欧州任天堂が追加リストラ。あわせて320名をレイオフ | みらいマニアックス !

欧州任天堂が追加リストラ。あわせて320名をレイオフ

今週、欧州任天堂(NoE)の320名の従業員が職を失う。同社が本日Kotakuに明かにした。

この320名には、去る6月に報じられた約130名のフルタイム社員が含まれる。今回、リース会社を通じて同社のドイツ拠点のローカリゼーション部門に勤務する190追加されたもの。

数名がKotakuに語ったところでは、これらの190名は表向きは契約社員だが、実際には任天堂の業務に専従であり多くは長期間NoEに勤務していたとのことだ。

これらの320名は、8月31日付けで退職となる。(略)

今日、NoEはこのニュースが事実であることを以下の通りKotakuに回答した。

「2014年6月にお伝えした通り、2014年8月末に約130名の正社員がNoE(ドイツ)を退職します。これは急速に変化するビジネス環境に適応するための一連の措置の一部です。

「NoEは個別の対策として、欧州のローカライズ開発部門を再編中です。長期的な柔軟性とコスト効率を高めるため、現在は翻訳およびテスト活動に派遣社員を採用しています。3rdパーティに向けては、今後の翻訳及びテストを必要な都度アウトソーシングすることを増やしていくことを想定しています。大変残念ながら、190名の派遣社員の契約終了につながったものです。これらの契約社員に向けてこの決定は2014年6月に正式に通知されていました。


NS: kotaku  Nintendo of Europe Lays Off 320 People


みらい的コメント:


以前にお伝えした「欧州任天堂:ドイツ/Großostheimの本部を閉鎖し130名を解雇」のリストラが拡大中。6月時点で、NoEのリストラは物流部門を対象としているものと報じられていた。今回はローカライズ部門がヤリ玉に上がった。

「急速に変化するビジネス環境」とは、欧州に向けた3rdパーティのローカライズ案件が枯渇しつつあるということに他ならない。

日本からの作品とも対象なのだろうが、むしろNoEがローカライズしていたのは主として欧州・北米の中小デベロッパの作品ではないかと思われる。
(欧州で発売するためには、英語以外の多くの言語や各国の制度への対応が求められるため。また大手パブは自社のローカライズ部門を持っているため)

任天堂の海外ビジネスが大幅に縮小しつつあること、また少なくとも数年は回復の目処が立っていないことの証左だろう。