そして時は経ち、受験の天王山、と俗世が騒ぎ立てる夏休み。

どうやら我々ゆとり世代も、そこには自由も、意志も、何一つなく、立たされている。

先駆けに押し出された、受験勉強の戦の最前線に。

なぜか絶対勉強をしなければならないらしい。

そもそもみんながみんな大学に行きたいのか?

流されてるだけだろ。

同級生に「夢はなに?」と聞いて、明確に、そして具体的に答える奴は少ない。

大学に行って見つけるんだ。

そう答える奴もいる。

は?

大学の総合学科でも行くのか?

大学なんてのはたいてい、まず理系文系に分かれる、そのまたさらに理系なら工学部や理学部などのさまざまな学部に分かれる、そしてまたまたさらにさらに物理学科や電子機械学科などの学科に分かれる。

専門的な勉強に望むわけだ。

そんな中で見つける夢なんて限られたものしかない。

結局あるものの中から選んでるだけなんだ。

物理学科に受かっちゃったから、物理の先生になった。

なんて社会に流されて翻弄された典型だ。

ないものから選ぶって感覚はないのだろうか。

仕方なく、仕方なく、そうやって妥協して、取りあえず、取りあえず、で繕って、まあいっか、で解決する。

一度しかない人生を不完全燃焼どころじゃなく、火すらついてない状態で死ぬ。

小さい子が思い思いに夢を語っているのを見て、子供は気楽でいいなあ、って思った奴こそ気楽でいいなあ。

ケーキ屋になりたい、花屋になりたい、消防士になりたい、警察官になりたい、野球選手になりたい、歌手になりたい。

小さい頃に見た夢に、学校の勉強が必要な職種はほとんどない。

でもいつの間にか、国に、社会に、周りの人に洗脳されて、社会好みに染められていく。

まあみんながみんな成りたい職に就いたら、証券会社や銀行は凄い過疎化で狙い目間違いなしだろう。

夢ってのは高い位置に建てるのが相場だから、辿り着くのが大変で、多くの人は登山口にすら立たない。

自分で建てたなら行けよ。

近づけよ。

そしてなぜか夢想家ってのはいつだって馬鹿にされる。

いい加減現実見ろよ。

現実ってなんだ?

お前らみたいに普通を追求されて、国に同一人物として大量生産された人間の現実ってなんだよ。

それにお前らが諦めた夢を掴んだ人に、頑張ったねえ、って超上から目線でものを申すの止めろ。

超高層ビルの最上階ってのはだいたい夢を掴んだ奴らが住んでんだよ。

Ps,昨今、ゆとり教育は成功か失敗か?と騒がれてますが、結論を出すのは早すぎるのではないでしょうか?

別に自分がゆとり世代だからといって、養護する気はさらさらないですが、成功かなんて数十年後にこの世代がいかに活躍するかでしょう。

まだまだ若い我々なのだから、未熟なのは当たり前。

人の寿命も年々伸び続けているのだから、長い目で見てあげましょう。



今日言いたいことはこれだけです。

勉強しろ、と毎日言われ、知識よりストレスが貯まっている、甘やかされて育った、社会を舐め腐ってる、思いっきり自分を棚に上げた糞高校生の一説。