お姉さま、……美味しいものってやはり手間がかかりますよね……。
三十路女の同居生活。それぞれ役割分担がある我が部屋、料理はわたくしの担当となっているのですが、夏場の麦茶作りは友人(最近毛穴の開きが気になってきた三十路)の担当となっております。うちは麦茶パックではなく炒られた麦を買ってきての作りになりますので、湧いたお湯にざらざらと麦と入れながら、友人がぽつりとつぶやきました。
「麦茶を簡単に作れる方法ってないかしら」
「手間とひまを惜しんで美味しいものはできません」
……でました……本日の名言です。……いや、言ったのは自分ですがね……。自分で口にしながら、良い言葉だと悦に入りました。友人も反省しながら、生温かい目で見守ってくれました……。
……まあそれはともかく、美味しいものを作るには手間とひまがかかるのです。裏を返せば、手間とひまをかけたからこそ美味しく感じるというのもありますが……という前振りから……
お母様から携帯に、「キューちゃん漬けてみたよ~」とメールが入ったので、負けていられないと作ってみました……。きゅうりのキューちゃん……名前は可愛いですがなかなか手間がかかります。可愛い顔した悪女です。……ですが、出来上がった時の感動はひとしお。ぱりぱりした食感がなんともたまりません。ご飯が無限に食べれます。
休みなどの時間があるさい、そして安さからつい胡瓜を大量買いしてしまった際、お試しください。
<材料>
胡瓜 4本、鷹の爪 1本、醤油 200cc、酢 100cc、てんさい糖 30g
<作り方>
・ 胡瓜を洗い、5ミリ幅程度の小口切りにします。調味料を鍋に入れ、沸騰させ、火を止めたらそこに胡瓜を入れます。荒熱が取れたら胡瓜を取り出し、再び調味液を沸騰させ、火を止め、胡瓜を入れます……。
・ 熱い調味液にいれ冷まし、取り出し……という上記過程を4回繰り返したら調味液に2時間ほど漬けておきます。
・ あとは調味液から取り出し、水気を切ってタッパーなどに保管すればできあがり。
調味液はもったいないのでもう一度漬ける時にとっておきましょう……。