今週の日曜深夜に放送されたドラマ、「新解釈・日本史」第7話




第5代将軍、徳川綱吉が1687年に制定した有名な「生類憐れみの令」。民が苦しんだこのお触れに母・桂昌院とその寵愛を受けていた隆光僧正はどう関係していたのか? はたして綱吉は本当に犬好きだったのか? 犬公方のあだ名がつけられてしまった綱吉、さてどうする? 福田雄一による新解釈・日本史!


出演者:ムロツヨシ(徳川綱吉)・上地春奈(桂昌院)・若葉竜也(隆光僧正)・本多力(武将1)・じろう(シソンヌ)(武将2)




もうこれ以上犬を保護する必要はないと思っていると言った綱吉に対して、




桂昌院「うるせぇなおめぇはよ!! どんだけ金払ってでも犬を大事にしろっつってんだよ! なっ? お前には犬の怨霊憑いてっからね。ねっ? 隆光僧正様~」
隆光「だね」
桂昌院「綱っち聞いて。お母さんの話をちゃんと聞いて。ねっ? 綱っちには犬の怨霊が憑いてるわけ。それはさ、江戸のさ、犬たちがさすっげぇかわいそうな仕打ちを受けたその怨霊が綱っちには憑いちゃってるわけ」
綱吉「なんで俺?」
桂昌院「いやあたりきじゃん。だってさ綱っち江戸の代表だよ。代表取締役なんだよ。でさでさでさでさ、庶民たちがさ、犬を大事に扱わなかったとするじゃん、そしたら全部その恨み犬の恨み来ちゃうわけ。分かる?」
綱吉「ちょっとよく分かんない」
桂昌院「あのねその恨みのせいでね、家康や家光、ほら前の将軍たちよりも全然出世ができてないわけ。だけど犬大事にするだけで…いくよ」


隆光とイチャつく桂昌院。



隆光「大丈夫?」
桂昌院「優しい…。ありがとう大好き。もう大好き」


かくして。


綱吉「この綱吉、徳川第5代将軍としてこのまま犬公方と呼ばれているわけにはいかん。母といえども庶民を苦しめるからには許してはおけん。今度ばかりはびしっと…、びしっと言ってやるか」


バン! と障子が開く音。


桂昌院「綱っち!」
綱吉「母上! 実は申し上げたい…」
桂昌院「あか~ん! あかんやんか自分! お犬様大切作戦、全然成功してないやないか~い!」




馬鹿馬鹿しくて実によろしい。


「綱っち」って(大爆笑)。