部活を辞めさせたがる親 | 『自分と家族の健康は、自前で築く』整体カウンセラーのブログ
昨日の続きです。



スポーツ部活は、確かにデメリットもあります。
しかし、メリットもあるのです。

この両面を見ないで、認めないで、
頭ごなしに「あんた、部活なんて辞めなさい!」
「どうせプロになるわけじゃないんだから。。。」と言う親がいますが、
これは親子の信頼を壊します。
大きな問題にもなりやすいので、注意して下さいね。

親子の絆を即効的に壊したいなら最高の言葉ですが、
親子の絆を深めたいなら最低の言葉です。



まず、スポーツの両面を見てみましょう。

確かにスポーツ部活は、生理不順や不妊症の温床だとも言えます。
スポーツは男用であっても、女用ではないからですね。

男でもスポーツをやりすぎると、
もしくは急に大学受験や就職などでパタリと辞めると、
スポーツ心臓と言われる心臓肥大になります。
すると、根性のない大人やマイナス思考の大人が出来上がったりします。
自分だけ逃げる人になったり、卑怯な人になりやすいです。

もしくは、怪我や偏りが耐えないので、
正々堂々とした若者にならず、
「バレなきゃ、陰でズルはすべき」
という発想のヤカラにもなりやすいです。

「スポーツマンシップ」
と言われますが、あれは
「スポーツをやっていれば、当たり前に培われる精神」
というよりは、
「スポーツをしていると普通は失われる当たり前の精神を、
継続できているなんて珍しいのでたたえる」
というのが、実情なようです。

なので、
難産の元になったり、脆い子が産まれる土壌になる可能性は多いにあります。

何度も言いますが10代では、スポーツは程々にするのが一番です。
(伝統芸などは、そうでもないようですが)
そして生理の時などは、堂々と休ませることが大事です。

現代のスポーツ観のままでは、練習をする程に体を壊したり、下手になります。
こうした習慣が、現代はまだまだあります。
これは早く改めて、次代へのスポーツへと進化させたいですね。



でも、
メリットもスポーツにはあるんです。

規律性ができるし、克己心や目標達成の快感を覚えます。

チームプレイも覚えます。
仲間とのコミュニケーション、生涯付き合える応援し合え、信頼できる仲間ができたりします。
これは現代では、掛け替えのない手段です。

だから、一概に否定することは、確実にメリットを殺すことにもなるのです。
整体真理教や、家庭内テロも辞さない健康原理主義に陥る前に、
氣を付けたい点です。



親になると、よくする失敗。
それは、ゴリ押しですよね。

子供の立場や考え、視座や価値観を無視して、
一方的に親の立場や都合、経験、価値観を押し付けるゴリ押し。

こんなゴリ押しをすると、それは子供達からは敵対行為と見なされます。
子供でなくても、上司でも部下でも同僚でも肉親でも、そうです。
親ではなく、目の上のタンコブとか、邪魔する人という位置付けに
なってしまうのです。

自分がいくら正しいと思っても思えても、
ゴリ押ししない嗜みが、誰にでも必要です。



だって、
子供の人生を生きているのは、その子供以外はいないのですからね。
過干渉は、子供を骨抜きにするので、避けたい所です。

子供という存在を、どう捉えているかが大事です。
私達はいくは親になろうが、所詮は本人ではないので他人ですよね。

だから、そんな他人ができることは、何か?
ということなのです。

それは、応援すること以外は本質的には何もできない
と言ってもいいのではないでしょうか。

これを応援以上に飛び越えて、
「自分(親)の思い通りに生きろ!」
とすると、大抵はドツボにはまります。
読者の中には既に、はまっている方もいるかもしれませんね。



10代が必要としていること、
10代にとっての価値観の主要なものは、
大抵は仲間です。

ましてその家庭が不十分である場合、仲間とさらに一緒にいたがる。
彼らにとって、部活仲間こそが、家族みたいなものです。
先輩も後輩も、真剣になって接してくれますからね。
真剣になって苦楽を、供にしますからね。
人間的成長がある場であり、大切にしている場なのです。

それを何もないと思わせている「血筋の家庭へ戻れ、帰れ」
とは、ある意味、本当の家族を殺せと言われているに近い仕打ちなのです。

だから、不用意な「部活なんて辞めなさい」は、
「本当の家族を殺して、偽家族に戻りなさい」
と言われているように思う子もいるのです。
親は、このことを忘れて欲しくないですね。



そもそも学校教育で、部活動ができたのは、
若者の余るエネルギーの捌け口を、設定したかったからです。

捌け口がないと、凄惨な暴力に走ったり、過度な恋愛をしたりと、
オーバーなことを人間の10代はやりたがりますからね。
10代は人間の獣性部分が、強く出てしまう時期なのです。

それで時には、変な集団に狂信的に取り組むことも、
巻き込まれることもあるのです。

なので、そうした方向へエネルギー鬱散をさせないで、
社会的な方向へ行かそうとした、
勉強に集中させようとしたのが始まりだそうです。



100年前なら農機具もないので農作業は、全部手作業でした。
だから、部活なんてそんな無駄なことをしている時間は、少しもなかった。
家族総出で毎日がサバイバルだったので、
家族との命懸けの仕事に勤しむ毎日だったでしょう。

だからこそ、日々の生き甲斐も感じていたし、
家族や土地の人々とは鉄以上の固い結束で結ばれていた。
現代のようにアイデンティティがぐらつくスキは、
寸分もなかったと思われます。
だからエネルギーを持て余して、他で漏らしている暇も余裕もなかったでしょう。

しかし、時代は変わって、
農機具も現れ、経済も法律も流通も変わり、
農家で暮らすことが難しい現代にさせられました。

部活で消耗しないと難しいでしょう。
これが今の時代の現実です。
(将来的には、『整体 虎の穴』みたいなのを作って、
ゴリゴリ鍛えることが望ましいと思いますが(笑)
今はまだその時代ではないので)



だから、子供が部活に興味を持ってしまったのなら、
親ができることは応援しかないのです。

大人として、人生や社会の先輩として、
アドバイスは必要ですよ。

でも、間違いも何も自分で学ぶしかないですからね、人間は。
間違いと判るまで、間違いから立ち直る過程まで応援するのが、
親のできる唯一の仕事なのかもしれません。

「スポーツには、危険があるのよ。
スポーツ以外でも、あなたが欲しいものは簡単に手に入るのよ。
それでも敢えてしたいのなら、危険が最小限になるように手伝うから言いなさい。
お母さん程度の人間では、できないことは沢山あるけど、
最大限あなたの青春に協力するからね」
くらいしか言えない、言わなくていいのかもしれないと思います。



応援者、協力者を邪険に扱う人はいないですからね。
信用するし、苦言も聴くようになります。
ゴリ押ししないと、こうした関係は比較的簡単に築けるものです。

彼等が大事にしていること、して欲しいと望んでいることを掴むことです。
そして、それにリンクさせて話すこと、アドバイスすることが大事です。

普通はこんな話し方をされることはないのですが、
しないと親子関係は今の時代、
シャボン玉のように脆く崩れやすいですからね。
注意が必要です。



くれぐれも、ゴリ押し、上から目線の頭ごなし、
先回りして理屈で押し込めるなどの接し方は、
くれぐれも控えて下さいね。


相手の考えとリンク付けさせた話し方が、人間関係には必須なのです。


「スポーツより子供達を追い込んだのは、実の親だった」
となりがちなので、十分気をつけて下さいね。



(感謝)



セルフ整体道場・新宿天心会   吉田直樹 拝
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