牛舎が火事なるシーンの撮影は死ぬかと思った編


◇ページ最後にUP毎に素敵な映画ポスター掲載します!


台本で牛舎ではなくて馬(北海道和種馬)が焼死する設定

 

で牛舎を見立てた訳です。

 

少し本の中身について触れます!

 

神田日勝の馬の絵が関係しています、

 

初頭に焼死した馬を世話するシーンがあります。

 

撮影は当然夜ですが

 

昼過ぎにはたくさんの消防車と消防士が待機

 

エキストラもかなり集めました。

 

牛舎の中に藁を積め、灯油をかけて

 

エキストラの動きを練習させ、

 

役者の立ち位置とカメラのピントも合わせ

 

本番を待ちます。

 

「点火」の声に数名が松明を小屋の中に投げ込みました、

 

あっと言う間に火は「メラメラ」と音を立てて、

 

立ち昇り

 

「用意」

 

「本番」

 

役者がエキストラをかき分け、一番前まで来るシーン・・・OK

 

エキストラと横並びで火事を見ているシーン・・・OK

 

もう一人の役者が来て台詞を交わすシーン・・・

 

さっきまで役者の横に立ってたおじさんがいない?

 

慌てて探しだして・・・OK

 

芝居はここまで!

 

カメラは燃え盛り崩れ落ちる牛舎を撮影・・・

 

録音部の助手さんはマイクの竿を精一杯高く上げ・・・

 

メラメラ・バチバチ・ゴーゴーなる音を拾っていました。

 

他のスタッフは彼らから5メートルは後ろにいましたが、

火事の炎の熱さに眩しさに、

目が髪が燃えそうでした。

「CUT OK」の声に

消火活動開始

なんと、カメラマンの片目(レンズを覗かないほう)の

周りは真っ赤に焼け火傷していました

来ていたジャンパーもナイロン製は少々チリチリで

録音部は髪がチリチリで顔も真っ赤

即刻、病院行き

そうです。

CUT・OK」が出るまで絶対

機材を止めてはいけないのです。

映画制作では彼らなしでは始まらないのです。

私も肝に銘じました。


ご拝読ありがとうございました! 


世界のアニキより



PS:ほんと熱くて死ぬかと思ったのと火事怖い、

でも大変迫力ある映像が撮れ醍醐味ある音が録れましたとさ!




Le Couteau dans leau

de Roman Polanski