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子どもに広がる抗精神病薬の薬害

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精神科医を訴えよう
http://ameblo.jp/seisin-iryo0710/entry-10112796811.html


子どもに広がる抗精神病薬

2008/3/28(金)

精神医療産業の戦略

前回あんな記事を書きながら、もう更新します。ほんの少し時間がとれたので。

先日、アメリカで子どもたちが双極性障害と診断され、抗精神病薬などを投与されている実態を紹介しました。
http://blogs.yahoo.co.jp/kebichan55/40914458.html

http://blogs.yahoo.co.jp/kebichan55/40941027.html

誰かがYou TubeにCBSドキュメントの動画をアップしてくれたようです。コメント欄でも紹介されていましたが、改めて紹介します。
http://jp.youtube.com/watch?v=8WCbQsLxEqk
http://jp.youtube.com/watch?v=QNDh1DBxQSA

これに関連する情報がありました。時事通信の国際ニュースです。
2008/03/28-09:39 制裁金など4億円=抗精神病薬販売で司法省と和解-大塚製薬米現法
 【ワシントン27日時事】大塚製薬の米現地法人大塚アメリカ・ファーマシューティカルは27日、抗精神病薬「エビリファイ」の販売をめぐる問題で、民事制裁金など400万ドル(約4億円)の支払いに同意し米司法省と和解した。同省が同日、発表した。
 エビリファイに関しては、米食品医薬品局(FDA)が成人の精神分裂症やそううつ病の治療薬として認可。大塚側は2002年から05年にかけ、使用対象として認可されていない小児科や認知症関連精神病の治療に使われることを知りながら、販売・使用を奨励した疑いが持たれていた。

この記事を見て思い出しました。そういえば、2007年5月10日付のThe New York Times では、小児に対する抗精神病薬の投薬が急増している背景に、製薬企業と精神科医の金銭的繋がりがあることを示す特集記事が掲載されていました。
http://www.nytimes.com/2007/05/10/health/10psyche.html?pagewanted=1


ミネソタ州は製薬会社から医者への金銭の授与を公開する必要がある唯一の州のようです。そのため、以下のような興味深いデータが明らかになりました。
・2000年から2005年にかけて、製薬会社がミネソタ州の精神科医に授与した金額は6倍になり、小児への抗精神病薬の処方は9倍になった。そして、小児に使用された抗精神病薬の費用は14倍になった。

・非定型抗精神病薬を販売元から5000ドル以上を受け取っている医師は、受領額が5000ドル未満の医師に比べて非定型抗精神病薬の処方回数が平均3倍多い。

・2000~2005年に精神科医は製薬会社から中央値(メジアン)で1750ドルを受け取っていた。精神科医が受け取っていた金額は、ミネソタ州の他のどの専門医よりも多かった。

非定型抗精神病薬とは、リスパダールやセロクエル、ジプレキサやエビリファイなどの新型の抗精神病薬のことを指しますが、小児に対して適応が承認されていないケースに使われていることが問題になっています。

エビリファイは、日本では新しい薬です。2006年1月に承認され、6月から販売されています。しかし、副作用について多くの事例が報告されています。医薬品医療機器総合機構に報告された副作用と疑われる症例の件数を見ると、2006年度は突然死3件、悪性症候群15件、自殺既遂7件、自殺企図12件でとなっています。

http://www.info.pmda.go.jp/fsearchnew/fukusayouMainServlet?scrid=COUNT&evt=YEAR&name=%25A5%25A8%25A5%25D3%25A5%25EA%25A5%25D5%25A5%25A1%25A5%25A4&fuku=&root=1&srtnendo=2&pID=1179045+++++&nendo=1

2007年度の報告については、4月~9月分、つまり半年分にもかかわらず、突然死4件、悪性症候群12件、自殺既遂6件、自殺企図3件となっています。

http://www.info.pmda.go.jp/fsearchnew/fukusayouMainServlet?scrid=SCR_LIST&evt=COUNT&pID=1179045%20%20%20%20%20&name=%A5%A8%A5%D3%A5%EA%A5%D5%A5%A1%A5%A4&fuku=&root=1&srtnendo=2&nendo=0

2007年度は、10歳代の女性の突然死が報告されています。

http://www.info.pmda.go.jp/fsearchnew/fukusayouMainServlet?scrid=SCR_LIST&evt=SHOREI&pID=1179045%20%20%20%20%20&name=%A5%A8%A5%D3%A5%EA%A5%D5%A5%A1%A5%A4&fuku=&root=1&srtnendo=2&type=1&page_max=100&page_no=1

小児に安易に向精神薬を投与する精神科医は、一体何が動機になっているのでしょうか。子どもの生命や健康を守りたいと切望しているのでしょうか。それとも、The New York Timesの記事が示唆するよう、単にカネが動機になっているのでしょうか。

まもなく2人目の子どもが生まれますが、その子がこれから安全に暮らし、健全に育っていく環境を作るのは私の責任でもあります。アメリカのように、子どもが精神医療産業のマーケティングの標的とされる社会にはさせないつもりです。

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kebichan55@yahoo.co.jp


(転載元精神科医の犯罪を問う)

http://blogs.yahoo.co.jp/kebichan55/41120533.html