金曜深夜、関東ローカルの生放送『虎の門』でいつものようにいくつかのコーナーを担当。
 ここ数ヶ月、カンニングの竹山くんがADとして参加しているのだが(実際フロアでカンペを出していて、このカンペのタイミングがいい!)、さすがに今回は休むだろうと思っていた。
 が、ちゃんといる。ちゃんといて、カメラに映らないのにきっちりカンペを出している。
 番組が内容としては終了すると、最後にカメラは竹山くんを横から映した。カンペには「VTRへ」と書いてある。そして、流し出されたのは4分ほどのカンニングの漫才。『虎の門』でかつて生放送されたものである。終了後、無音の中でカンニング中島くんへの追悼の辞がテロップで出た。竹山くんにいっさいコメントを求めないのは番組の誠意であり、愛情のあらわれであり、『虎の門』らしい品のよさだった。
 俺はすでに自分のコーナーが終わっていたのであえて楽屋で観ていたのだけれど、スタジオで竹山くんとともにVTRを目にしていたらたぶん感極まってしまっただろうなあと思う。
 
 土曜日は『世界一受けたい授業』の収録で、今年最後のテレビ仕事。
 帰って新作日本映画を一本観たが、あまりのひどさに頭に来てビデオテープをごみ箱に突っ込む。
 作らない勇気、作らない誠実さというものもあるのではないか。
 
 2月24日の「文芸漫談」のため、大岡昇平さんの著作をあれこれ読んでいるが再読の『武蔵野夫人』や『俘虜記』などはともかくとして、未読だった『事件』がやたらに面白かった。大岡文学の中の裁判ものを避けていたことを猛省。

 あ、それから、『PLANTED』3号も無事発売されておりますので、是非お買い上げください。
 今号は真心の桜井、ワタナベイビー、バタ犬の池田、みうら(じゅん)さんなどなど、面白いメンツが植物と出会っております。
 ここでの売れ行き次第で来年の発行スケジュールが大きく変わるわけで(笑)、どうかひとつ。
 
 もうひとつ。ここだけの話だが、金曜の生放送の前にみうら(じゅん)さんと、スライドショーの打ち合わせ。来年、スライダーズはとんでもない暴挙に出る!