Xbox One: ロンチが11月22日になったのは何故なのか? | みらいマニアックス !

Xbox One: ロンチが11月22日になったのは何故なのか?

量産の目処が付いた直後にロンチの発表という急転直下。
この発表のしかたから見て、生産計画の現場が極度にどたばたしていることは、ほぼ間違いないだろう。


それにしても、ロンチはなぜ11月22日だったのだろう?

単純に供給が問題ならば、ロンチ時点の供給量を最大にするにはロンチを後倒しにすればよい。既に発表されているPS4の発売日、11月15日と11月29日にあわせればよいはずだ。だがMSはそうせず、あえて11月22日の欧米での一斉発売を選んでいる。つまりロンチ時の在庫を最大にするということをMSは狙っていないのだ。


11月22日の欧米での一斉発売をすることで起こることは、だいたい次の3点かと思われる。

1)欧米同時発売となり、大西洋を挟んでXbox Oneロンチ関連のニュースがその1日に集中する
2)ロンチはブラック・フライデーのちょうど一週間前
3)欧州でも北米でも、PS4とは発売日がかぶらない

ここからなんとなく伺えるのことには、11月22日の一斉発売は生産物流の要件ではなく、むしろマーケティング的な要件が働いているように見える。おそらくMSはブラック・フライデーに全てを賭け、そこでの完全勝利を狙っているのではないだろうか?

具体的には、例えばMSは11月15日の数日後からKinectを超える大キャンペーンを欧米を通じて開始し、そのままの勢いでブラック・フライデーになだれ込む計画なのではないか。PS4の猛威が11月15日に一旦吹き荒れたとしても、その後1週間のTV広告漬けでPS4のプレゼンスを塗りつぶす作戦というわけだ。


PS4に対して、Xbox Oneは明らかに計算外の劣勢に立っている。

いまさら性能は上げられず、独占タイトルを上積みすることも難しい。だが、MSには巨大なマーケティング予算をつぎ込めるだけの強力な財政基盤がある。MSがこの武器をフルに活用しないとは考え難い。
誰もが懐疑的だったKinectを成功させたのも、この巨額のマーケティング予算の効果が大きかったろう。今回もこれがMSの切り札になるのではないか。


なるか回天、Xbox One。このまま突き放すか、PS4.
ロンチバトルの最終章がようやく見えてきたが、両雄の激突はまだまだ予断を許さない。