整体法の成り立ち | 『自分と家族の健康は、自前で築く』整体カウンセラーのブログ
戦前戦後に野口晴哉師主催で、大日本連合治療師会という団体があった時期が
この日本にはありました。

昭子夫人は
「先生はあのときが、一番楽しかったみたいね」
と私に言っていたことを覚えています。
実際、整体操法の外形が出来上がってきて、
整体的な理論も形になってきた時期であったからでしょう。



大日本連合治療師会には、そうそうたるメンバーが集まったようです。
野口師が名前を挙げていないだけで、参加された方はかなりいたと思われます。

その会では、秘伝と言われるものをみんな惜しみなく出し合った。
そして、各自実際の操法で使ってみて20名以上の実績が出たものだけを報告した。
こうしてメンバーの手で効果が確認取れたものを編纂して、
整体操法として残したのです。

治療師会の主要なメンバーには、
「皮膚病一切奇妙」「人間は、玉でごわす」で有名な野中豪策師。
永松活点」いまの「排毒活点(腹部第五)」の発明者の永松卯造師。
尾骨だけで万病を見抜くと言われた宮廻清二師。
足や手の専門家である、足心道の柴田和通師。
愉気法の原型の一つであるプラーナ操法提唱者の山田信一師。

他には、
978操法の発明者 梶間良太郎師や、
カイロプラクターの方や鍼灸の方、
日本中の漁村を訪ね歩き蘇生法を研究した方などもいたそうです。

野口師は彼らを“同志”と呼んで、お互い一目置き合っていた。

もちろん、
野口師にもっとも影響を与えた霊学道場の松本道別師、
活元運動の大元を提唱していた松原皎月師
正体術の高橋迪雄師ら
の先師達の足跡も、今の整体にも色濃く見て取ることができます。


彼らが心血を惜しみなく注いだものを、野口師の感性で選りすぐり、
検証して残ったものをアレンジしたものが『整体操法』と言われるものなのです。

これが、今は隠匿されている整体の正史と言えます。





天心会  吉田直樹
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