本日はNHKの『ナンダコリャ・コレクション 今度は俳句だ!』の司会。

 宗匠に金子兜太さんを迎えて、なぎら(健壱)さん、(高橋)源一郎さん、箭内(道彦)さん、(大宮)エリー吉行(和子)さん、(富士)真奈美さん、山里(亮太)くん、假屋崎(省吾)さんなどなどスター選手の数々を一堂に集めて「変わった句と思われる有名句(例えば、「とととととととととと脈アマリリス」)」の選句会。

 他人の選んだ句ががぜんよく見えてくる「選句マジック」も多々起き、座の文芸ならではの『風』が吹いた(昔、この、その場でこそ他人の解釈が自己自身の評価の幅を広げ、対峙する軸を変えてしまうという、自在な“風”の存在を理解せず、家で付けてきた評価点に忠実にやりたいといった機械同然の馬鹿がいて、まったく無粋の限りであり、抽象的にもIQが低いため、俳人のすご腕お爺さんにほぼ完全に無視され続けた自称作家がいた。名前を確か辻仁成とか言っていた)。

 また、兜太さんいわく「せいこうさんは一年半前より声が大きくなった。素晴らしいことだ。俺はそこにある種の嫉妬を感じた」のだそうで、89才の現代俳句界の重鎮は、俺の声の元気さをなぜだか対等にうらやんでいたのである。

 兜太さんの途方もないこの価値観の幅が、すげえ!


 オンエアは9月なので、お楽しみに。



 そこから大急ぎで移動してエゴラッピンの日比谷野音。

 俺の担当はなにせラストの一番盛り上がるところの曲、しかもあり得ないほど早いBPMでのラップ&ラガマフィン!
 正直、直前には胸が詰まるほど緊張した。
 そして、舞台の上で失神してた。

 テレビのためリハをしないたかったので、スピーカーから音が返ってくる範囲を把握せずに体が外へ飛び出し、ほとんど舞台中の音が聞こえていない状態でのラップ(!)になったのだ。
 何かしら堂々と見えていたのは、単にキャリアがなせる技である。

 いやあ、以後はこんなスケジューリングは絶対にやめてもらおう。
 中で鳴っている音を確認するだけで、実際のパフォーマンスへの自信が違ってくるから。

 打ち上げからフェイドアウトした浅草住民仲間(森くんのぞく)は、帝国ホテルでそれなりのバーガーにビールを飲んでお疲れ会。
 大人です。



 ちなみに、今日の風呂上がりから、俺はふんどし

 いいなあ、ふんどしは。
 自由が気がする。