ソニー・プラットホームに最も欠けているのは「コミュニティ」か? | みらいマニアックス !

ソニー・プラットホームに最も欠けているのは「コミュニティ」か?

コミュニティについて※欄でいくつかご指摘等をいただいたので、少々追記。
あまりまとまってはいないのだが、とりあえず考えのあらましを。


コミュニティという言葉はバクっとした言葉なので、とりあえず3つくらいに分けて見る。

(1)話題の提供やイベント実施といった運営
(2)マッチングとコミュニケーションについての、システムとかしくみ
(3)そこにいる人。数とか文化とか

PSに最も欠けていると思うのは、(2)のしくみ。
特に気になるのは次の点:

・プラットホームワイドのマッチングの仕組みがない
・プラットホームワイドのコミュニティ形成・維持の仕組みがない
・ユーザのつながりをマネタイズする仕組みがない
・フレンドというしくみは、それ自身がユーザ同志の関係性の定義そのものと言ってよいものだが、固定的かつクローズドな性質のものとして想定されている


PSにはソーシャル向けの機能が数多くある。だがその多くはPSNの外にあるコミュニティと連携するためのツールだ。Fcaebook連携、ツィッター連携、ニコニコ連携、Flickr連携等はみなそうだ。PS4の動画シェアも本来そのためのものだろう。

これはPSNの外にある人間関係をPSNの中に持ち込むためのツールであり、あるいは、それとは逆にPSNの中での出来事を外に持ち出すためのツールだ。

ここでは関係性の主体はPSNの外側にある。

それはそれで結構なものだが、真に重要なのは、むしろPSNの内にある関係性だと思う。

現在それがどうなっているかといえば、PSHome、プレコミュ、フレンド、あるいは個々のゲーム毎に上の(1)・(2)・(3)がバラバラに存在しており、まとまって機能してはいないように見える。おそらくそれは、PSNの内部でのコミュニティの育成というものが、そもそもソニーにとってはさしたる関心事でない、オポチュニスティックなものだからではないか。

プラットホームにおけるコミュニティの育成は重要と思うし、これを(チップよりも)重要なポイントとして位置付けたRubin氏は正しいと思う。

ビジネスモデル、インディー系開発者の取込み、価格、オンライン・サービス、コミュニティ、独占タイトル。PSプラットホームにおいて、もしも手付かずになっているものがあるならば、それはコミュニティにちがいない。