S-225 エジプト王首像 | きょうの石膏像 

S-225 エジプト王首像


きょうの石膏像-S-225
S-225 エジプト王首像       H.33cm(パリ・ルーブル美術館収蔵)



これは、古代エジプト新王国時代の第十八王朝のファラオ、アメンホテプ二世(資料によっては三世という記述もあり)の彫像です。アメンホテプをかたどったスフィンクスの一部だったようで、それは後頭部の頭巾の形状でわかるのだそうです。


古代エジプトの歴史は、ざっと考えると


古王国時代・・・・・ギザ・サッカラの巨大ピラミッド郡の栄光の時代

中王国時代・・・・・テーベを中心とした発展。文化的な進化、特に文学の発展

新王国時代・・・・・大帝国の時代。カルナック神殿の建設、ツタンカーメンの富、アケナテンによるアマルナ時代などとにかく豊かな(周辺国からの富の流入)繁栄。

衰退期・・・・・・・・・アレキサンダー大王による征服。プトレマイオス朝はローマの属州に。


といった感じでしょうか。とにかくエジプト文明は4000年の長い歴史なので全体像を捉えるのはたいへんです(私もあんまりよく分かっていない)。


ちなみに、アメンホテプ1世はカルナック神殿の建設、2世は帝国の繁栄、3世はルクソール神殿の建造、4世はアケナテンとなって宗教改革を行いアマルナ時代を創出しました。この石膏像の2世は、歴史上ではちょっぴり地味な存在のようです。


この石膏像はオリジナルから直接型取りされた原型が出発点なので、石の欠けた感じがとてもリアルです。


きょうの石膏像-FR029

ルーブル美術館の本物。これは1994年の写真なので、現在はもっと違う展示の仕方かもしれません。



今回取り上げた、S-225 エジプト王首像は、私共の運営するオンラインショップ「石膏像ドットコム」で実際に購入していただくことが出来ます。以下のバナーをクリックすると、ショップに入れます。よかったら覗いてみてください。


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