待ちに待った、"新入社員歓迎会"の日・・・
入社して2ヶ月目
6月頃だったかな
仕事を早く終わらせ、部署内の人間と取締役は定時上がりした
私は先輩に「今日の主役だから」と、
上座の一番奥の席を指定されていたのですが・・・
取締役が
「俺が一番奥に座るから、レイカは俺の隣に座ってやwwええやろ~?wな?」
私はいきなり馴れ馴れしい奴だなと思った
先輩方は
「ああ~・・・では、そのようにしましょうか」
そりゃそうだ
上司の言うことには逆らえないし、ここで「ダメ」と言う理由はない
そう・・・私が「嫌だ」と言わない限りはね
言われた通り、取締役の隣に着席し
歓迎会が始まった
取締役「なあ。天上院、下の名前はなんて言うん??教えてやー」
私「レイカです」
取締役「おっしゃ、レイカな?覚えたで。よろしゅう~」
なんで下の名前で呼ぶの?
他の新入社員の女性や、女性社員には苗字で呼び捨てだよね?
じゃあ、私のことも「天上院」でいいんじゃないの?
新入社員だったし、初めての飲み会なので、急に深くツッコむことができず・・・
取締役「レイカ~お酌してやぁ」
飲み会では、
部下は上司に気を配り、お酌など気を使うもの
それは社会人の飲み会のマナー
先輩(男)「あ!すいません、気づかなくて!僕がします!失礼致しました・・・!」
取締役「いやいや。お前のお酌はいらん。レイカのお酌がええねん」
・・・
やや疑問を感じながらも、配慮が足らなかった自分も悪い
私「すいません、では・・・」
お酌をした
すると、ビールを持っていた手を触られた!!
取締役「めっちゃ色白いやんな?きれい~」
ビールを置いて、触られている手を離す
私「お褒め頂き、ありがとうございます」
キモイ
急に触んな
この様子を先輩方も同卓で見ていたため、微妙な空気が流れる・・・
取締役「髪の毛もめっちゃキレイやん!うわ、サラサラやで」
私の髪の毛を撫でる
私、やや身を引きながら
「は、はあ。ありがとうございます・・・」
コイツの話は続く。
「俺ら(取締役の人たち)な、内定式と入社式でレイカ見て真っ先に
『あいつキャバクラや~!』って言ってたんよ。
みんな可愛いって気に入っておったで!良かったな。俺もお気に入り!
隣の席に指名できて良かったわ!」
「ところでオッパイ何カップあるん??!ワイシャツはち切れそうやん(笑)」
・・・
この会話中に、私の携帯が鳴ってしまった。
私「あ、すいません。」
と断りを入れ、音を止めた。
私の待受画面は、大学の頃友達と撮ったバニーガールコスプレの写真だった
それを覗き見され携帯を取られた!
取締役「ちょーかわいいやん!!谷間がやばいな。まじで何カップ?ええわ~レイカええわ~」
最早先輩方や部長は沈黙・・・
私は「返してください。」と率直に伝え、携帯を返してもらった
かなり不愉快だったので、ビールを飲んで落ち着こうとした。
すると、ビールのグラスが汗をかいていたので
グラスの水の雫がスーツのスカートに落ちた。
取締役「おお!大丈夫?スカート濡れたで!」
取締役がハンカチを取り出し、私のスカートにハンカチを当てる
・・・何故か、太ももを両手で撫で回しながら。
私「自分で拭けるので、大丈夫です。ありがとうございます。」
急いで手を振り払い、自分のバッグからタオルを出してスカートの上に置いた。
丁度良いところに店員が来て、飲み放題終了のお知らせが。
締めに、新入社員(私)挨拶をすることになり、適当にお話をした。
・・・こうして"悪夢の新入社員歓迎会"は終わった。