CBOAT氏: XB1は720~900p。突貫工事とクロックアップで熱リスクが高まる | みらいマニアックス !

CBOAT氏: XB1は720~900p。突貫工事とクロックアップで熱リスクが高まる

NeoGAFのCBOAT氏は、誰よりも早くXbox Oneの情報をリークしてきたことで知られている。彼は、多かれ少なかれ、MSのE3カンファレンスの内容はすべて的中させた。

だが今彼は、MSはXbox Oneのリリースを2014年まで待つべきだったとNeoGAFで語っている。CBOAT氏は容易には理解し難い独特の言葉遣いで述べているので、こちらでそれを翻訳してみた:


「あなたがXbox One上で1080pに拘るファンでないといいと思う。このハードがリリースされるときに、私がこの問題について何を言わんとしていたかがわかるだろう。クロック速度の引き上げはどこにであってもあまりにも危険だ。2014年がもっと良かったのだ。Xbox360であったような信頼性についての問題が存在しているようだし、計画されていた2014年ではなく、2013年に向けて急造されたのだ。

その後:

「私はForzaが1080pであることについて何も言っていないが、彼ら(Turn 10)はそうする(1080pにする)に違いない。例外であってルールではないが、ESRAMのおかげで見掛けだけでもそうしようとしているだけなので、気にしないこと。720p~900pがXboneの標準だ。それはすぐにわかる。


これは要するに、MSは次世代にむけて彼らの候補を突貫工事で開発しており、実際にプレイしてみれば分かるだろうということを意味しているようだ。だがこれは噂としてタグ付けされていることを、覚えておく必要がある。


これらの主張に対応するため、確かなXbox One開発者がRedditに居るのだが、CBOAT氏はストレス・テスト用のハードを使っていると彼は述べている。

「実際、私も熱問題には気づいていますし、そういったテスト機をいくつかを知っています。私たちがこの一年を通して沢山の開発キットを受け取ったことを知っているでしょう。問題のコンソールは逆シマウマ(?a zebra turned)のストレス・テスト機で、ハードウェアの熱処理の問題をテストするためのものです。


NS: Pixelenemy  “Insider” claims more Xbox One games to run at 900p, Microsoft dev responds


みらい的コメント:


思わず息を呑む深刻さだ。

(これを信じるならば)注目すべきなのは、まずは次の各点だ。
・2014年の計画が2013年に前倒しに。その結果、XB1の開発は、突貫工事を余儀なくされた
・XB1のターゲットは1080pではなく、720p~900pであった
・オーバクロックは、RRoDの悪夢を再現しかねないリスキーなオプション
・RRoD再現のリスクを取ってでも、MSはオーバクロックに踏み切らざるを得なかった

リリース時期にしても性能にしても、MSの当初の計画は完全に狂わされてしまっていたわけだ。
これを迫ったのはPS4以外にはあり得まい。


今となっては過小評価されがちだが、XB1は革命と言えるほど先進的なハードだった。

おそらくMSは、この革命ハード・XB1でゲーム業界を丸ごとそっくり手中に収め、Windowsのゲーム千年王国を築き、それを永遠に支配する計画だったはずだ(DRMとオン常接だけでも、本来そのくらいのインパクトがあった)。PS4はハードとしてのXB1を想定外続きの羽目に陥れた上、さらにMSの大計画まで撤回に追い込んでしまったわけだ(と思う)。


MSとしても、至福の千年王国が始まる前に崖っぷちに追い込まれるとは、全く思いもしなかっただろう。ベイダー卿の進めるデス・スター計画が、弱小な反乱軍の手で完成を目前にして阻止されたようなものかもしれない。


ドラマチックな話ではある。