任天堂IR: 2013年度Q1。夜明け前が最も暗い | みらいマニアックス !

任天堂IR: 2013年度Q1。夜明け前が最も暗い

以下ざっと見た感想。


1.全体:
本業の状況は前年よりさらに悪化。
・前年同期比で売上が減り(△32億)、営業益が増え(54億)、経常益が増えた(445億)
・一言で言えば、悪化する本業を、為替差益とお化粧で繕った決算

2.財務諸表:
・たな卸資産が増加(51.8億)。なぜだろう?
・販売費及び一般管理費が増加(61.2億)。目的は海外3DSやWii Uのテコ入れ。
・為替差益が増加(169億)
・税効果会計でのプラス(148億)

3.連結販売数量及びタイトル数
ソフトは持ちこたえている。ハードの状況は悪い。これは来期以降の業績に影響するだろう。
・Wii/DSハードはフェードアウトが鮮明
・3DSハードは昨年より大きく減速。目標の達成率は約半分程度だろう
・Wii/DSソフトはまだまだ売れている
・3DSソフトは最大カテゴリに。目標の達成率も他カテゴリよりはよさそう
・Wii Uハードが世界で16万台というのはショッキングな数字。目標にも全く達していないだろう

4.感想:
・3DSは昨年に天井を打ち、既に下降線に乗っている可能性が高い
・Wii Uを救うのは困難。逆ザヤは依然大きい。タブコンなし廉価版等、抜本的な見直しが必要
・通期での目標達成は困難だろう。営業益を対象としているコミットメントの達成は特に
・現経営陣の退陣と、来年度における事業の抜本的な見直しの可能性は高まった
・現経営陣の進退がかかっている以上、ガイダンスは中間決算では据え置かれるのではないか


いろいろな意味でショックの大きな、ある意味、終わりの始まりを予感させないでもない決算。
だが、夜明け前が最も暗いのだ。


NS: 任天堂公式  平成26年3月期 第1四半期決算短信


追記:数字を修正しました。