身長が高いほど 短命 | 大局観

身長が高いほど 短命

1.データ
・動物では、同じ種の中では小さい個体ほど寿命が長い。

・栄養状態や社会環境が悪くない先進国では、低身長ほど様々な疾患の罹患率が低く、寿命が長いというデータが数多く報告されている。

・アメリカのある地域で、白人・黒人・中国人・日本人・ラテン系アメリカ人など体格に多様性の高い同じ地域に住む人口集団の解析では、中国人・日本人・ラテン系アメリカ人の方が白人・黒人より寿命が長く、それは身長が関連していることが指摘されている。

・何千人のプロ野球選手の身長と体重と死亡年齢のデータを解析したところ、身長が高いほど短命。

・映画スターなどの著名人を対象にした解析でも同様な結果(身長が高いほど短命)。

身長と寿命の関係
身長と寿命を検討した多くの研究をまとめた論文では、
身長が1cm高くなると、0.47~0.51年短命と報告されている。
10cmでは約5年の差。180cmの人は160cmの人に比べ約10年寿命が短い。

男女の差
男は女より平均して約8.0%身長が高く、平均寿命は7.9%短いというデータがある。
『男は女より約13cm身長が高く、寿命は6歳ほど短いということ。

この数値は日本人にも当てはまる。
1950年と2010年の30歳代の男女の身長差は12~13cm程度。
2012年の日本人女の平均寿命は86.41歳で、日本人男の平均寿命は79.94歳。
日本の場合、女の平均寿命が男より5~7歳長いというのは1965年以降ずっと続いている。1965年は平均寿命がまだ70歳前後のころ。
1950年代は平均寿命が60歳代だが、この頃でも女の方が3~4歳ほど寿命が長い。 


女の方が寿命が長い理由は、体が小さいから。
同じ身長で比較すると、女も男も寿命は同じという報告もある。つまり、男女を問わず、身長や体格が寿命を決めている


2.「身長が高いほど短命」の原 因
身長の高い人や体格の良い人は、カロリー摂取が多い。それが、短命の原因。

大きい人は成長ホルモンやインスリン/インスリン様成長因子-1のシグナル伝達系(最終的にはmTORC1の活性化)が亢進しているから、成長が良いが、これらのシグナル伝達系が亢進すると老化が促進されて寿命が短くなるというメカニズム。

(以上は、次の記事の要約)
http://blog.goo.ne.jp/kfukuda_ginzaclinic/e/90d393afa9205a1a4ca2295da3b5976e


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以 上