お姉さま、……冬は柚子風呂に限りますわね……。
柚子ぽん酢、柚子味噌と皮と汁を使った後の柚子を風呂に浮かべれば、その香りで癒され、ペクチンでお肌はつるつるに……。冬の乾燥肌の強い味方だわと、柚子が安い時を見計らって冷蔵庫に買いため、週に一度は柚子湯を愉しんでいるのですが……。
先の正月、実家に帰り紅白膾を作った際に柚子を使ったものだから、こっそり柚子風呂をしようと柚子を持って入ったのですが……。お姉さまや妹は苦手かもしれないと入った後に皮を持ち去り、素知らぬ顔をして「お風呂でたので次の方どうぞ」と告げましたところ、じゃあわたしがとお姉さまがお風呂に消え……。
……出て着て一言、「柚子入れた?」
わたくし、「あ、わかった?」
お姉様、「……いや、最初はわからなかった。なんか粒粒したのが浮かんでいたから、寄生虫の卵なんだと思った。ああ、あいつとうとう寄生虫いるようになっちゃったんだと思った」
……し、失敬ですね……寄生虫がいるって…・…。
とんだ濡れ衣です……。
そうしないと、後でお風呂に入った人が心臓麻痺で大変なことになってしまうかもしれませんから……。
……ということで、本日はこの時期の味覚柚子を使った豆腐料理。豆腐と若芽を柚子味噌でいただくという……ただそれだけの一品。。。
<材料 二人分>
絹ごし豆腐 1/2丁、塩蔵若芽 50g、味噌 大匙1杯、味醂 大匙1杯、柚子果汁 大匙1杯、柚子皮
<作り方>
・ 調味料を全て混ぜ合わせ、刻んだ柚子皮を混ぜます。
・ 若芽の塩抜きをし器に盛り、豆腐も器に盛ります。柚子味噌をかければできあがり。。。
実に簡単ですが、豆腐と若芽で美肌・美髪に効く成分がてんこもり、なおかつ低カロリーと嬉しい酒肴。さらに発酵食品である味噌でアンチエイジングや便秘解消にもなり、柚子のビタミンでさらに美肌……。日本酒、白ワインとも合い、乙女の味方の肴です……。
まあ、確かに身体の中に虫はいると思います……アル虫という寄生虫が……。