西田宗千佳氏: 任天堂における岩田氏の功績と蹉跌 | みらいマニアックス !

西田宗千佳氏: 任天堂における岩田氏の功績と蹉跌

「岩田氏がDSで採った策は,二画面とペン,タッチセンサーという要素を生かす「Touch! Generations」というブランド戦略だ。このブランドがつけられたソフトは,ゲームにこだわることなく,知育や辞書などもあった。大ヒットした「東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング」(通称脳トレ)も,このシリーズである。

「そうした手法を軸に開発されたのが,据え置き型ゲーム機である「Wii」だ。(略)モーションを使ったゲームの可能性を示したのだ。そしてこの製品こそ,まさに「岩田 聡の作品」とでもいうべき性質を備えたものだった。タッチにしろモーションにしろ,任天堂が発明したものではない。だが,ゲーム機にわかりやすい形で実装し,「Touch! Generations」ブランドで象徴的なソフトを供給することで,DSとWiiが「今までにないゲーム機」という印象を,多くの人に与えることに成功した。

「もうひとつ,岩田氏を語る上で外せないのは,彼が採ったコミュニケーション戦略だ。(略)より正確な情報が伝わっていくようにするには,彼らへ「直接」情報を届けるのがいちばんだ。岩田氏が自ら出演する各種ストリーミング放送「Nintendo Direct」や,公式ウェブでのインタビュー企画「社長が訊く」は,そうした意図で行われていたものだ。


NS: 4gamer  早世された任天堂社長の岩田 聡氏を偲んで。西田宗千佳氏が語る「任天堂における岩田氏の功績と蹉跌」


みらい的コメント:


元記事は西田氏による、故・岩田氏の功罪についての長文。そこから岩田氏の「功」について語っている部分を抜粋した。岩田氏の「功」は、①脳トレ、②Wii、③ニンダイ+社長が訊く、の大きく3点に要約される。そしてそのバックボーンとして「ゲームの市場を拡大」するという狙いがあったのだと。興味を持たれた方は元記事の参照を推奨する。


故・岩田氏の功罪については、きちんと議論する価値のあるテーマだと思う。
ただ思うのだが、いわゆる岩田伝説についてはそろそろこれぐらいにしてはどうだろうか?

岩田氏が一流のプログラマであったことと、彼の功罪とは無関係だし、それに彼よりももっと凄いプログラマ、「バルーンファイト」よりももっと斬新でもっと面白いゲーム……あの時代にはもっとずっと上だっていたわけなので。

岩田伝説の数々を目にするたびに、その辺がもやもやするのだよな。