仙腸関節の痛み | 馬場大輔の【エールを送れ!】

仙腸関節の痛み

Kさん(23歳)女性

主訴 前日、学校で柔道の授業。
    翌朝起床時に腰に痛みが走ったとのこと。
    元々腰痛もち、仰向けでは寝られないとのこと。


症状 動作痛
    屈曲、伸展、左右側屈にて(+) すべての動作において右仙腸関節にCCあり。
    下肢N症状(-)


まず、加圧ベルトにて骨盤部を圧迫固定し、ほぼ症状は消失。
しかし仰向けでの痛みは残存。

仙腸関節の症状は繰体ではとれづらいため、経絡・経穴よりアプローチ。

症状箇所が右膀胱経と考え、まずは陰陽交叉の理論より左心包経、ゲキ門へアプローチ。
屈曲での痛みは消失。
しかし左側屈での痛みは残存。

足中足骨間で症状の改善が多く見られることから、
第一、第二中足骨間の肝経太衝から順番に確かめる。そこで少し改善
左胆経、足臨泣にて軽減、右胆経、足臨泣にて消失した。

膀胱経の症状が胆経でとれるということは、
鍼師でない私にとって理解できない現象である。
独学で行っている以上、他の先生方にその関係を聞いてみたい。
経絡・経穴は深く、そして面白い。