音程の呼び方 | Semanaブログ〜虹色のかけら〜

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シンガソングライターみななと
クラシックギター演奏・作曲のsiyohによる
ポップスとクラシックの融合を目指すユニット



ちなみにSemanaは「セマナ」と読みます

最近、忙しかったり、書けるときには話題が事欠かなかったりで、このシリーズをずっと進めていませんでした。久しぶりに今日は、音程をどのように呼ぶかを書きますニコニコ

 

スケールの中である音と別な音との音程は、それぞれの音と間にある音の数を足して、例えばド‐ミなら3度、ド‐ソなら5度と言います。しかしこれだけでは足りずに、その前に長、短、完全、増、減の言葉がついて初めて、音程を正しく呼ぶことができます。さて、これらの接頭辞はどのようなルールでつくのでしょうはてなマーク

 

それは、、、

 

正確なところはわかりませんえーん

 

音程の呼び方の説明を見ると、間に半音が4つあるのが長3度、半音3つが短3度などと書いてあるのですが、なぜ4つあると「長」なのか、という理由について書いてある文献を私はまだ見たことがないのですショボーン

 

でもきっとこんな考えなのだと思います。まずドの音から始める長音階(メジャースケール)と短音階(マイナースケール)を考えます。

基音のドからの音程を考えると、3、6、7度が長調と短調で変化します。とすると、長調の時の音程を「長」を付けて、短調の時には「短」を付けて呼ぶのが良さそうです。ではそれ以外の2、4、5度はどう呼べばいいのでしょうか。さらに言うと、同じ音同士の1度という音程もあります。これらにも何らかの接頭辞を付けてやりたいところです。

 

とりあえず仮にすべてに「長」をつけてみます。ここですでに決めた「長」の音程と「短」の音程の関係を見てみます。長3度の下のドをオクターブ上に移して音程を展開させると、それはどうなるのでしょう?

展開したミ‐ドを、下の音がドになるように移すと、ド‐ラ♭となり、短6度であることが分かります。これを今度は長2度でやってみましょう。

すると長2度の展開は短7度となり、「長」音程を展開すると「短」音程になるという整合性が見えてきました。では4度はどうでしょう。

最初が仮に長4度だとします。展開した音程はド‐ソの音程と同じなので、先ほど仮に決めたのによればこれは長5度。他の音程では展開すると長短が入れ替わるのに、ここでは入れ替わらない。さらに1度という、ある意味展開しようがない音程もあります。

 

というような経緯から、1、4、5度は違った呼び方をした方が良さそうだとなり、この人たちには「完全」という接頭辞をつけようとなったのだと私は思いますニコニコ

 

ここまでの知識で、メジャーとマイナーのスケールに出てくる任意の2音の音程は、一箇所を除いて言うことができます。ちょっと整理の意味でいくつか書いてみましょう。

 

レ‐ファ=短3度

ソ‐シ=長3度

ド‐シ=長7度

ミ♭‐ラ♭=完全4度

 

さて、ここまでの知識では言い表せない音程がひとつあります。もうどこだか分かっていますか?

 

それはファ‐シです。

 

ファ‐シ♭だと完全4度ですが、それよりも半音開いています。それを表せるように「完全」音程から半音狭まったものを「減」、半音開いたものを「増」と呼ぶことにします。それを用いるとファ‐シの音程は増4度となります。減と増は長短音程にも使います。長音程より半音広がったら増、短音程より半音狭まったら減と呼びます。

 

これで一通りの音程の呼び方は分かったと思いますが、次回はさらにちょっとだけ奥深い「増2度と短3度は違う」みたいな話を書きましょう。