昨日はメキシコで獲れる太平洋クロマグロ4割削減について書きましたが、今日は地元岩手県で獲れるクロマグロ削減の話題
先月24日、太平洋クロマグロの資源管理のための未成魚漁獲制限について、水産庁と岩手県定置網漁関係者との意見交換会が盛岡市で開かれました
現在岩手県のクロマグロの水揚げ量は年間100~300トンで推移
下の表は平成20年の岩手県で漁獲されるマグロ類の漁法別水揚げ量を示したグラフ
クロマグロはほぼ全てが定置網で漁獲されています
そして定置網で漁獲される9割が30kg未満の未成魚と言われています
水産庁は資源状況や国際情勢から国内で漁獲される30kg未満の未成魚の漁獲を来年から50%削減するよう全国の漁業者へ呼びかけています
岩手県の定置網漁も例外ではないみたいです
それにたいして岩手県定置網漁業協会は網に入るのを待つ定置網の特性からマグロだけを選んで減らすのは不可能だと反発
実行可能な漁法を示すよう求め議論は平行線をたどったようです
下の画像は定置網の構造とその特徴を示した図です
定置網漁は“待ちの漁業”と言われています
魚の通り道に網を仕掛け、網のなかに迷い込んできた魚だけを獲る漁法なため、資源には比較的優しい漁法と言われています
定置網を構造上、網の奥に誘い込んだ魚だけを獲るのですが、クロマグロだけを放すのは確かに難しそうです
資源が減っている以上、漁獲量を削減するのは当たり前なのですが、日本で獲れるクロマグロは定置をはじめ、曳き縄、延縄、巻網と多種多様な漁法で獲られます
どこの漁法をどのくらい減らすかというのは生活がかかっている漁師には死活問題
ゆえに水産庁は難しい舵取り役ですが、丁寧な説明を続け漁師の方が納得するような政策を考えていただきたいと思います
●浜田漁業部HPはこちら⇒ http://hamada-gyogyoubu.co.jp/
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