こんにちは【運の法則】でラクに開運:青樹庵です
大昔のお話です。
中国や朝鮮に行くためには
風を利用していました。
行く時は西風が吹く時期、
帰るときは東風が吹く時期、
1年に1度しかチャンスはなかったわけです。
空海(弘法大師)は、
[高野山]真言宗の開祖です。
[比叡山]天台宗の開祖、
最澄(伝教大師)とともに
朝廷の遣唐使として4艘の船で中国にわたりました。
途中で嵐にあい2艘は沈没、
[最澄]の乗った船は予定通り、
天台山に行くことができました。
一方、
「空海」が乗った船は嵐にほんろうされて、
都とは遠い長安に流れついたの。
さて、ここが運命の分かれみち。
当時、
「最澄」はすでに名僧としてエリートのトップを走り
「空海」は名も知られていない新人でした。
2人の関係には天と地くらいの差がありました。
・遣唐使の長として唐の都に着き、
正統な学問を学んだ「最澄」は、
だれが考えても運の良い人です。
・僻地に流れ着いて
密教[正統から外れた学問]を学んだ「空海」はとなると
これはもう運の悪いとしか思えません。
ところが、そこに、運という[ワケのわからない気まぐれモノ]が介入すると、
方程式とおりに行かなくなるんですよね。
はい、
わたしたちが
フシギでしかたがない
人生の流れについてのお話です。
当時の朝廷では、
嵯峨天皇が即位されたのですが、
天皇は皇子の頃から
[密教]に並々ならぬ関心をお持ちになりましたよ。
天皇は2人の帰国後、
何かにつけて[空海]を重用します。
[空海]はあっというまに
「最澄」と肩を並べる名僧として大きく飛躍することに。
「空海」にとって、
幸運のカギ その[1] 長安には「恵果上人」がいて[密教]を伝授された。
幸運のカギ その[2] 長安では[占い]がさかんで[占星術]を学んだ。のちに[九星学]として発表します。
もし、
「空海」の船が流されずに都に着いていたら?
[密教]や[呪術]を知ることもありませんし、
朝廷で活躍することもなかったでしょう。
もちろん一介の留学僧として
後世に名を残すはずもなく。
こういう実例を見ると
目前のことだけで運が良いとか悪いとか、
先のことはわかりませんね。
”風のいたずらで変わった運命”の例です。
こんなことは、
あなたのまわりにも無数に有るはず。
だから目の前のことで
良いとか悪いとかは決められないのです。
いまを一生懸命生きていれば、
10年後20年後は
どう飛躍するか分からないのが人生。
手を抜かないで進みましょう。
青樹でした
星、波動を良くする特効薬