T-504 女子トルソー(中)
このトルソーは出自は明らかではないですが、イヴ・クラインというフランスの現代アートの方の作品の素材として有名です。
イヴ・クラインは単色で作品を仕上げるということにこだわった作家です(またもwikiより)。
とにかく画面を一色で塗りつぶして”完成”という方のようです。他にも路上でジャンプするパフォーマンスや、裸のモデルに絵の具をぬって横たわらせたりという作品があります。
赤瀬川源平とかオノ・ヨーコが取り組んでいた活動に共通するようなアートなんだと思います(個人的にはこういった現代アートはピンときませんが)。
さて、このイヴ・クラインが「青いトルソ」という作品を残しているのですが、それはこの石膏像の女子トルソーをお気に入りのブルーで塗っただけというものです。IKB(イブクラインブルー)という特に作家がこだわった色彩で、確かに美しい深いブルーです。日本では、倉敷の大原美術館に収蔵されています。
「ただ色を塗っただけでアートかよ」と誰しもが思うでしょうが、その辺がアートなのかもしれません。
他にもサモトラケのニケとか、ミロのヴィーナスなんかを塗った作品もあるようです。2007年にパリのポンピドゥーで大回顧展が開かれたようですので、現代アートに詳しい方にとっては大作家さんなのでしょう。
そんなことで、この女子トルソー(中)はフランス出身である可能性は高いですが、いまのところはっきりした情報はありません。
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