番組の質。というのは捨てて来たところがあるのですよね。


いつかも書いた気がするのですが「カレー屋を開店します」と言っていざ客が営業時間に来てみたら


「すいません、まだ準備ができてません」


とやって客に無駄足させたらぜったい2度と来てくれませんから、毎週決まった時間に番組を提供する、システムの構築を最優先してきました。


(事実、「すいません」をやったところでなんとも思わない連中ばっかりだった)



だから今だに私が一番厳しいのは


「夜7時になったらどんな事情があれ放送を開始し、8時になったら確実に終わる」


という点で、逆に言えばそれを満たしている間は「なんだ、このクソ番組は!」と思っていてもそれは言わないようにしてきました。




実は「質」には踏み込めない、理由があったのですよね。




4年前、当時学生だった私は放送部通信にこんなことを書きました。




ラジオ、番組、玉子焼き by SEIJI: 放送部通信

http://shimadai-hosobu2.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_2514.html



今と恐ろしいまでに言うことがブレてないのですが、これが当時3年生だったななえさんやまいてぃさんから非難されました。



「伊藤さんにおもしろくないとか言われたくないです。」



「誰とは言いませんが他の人もイヤだって言ってます。」



「もう放送部通信にそんなことを書かないでください。」




なんとナイーブな。



身内の俺の、しかも婉曲な表現ですら耐えられなくて、世間一般やインターネットから寄せられる批判に向き合えるのか?


「放送」というのはたくさんの人に聴かせる、見せるから「放送」なのだぞ?


批判されるのがイヤならば公開なぞせず、mixiの日記のように友達同士で傷の舐め合いをすればいいではないか。




さらに、ななえさんが自分の番組らじおりあんについて、こんな風に語っているのを漏れ伝え聞きました。




「今のリスナーさんと、R-waveのみんなと楽しくやれたら、私はそれでいいの♪」




リスナー数、当時1桁。



見学をしていたちゅうそんをして「SEIJIさん、これすっげーつまんないですよ。」「よく怒って辞めさせませんね」と言わしめたらじおりあん。



「ずがーん どどどど おらぁ!」という謎の奇声をあげるだけののっつーのアニメ劇場。



自分のことを棚にあげて他人にエラソーにダメだししまくるゾエくんと水商。

 (アレを見て"俺は他人にダメは出さないでおこう"と心に誓った)



自分達といつものリスナーとでやってる内輪うけゲームみたいなの。

(「うちは掲示板のカキコみが多いんです☆」って答えの短レスばっかりだが?)





そんな番組を垂れ流しておいて「私たちが楽しければ、これでいいの♪」だと?





あの時思い知らされました。




こいつらがいる限り、「学生の力で人に喜んでもらう」という私の理想は成し遂げられない。




ただ、スタートアップの今は何よりも頭数が必要。



だから"枯れ木も山の賑わい"として今は置いておいてはやるが、いつかこういう自己満足のオナニーがしたい連中は一掃してやる。



それまでは我慢。優先させるべきは「組織」と「番組製作」のシステム作りだ。




三島さんとか角さんに「私、学生キライなんですよね~」とか言って驚かれるのですが、私の中では未だに学生は”あのレベル”



「ボクがおもしろくはなせるようになったのは~」


「ここで質の高いトークになれてくると、普通の会話が物足りなくなって~」


「今日の○○の話はとても盛り上がって、リスナーさんに喜んでもらえたようで~」



とか後輩にしたり顔で語っているのをきいて、



「ななえさんはもういなくなったが、言っていることは50歩100歩だな。」



と開いた口がふさがらなかったのは去年の夏ぐらいのお話。



その間も友人・知人・知り合いの「伊藤くんのところのラジオを聴いたけど・・・」という奥歯に物がはさまったような物言い、ネットや世間から寄せられる厳しい声。FMいずもやDARAZ-FM、タマステージの惨状。




恥ずかしい。そして、情けない。



そう思っていました。



ただ、それが「ん?」と思ったことが少し。




去年の秋ぐらいにNoisyNightに莉奈ちゃんのかわりにさわこがでてくれた時の本番中



「さわこの、この話。かなりキツくなっているのにさわこやめへんなぁ。


 勘がいい奴やからキツくなってきたらわりとすぐ強制終了するのに


  今日に限ってはえらい深入りするなぁ。」



と思っていたのですが、本人も「失敗した」と思っていたらしく帰りの車に乗った瞬間の第一声が




「SEIJIさん! ダメ出しお願いします!」






これにはかなり感慨深いものがありました。



ななえさんやまいてぃさんはよってたかって私に悪口を言わせまいと放送部通信に「お題」などというよくわからない制度まで作ったのに。



今の部員のさわこは、この俺に、望んでダメ出しを求めるか。




正直、同じサークルの構成員とは思えず、隔世の感がしました。



これが「組織としての成長」かもしれん。と、とても喜んでいました。





あとゆかちゃんも、さわこのように進んでダメ出しを求めるというわけではないけれど、私がちょっとでも感想やアドバイス的なことを言い出すと、顔が変わる。


一言一句を聞き漏らしはしないぞ!という強い表情で私の言うことを真剣に聴いている。


これもすごく高評価で、だから私もできるだけ木2は収録スペースで聴くようにして、思ったことは伝えたり、教えたりするようにしています。



そういう二人を見て私は思ったのですよね。



「私たちが楽しければそれでいいの♪」ではなく「もっと上手くなりたいです」という君たちの強い気持ち、しかとうけとった!




ということで、「らじお千里」の相方はさわこで、「NoisyNight」の相方はゆかちゃんにしています。




塾講師の頃の勉強会でもそうであったように、よりしっかり教えるには「同じ教材」を使って「授業」をさせ、そして自らもやってみせ、その上で「その差」「どうすればよかったのか」「注意点・ポイント」を申し伝える、そういう形式がベストだと思うので、同じ番組でなければリアリティをもって教えてあげられないので。



またいつか勉強会すると言ったときも、あえて希望者だけの参加にした時。



ゆかちゃんとさわこは来るだろうと思っていたけれど、1年生を中心に入るかどうかの限界の7人ぐらい来てくれました。



今まではオナニーのサークルだったが、下にいけばいくほどに向上心と向学心が旺盛だ。



ようやく「質」に踏み込める土壌ができてきたのかもしれない。




この前、みしまや田和山店にお邪魔した時、私がしゃべり出すと社員の皆さん「おお!」という顔をしてくれた。 たぶん、少しはプロっぽく見えたのだろう。



でもそれは10年前に柴田先生と西川先生にもらったモノ。ハタチの若者でも充分

手にいられられる技術だ。



10年経った今、尊敬すべき先輩からもらったものを受け継いでくれる学生ができてくれることを心から願っている。



来年の1年生はもっとすごいコトになるんじゃないかと今からわくわくしています。



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