WWS吉田氏: EGX 2015開発者セッション・インタビュー | みらいマニアックス !

WWS吉田氏: EGX 2015開発者セッション・インタビュー




(Michael Pachter氏の、今世代が最後のコンソールになるという予測について)
「マイケルの話は愉快ですよね?(会場笑)

(Vita後継機について)
「難しい質問ですね。皆さんスマホをお持ちでそれで手軽にゲームをプレイできますし、スマホのゲームは無料……始めは無料(F2S)ですからね。
「自分はVitaは本等に好きだし、デザインの時にはあらゆる部分に力を尽くしてきました。タッチ操作のゲームは面白いですよね。この操作系でも実に良くできているゲームは沢山ありますし。ですがスティックとボタンのあるゲーム機は全く別格ですが。
「皆さんと同じように、携帯機でのゲームと言う文化がこれからも続くことを願っていますが、今はモバイル・ゲームが支配的ですし、状況は良くはありませんね…

(ソニー以外で一番好きなコンソールについて)
「家では娘とWii Uのゲームを沢山プレイしています。10代の娘が二人いて。そういう感じです。

(初代PSが、当初の予定通り任天堂の周辺機器になっていたらどうなっていたと思うか)
「(笑)…ただ言えるのは、私たちは任天堂さんにお礼を言うだけの理由がありますね。…彼らがしてくれたことに対して。(会場笑)


みらい的コメント:


非常に面白いインタビュー。

個人的に特に興味深かったのは、まずPS開発時のクタラキ氏と仲間達のエピソードだ。

超優秀だが部下にとってはついていくのが難しいところとか、頭の切り替えが早くちゃぶ台返しをなんとも思わないことあたり、ちょっとジョブズ氏を思わせる。

当時の巨大デベロッパだったナムコはPS初期を支えた重要なパートナーだったが、その営業をしていたのが吉田氏だったのは初めて知った。


吉田氏は、クタラキ氏から平井氏への交代は、PSの重心がハードからソフトへ移るのと時を同じくしたものだったと語っている。ハード開発チームとソフト開発チームが密接に連携するようになったのも平井氏の方針で、そこでソフト開発側のキーマンとなったのが吉田氏だった。

Kaz平井氏のPSにおける役割はさほど注目されてこなかったが、実際には極めて重要なものだったというのは興味深い。


ちょっと長いが、日本人的には吉田氏の英語は極めて分かりやすいし、興味のある向きは是非。