お姉さま、……この一週間いかがお過ごしになられましたか?



……わたくしは乱れに乱れる運行ダイヤに振り回されつつ通勤し、停電にどぎまぎしながら自炊をし……。それでも働くことができることと、自炊することができることに感謝していたわけですが……。同居している友人は在宅勤務となり、「家で仕事すると、きりをどこでつけたらよいかわからなくなって、だらだら仕事しちゃって大変だわ」とかなんとか言っており……。

……が、ある日、帰宅後に夕食を作り終え、ご飯できたよと友人の部屋のドアをあけると……。


ベッドの上で寝転がり漫画を読む彼女の姿が……。


「な、なにやってるの」と震える声でわたくしが指摘すると、「え?」と彼女……。

……ほんと、どこで仕事を切り上げるべきか悩みようのようね……。だらだら仕事しちゃって大変なようね……。


……だらだらするのはそちらの顔の肉くらいで結構よ……。しかも何、その煌々とついた灯りは、つけっぱなしのヒーターはっと速攻で消させます……。ひ、品位を疑うわっ……。


彼女の部屋の電気を急いで消し、リビングの電気も消し……今宵は……


赤貧亭



キャンドルディナーです……。



我が亭の最強兵器”カロリエ”様の電源を抜いてしまっているため、パンがないなら、グリルでお焼き。もしくはフライパンでお焼き……。ということで、節電のためフライパンでフォカッチャを焼いてみました……。


料理名:フォカッチャ
作者:sekihintei

■材料(2~4人分)
国産強力粉 / 200g
水 / 140cc
ドライイースト / 小匙2/3杯
オリーブオイル / 大匙1杯
塩 / 小匙1杯
黒胡椒 / 少々

■レシピを考えた人のコメント
オーブンなしでフライパンで焼くフォカッチャ。簡単ですが、表面かりっと中もっちりと、本格的な味わいです。

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レシピでは強力粉となっていますが、実際は国産中力粉(地粉)で作りました。



発酵もレンジを使わず、常温で長時間発酵……。


赤貧亭


まあ、長時間と言えば聞こえはいいですが……


単に出勤前に捏ねて部屋に放置しておき、帰って着て焼いただけなのですがね……。



赤貧亭


しかし膨らむものです……。


なせばなるものです。なさねばならぬ、何事も……。



赤貧亭


鳴かぬなら、鳴かせてみようホトトギス。


……まあそれは違いますが……。


鯛の頭が50円だったので鯛のポトフ……。鯛の脂がじゅわっと溶けてですね……お安いけれども美味しいだけではなく、お肌にも良い!合言葉は「外で食べたら1,400円」です。


他、サラダがありつつ……これまた見切りで売っていた……




赤貧亭


ホワイトアスパラガスのバターソテー


……6本150円也……。

同居友人には「高級品よ。わたしが身銭切ったのよ」と熱弁をふるいましたが。150円です……。ですが、合言葉はもちろん「外で食べたら、一皿1,200円はとるわよ」です。



……いいのです、そう思いこむことが大事なのです。停電対策、節電の為に蝋燭の灯りで夕餉をとるのも、キャンドルディナーでムーディーだわと思いこむのです。……キャンドル灯りだといまいちな人もそれなりに見えるものです。……まあ、女性なのに大学時代のあだ名が「ガンジー」だった同居友人は、蝋燭の灯りと言う魔術を持ってしても、「イジリー」くらいにしかなりませんでしたが……。……ええ、在宅勤務がたたり、醜く太りだしておりましたからね……。



まあ、そういうことで、今後週末ディナーはキャンドルナイトとしようと……暗いと料理のあらも目立たないしと……心に誓った夜なのでした。。。