お尻に耳をつける方法 | 成績110番

成績110番

子どもの成績を上げるための具体的方法を紹介しています。

今回は

「お尻に耳をつける方法」

についてお話したいと思います。
これもアンケートからの話です。

私のところにはいろいろタイプの
お子さんが指導に来ます。

「学年トップの子」
「成績が普通の子」

「学年ビリの子」
「学習障害の子」

「不登校の子」

など。私の専門は

「トップの成績の子だけです」
「不登校の子が中心」
「学習障害の子が中心」

と「専門」を打ち出せばいいのですが、
そういうわけにもいきません。

本当にいろいろな子がきますので
すべての子に対応していきます。

そして、専門であればそのことを深く
勉強していけばいいのですが、本当に
いろいろタイプの子が来るのでそうい
うわけにもいきません。

ですが、いろいろな子を指導している
と面白いのは

「いろいろな指導の仕方が身につく」

のです。アンケートを拝見していて
思うのが親が考えるのは

「子どもを自分と同一視しがち」

ということです。どういうことかとい
うと

「自分はこうだったらから子ども同じ」

と最初に思ってしまうのです。

==================================
「自分は国語ができたのに
 子どもできない」
→子どもはできるという前提

「自分が国語が出来なかったので
 子どもも出来ない」
→子どもは出来ないという前提
==================================

と自分と子どもを関係づけてしまいま
す。また、経験が

「自分の経験しかない」

ので

「親のやり方で子どもを教える」

のです。例えば、

「自分は読書をして成績が上がった。
 だから、子どもも読書をさせる」

「自分は何回も漢字を書いたから、
 子どもも何回も書かせる」

という具合です。もちろん、

「この方法は間違っているわけでは
 ない。正しい方法」

です。当然ですが、私もこの方法を使
います。ですが、なぜ結果が出ないの
かというと

「子どもに合っていない方法」

なのです。指導で気をつけないといけ
ないのは

「正しい方法がすべて子どもに使える
方法ではない」

のです。また

「タイミングの問題」
「言葉のかけ方」

によって

「結果が出ないこともある」

のです。それには

「子どもをよく観察する」

のです。決して

「教材」「やり方」

ではありません。

少し私の裏話をしますね。
私はいろいろなタイプの子を指導し
ます。

指導は専門ですが、

「トップレベルの子」
「学習障害の子」

「成績ビリの子」

の専門ではないので、生徒が来たとき
に何をするのかというと

「お尻に耳がついている」

くらい、

「相手の言うことを聴く」
「相手の動きを視る」

のです。例えば、こんな感じです。
最初に

================================
「部活はしているの?」
「はい。野球部です」

「ポジションは?」
「ライトです」

「じゃイチローと同じだ」
「はい」

「打順は?」
「6番です」

「おー。じゃ影の4番だ。
 打力はあるの?」
「まあ、普通です」
===============================

会話をしていると

「ただの普通の会話」

ですが、これも指導の一環で、この
話でも私の頭の中ではフル回転をし
いるのです。

先程の会話の中に自分の心の声を
入れると

================================
「部活はしているの?」
「はい。野球部です」

【心の声】
(じゃ説明には野球を例えたらいいな)
(人間関係は野球部に影響されるな)
(礼儀正しいかな)

「ポジションは?」
「ライトです」

【心の声】
(イチローと同じ。イチロー好きだったら
 イチローの話をしたら心に響くかな)

「じゃイチローと同じだ」
「はい」

「イチローは好き?」
「はい」

【心の声】
(イチローの話を例えにすればいいな)

「打順は?」
「6番です」

「おー。じゃ影の4番だ。
 打力はあるの?」
「まあ、普通です」
================================

こんな感じです。そして、大切なのは

「相手に情報を得て相手に合わせた
 方法を考えていく」

のです。もちろん

「他の子と同じテキストを使っていても」

です。見た目は

「同じ指導」

ですが、この後はいろいろ細かく違って
来るのです。

また、こんなこともあります。
子どもはよく落書きをします。

「授業中にやってはいけない」

と注意をするのは簡単です。
ですが、最初は子どものやっていること
をずっと観察していくのです。

もちろん、見ていないようで・・

「落書きはダメ」

と言いながら、それを見て、例えば

「落書きは上手かどうか?」
「落書きは色を使うかどうか?」
「どこに書くのか?」

などです。

「落書きで何がわかるの?」

というとこんなことがわかります。

================================
「落書きが上手」
→観察力はあるかも知れない。漫画を
 描くにはよく観察しないと描けない
 から

「色を使う」
→色に興味があるなら色を使った説明
 すればわかるかも
 色を使ったノートを書かせればいい
 かも知れない
================================
子どもによって

「興味が違う」

ので、子どもの

「心の琴線に触れるもの」

があればそこから

「子どもがやる気になる」
「子どもが興味を持つ」

のです。また、

「子どもに対する言葉のかけ方」

も変わってくるのです。まずは

「子どもを十分観察する」

ようにしてください。また、

「子どもの話を聴く時間を持つ」

ようにしてください。そうすると

「子どもを教えるときのヒント」

にもなります。

ちなみに、私の場合は「色に興味がある」
とわかったら

動詞に色を付けてみる
マインドマップを作らせる

ということをしています。もちろん、
人によってバラバラですが・・・。

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