S-203 ヘラ首像

Ｓ－２０３　ヘラ首像　　　　　　Ｈ．４５×Ｗ．１９×Ｄ．２４ｃｍ　（ギリシャ・アテネ考古博物館収蔵）

昨日のヘラクレスとは敵対関係のヘラです。

ヘラはギリシャ神話の最高神ゼウスの正妻なのですが、なぜか存在感というのはそれほど大きくないように思います。特にここ日本においては、マルス、ヘルメス、アテナ、ポセイドンなどのオリンポス１２神が比較的親しみのある存在なのに対して、同じ１２神の仲間なのに”ヘラ”という名前はあまりポピュラーではないような気がします。

ゼウスが浮気しまくりのしょーもないダンナなせいか、ヘラは常にいらだっていて嫉妬心と復讐心に満ち溢れた存在としてギリシャ神話では描かれています。ゼウスにとっては４番目の妻であり正妻。

ゼウスとヘラとの間には

　エイレイテュイア（お産の神）

　アレス（戦争の神）

　へべ（青春の神）

という３人の子がいます。

今回の石膏像の本物はこちら、

ちょっと角度が違うので分かりづらいでしょうか。

顔の右半分の表面がざらついて傷んでいます。おそらくこの彫刻が設置されていた建造物で外側をむいていた面が雨風の影響をうけて痛んでしまったのでしょう。

余談ですけど、ヘラの石膏像というのはこの首像だけですし、ゼウスにいたってはいまのところ国内で製品化された石膏像というのは一つもありません。オリンポス１２神の中心の夫婦なのにいまひとつマイナーなそんざいなんですよね。

ちなみにゼウスの彫刻はこんなかんじ、

今回取り上げた、Ｓ－２０３　ヘラ首像は、私共の運営するオンラインショップ「石膏像ドットコム」で実際に購入していただくことが出来ます。以下のバナーをクリックすると、ショップに入れます。よかったら覗いてみてください。

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