瀬上の森、そしてホタルの自生する豊かな自然が、今・・・ | 瀬上の森から、、、(瀬上の森パートナーシップ SMP)

瀬上の森、そしてホタルの自生する豊かな自然が、今・・・

横浜最大の緑地である円海山周辺はすっかり夏模様。たくさんの生きもののにぎわいが感じられます。その大きな森の一部を構成し、横浜を代表するホタルの自生地である瀬上沢には、今年も数多くのホタルが飛び交い、たくさんの方々がこの風物詩を楽しまれました。ところがその一方で、大変残念なお知らせをしなければなりません。



瀬上沢の入り口にあたる山手学院裏から舞岡上郷線という道路をはさんで上郷高校の周辺に広がる緑豊かな森の開発計画が動き始めました。(略図を参照ください) 破壊される森の規模は約20ヘクタールで、これは横浜スタジアムが8~9個入るという大規模なものです。また開発予定地の真ん中を、ホタルの自生するいたち川の支流が流れています。開発計画では、集合住宅、宅地、ショッピングセンター、フィットネス施設などが建設される計画です。自然環境の保全に対する関心が大きく広がっているこの時期に、都市計画の線引きを変えてまで(市街化調整区域から市街化区域に)開発を進めることに疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。

開発計画略図


現在、横浜市や神奈川県が開発を認める調整段階に入っていると聞いています。早ければこれから1年半程度で着工、ということが想定されます。近くにお住まいの方々は、是非今後の動きに注意を払ってください。



首都圏に残された貴重な大規模緑地、そこに住む多様で数多くの生きものたち、自然とのふれあいや学びの場、子供たちの新しいふるさと、それはその土地に住む人たちはもちろんのこと、多くの人々にとっての共有財産です。瀬上は横浜最大規模のホタルの自生地として有名ですが、たくさんのホタルが自生するということは、多様な生きもののつながりが残っているということであり、それを支える土や水や空気を含めた生態系そのものが維持されている、ということでもあります。また開発予定地には、私たちの祖先の生活をうかがうことのできる文化遺産(横堰)も残されています。


今回の開発計画をきっかけに、あらためて瀬上の森やそれにつながる円海山緑地を保全し、多様な生きものたちを次の世代に残してゆくにはどうすればよいのか、一緒に考えてみませんか。

私たちは、地域の自然や生きものや文化遺産に関心を持つ広範な方々やグループにこの呼びかけをお届けし、共に情報を共有し、現地の視察や自然観察を通じて考え、行政との対話も進めていきたいと考えています。またこの活動が特定の政治団体や思想に偏ることのない運営を心がけて参ります。瀬上沢のこのような状況に関心のある方、情報をお持ちの方は、下記までご連絡ください。



「瀬上の森・パートナーシップ」


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