ?!


この酷暑酷熱ぶりに、氏の頭もとうとうどうかしてしまったのかと思ってしまうが、そんな心配は全く無用というものだろう。以前こちらで触れたのだが、同じ「フラッシュアップ」で、「上げろ、上げろ、消費税をとにかく上げろ、無駄削減なんか後回し。上げろ、上げろ、消費税を上げろ」と、政府や財務省ですら言わないような物言いを粗雑に喚いていた人物だけのことはある。


要は根っからそういう人物なのだ。


こんな人間が、全国紙の記者を務め、現在もマスコミでジャーナリスト・評論家として活躍しているのは不可思議というほかはない、っていうより、マスコミがそういうところなんでしょうね。


今後とも、拙ブログへのネタのご提供、何卒よろしくお願い申し上げますm(_ _)m。